尾崎「みなさんを喜ばせたい」 五輪代表がロンドンへ向け意気込む=マラソン
五輪代表に選出された選手たちは、早くも本番に向けて気合十分 【スポーツナビ】
代表発表から2日経ち、選手たちはみな晴れやかな様子。重友は「(ほかの代表選手と顔を合わせ)いよいよ始まるんだなという感じ」と五輪へ向けて期待を膨らませた。「名前が呼ばれたときは、うれしくて泣きそうだった」と喜んだ尾崎も、「これからが大事」と気を引き締めている様子。木崎も「持久力に不安があるので、走りこみをしていきたい」と、すでに気持ちを切り替えていた。
また、男子代表の中本は「本番は高速レースを想定している。なるべく平常心をこころがけるつもり」とコメント。レースのイメージを膨らませて、これからの練習に臨む予定だ。
一方、女子の補欠に回った赤羽有紀子(ホクレン)は「補欠の役目をしっかり果たしたい。現時点ではトラックで五輪を目指すことは考えていない」と、マラソンへのこだわりを見せた。
今後、選手たちは合宿など調整を行い、ロンドン五輪に万全のコンディションで臨む。
以下、主な選手のコメント。
男子
特に高速レースが予想される男子マラソン。(左から)中本、山本、藤原はそのスピードにどう対応していくのか 【スポーツナビ】
「本番は高速レースを想定しているので、スピードに対応していきたい。そのため、スピード重視の練習をして、ペースを変えながらの走りこみもやっていく。ロンドンは涼しいと聞いたので、五輪のコースよりも気候のことを考えている。北海道などで国内で練習する予定。理想のランナーや目標像は特にない。なるべく平常心を心がけていきたい」
女子
「やっと落ち着いた。(ほかの代表選手と顔を合わせ)本当にいよいよ始まるんだなという感じ。五輪は誰でもいける場ではなく、チャンスをもらった人だけだと思うので、そのチャンスを生かしたいし、楽しみたい。
(これからの練習では)変化が激しいレースに対応する力を身につけたい。まだ具体的ではないが、いろんな状況をイメージして、シミュレーションしてレースに臨みたい。(チームに五輪に出た先輩がいるが)一番に、楽しんでっていうことを言ってもらっている。自分も『楽しむ』ということを大事にしたいし、スタッフにも五輪を経験している人がいるので、安心してやっていけると思う」
木崎良子(ダイハツ)
「ロンドンは暑くなくて、乾燥していると言われているが、気候面では考えずにいきたい。もともとスピードには自信があるが、世界選手権とかを見ていてもラスト10キロからが勝負なので、それに付いていけるスピードもつけたい。持久面ではまだ不安があるし、持久力をつけるために走りこみをする。
私はダメ元だと思ったときの方が走れる。横浜国際女子マラソン(2011年11月)で優勝した時も、レース前は『尾崎さんがいるし、どこまで付いていくか』ということを考えていた。硬くなってしまうと、走る楽しさがなくなって、そうなると結果も出てこない。五輪はそういう(ダメ元でという)気持ちにはなれないが、挑戦者として自分の力を出し切ることを考えている。ベストの状態でスタートラインに立ちたい」
「複数の選考レースに出て、走るたびに強くなれた」と振り返る尾崎。五輪本番ではどんな走りを見せるのか 【スポーツナビ】
「名前を呼ばれた時、(選考ラインの)ギリギリだったと思うので、本当にうれしくて泣きそうだった。横浜国際が終わった後、(2位という結果に)五輪はあきらめてしまったが、まだ国内の選考レースに出場できるチャンスがあったので、数日後くらいには(再チャレンジすると)気持ちは決まっていた。横浜は体調が悪い中で、あれ(2位)くらいできたので、もっとできるという気持ちが名古屋につながった。
複数のレースに出たが、一本一本すべて力を出し切ったわけではないので、大きいダメージはない。ダメージがなかったから、3レース走れた。レースも練習と思えば、たくさん走ることは不可能じゃない。今回も1本走るごとに強くなれたと思っているので、悪いことではないと思う。
世界と戦うために、どうするかはまだ考え中。ただ、これからが大事。(山下佐知子)監督には変に意見するよりも、監督を信じてやった方がいいと思っている。少しは監督に意見を言うようにはなったが、私が言わないのを分かっているので、選択肢を与えてくれる。チームにとっては、身近に五輪選手がいるということは、今五輪を目指している人にもいい刺激になると思うし、私もみなさんを喜ばせてあげたい」
赤羽有紀子(ホクレン)
「補欠なので、役目をしっかり果たせるようにしたい。現時点ではトラックで五輪を目指すことは考えていない。フルマラソンで勝負したいので……」
<了>
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