因縁の対決ブロック・レスナーとジョン・シナ、勝者は? WWE『エクストリーム・ルールズ』プレビュー

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8年ぶりにWWE復帰するレスナー(写真左)は、シナに対してどんな戦いを見せるのか 【(C)2012 World Wrestling Entertainment,Inc. All Rights Reserved】

 ブロック・レスナー復帰のWWE注目のPPV「エクストリーム・ルールズ」(現地時間4月29日開催)が日本時間5月10日に放送。注目の試合を紹介したい。

8年ぶりにWWE復帰のレスナーは因縁のシナと対決

 RAWのジョン・ローリナティスGMは、ブロック・レスナーを新しい“WWEの顔”と宣言した。そのことに対して、ジョン・シナが何も言わないわけがない!

 8年ぶりに四角いリングに足を踏み入れるレスナーは、エクストリーム・ルールズを舞台にシナと激突する。

 RAWスーパーショーでWWE復帰を果たしたレスナーは、すぐさまシナに破壊力抜群のF−5を見舞い、WWEファンに大どんでん返しをプレゼントした。シネーションのリーダーはひるむことなく、翌週のRAWで強烈な平手打ちを食らわせて、手のつけようのない大騒乱を巻き起こし、口から流血する惨事となった。シナはこの後で再びF−5の餌食になるなど予想もしていなかったようだが、レスナーはWWEの頂点に君臨するスーパースターとしての地位を築くだけではなく、チャンスさえあれば、破壊の限りを尽くしていくつもりなのだ。

 WWEで最も情け容赦のないPPVイベント、エクストリーム・ルールズは、最も過酷な条件の中で、2人の間に生まれた溝を埋めるには、この上ないチャンスを与えてくれるだろう。

 レスナーにとって、2004年3月14日に開催されたレッスルマニア20以来、初めてWWEのリングに上がることになる。WWEで過ごしたわずか2年の間に、レスナーは巨大な鉄球のように、最も大きく最も手強い戦士達を破壊し、3度のWWE王座、ロイヤルランブル優勝、キング・オブ・ザ・リング優勝など、驚くべき功績を積み上げた。

 MMAの世界で大成功を収めた今、レスナーはその恐るべき目を約10年前に戦ったその男に据えた。03年前半、WWEの階段を駆け上がろうと生意気で減らず口をたたいていたシナは、“ザ・ネクスト・ビッグ・シング”に挑戦しようとしていた。侮辱の限りを尽くしたラップでレスナーを逆上させたシナは、03年4月27日に開催されたバックラッシュでレスナーのWWE王座に挑戦するまで、レスナーを苛立たせ続けた。

 以来、2人のライバルは対戦したことがないが、これまで10度WWE王者となったシナに対し、レスナーが大打撃を与えたいと感じているのは明らかだ。エクストリーム・ルールズよりも、この痛みに対する飢餓感を爆発させるに相応しい場所はないだろう。

 レッスルマニアでザ・ロックを相手に惜敗したシナは、もちろん、キャリアの中でも屈指の体力が必要とされる試合で、力強いメッセージを残そうと考えている。そして、レスナーが最近使う予測不能な襲撃を考えると、WWEがルールブックを投げ捨てる唯一の夜に、彼が何をしでかすのかは計り知ることはできない。

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