ベイダー初参戦、乱入の邪道軍団が初代タイガーをコケに=リアルジャパン

リアルジャパンプロレス

乱入した矢口が初代タイガーとの対戦を要求!

突如乗り込んできた邪道軍団の矢口、なんと初代タイガーとの一騎打ちを勝手にブチ上げた 【リアルジャパンプロレス】

 会見は質疑応答に移ったが、ここでいきなり、「おい、リアルジャパン!」という怒号が会見場に響き渡る。なんと有刺鉄線バットを手に持った矢口壹琅が乱入してきたのだ。

 矢口は大仁田厚と行動を共にしており、2月24日に行われた大仁田厚35周年興行・新宿FACE大会にも出場。同大会の試合終了後、大仁田は自分たちの軍団全員でリアルジャパンの大会に乗り込み、リングを占拠すると宣言していた。

「こっちは邪道軍団全員で乗り込むって言っただろ? なんだよ、カードが全然出てこねえじゃねえか。いいか、大仁田厚が出るまでもないんだよ。いつも一緒に戦っているのはこのオレ。大仁田とデスマッチの“象徴”はオレサマなんだよ。初代タイガーは逃げてんじゃねえか。俺vs.初代タイガーのカードを組め」

 止めに入る折原を無視し、有刺鉄線バットを片手に平井代表に詰め寄る矢口。突然の乱入に戸惑う平井代表だが、それでも「初代タイガーマスクvs.大仁田厚戦は決まっています」と拒否。折原も「リアルジャパンを舐めてんじゃねえぞ」と矢口を追い返そうと試みる。

 しかし、矢口の舌鋒は鋭くなるばかりで、徹底的に初代タイガーを糾弾していく。

「舐めてるのはタイガーマスクだろ? 虎じゃなくて、ネコじゃねえか。舐めネコだよ。そんな舐めネコにいいお土産をもってきたよ。ホラ、ネコじゃらし!」

 ネコじゃらしを使って挑発してくる矢口を見て、冷静さを必死に保っていた平井代表の表情にも怒りが滲む。

「殴り込むって言ってるんだから、カードが無くたって、この有刺鉄線バットを持って……凶器を全部持ってリングに殴り込むぞ。わかってるのか? 佐山に“16日はこのネコじゃらしで遊んでやるから”と言っとけ」

折原が対戦カード消滅を示唆!?

会見をブチ壊された折原(左)、平井代表はともに激怒! 【リアルジャパンプロレス】

 矢口は言いたいことを全部言って満足したのか、意気揚々と去っていく。

「じゃあ、遊びに来てみろ。お前はボコボコにされるからな。何が言いたいんだよ。ビビッてるのはお前の方だろうが! 佐山サトルがそんなもんでビビるか! 大仁田厚? あんなの痩せっぽちな“過去の栄光”だよ。ガッタガタのグッチャグチャにされるぞ」

 怒り心頭の折原がそうまくし立てると、平井代表も大仁田サイドに強く抗議すると明言した。

「ストロングスタイルを標榜してリアルジャパンができた以上、デスマッチをすることはできないと私は思っています。矢口選手は“大仁田厚が出るまでもない。自分が戦う”と言っていましたが、これも承伏できるものではありませんので、向こうに抗議します。合宿中の佐山先生にも電話で今日の件は報告をしたいと思います」

 シャークとの対戦が叶わなかったが、気持ちを切り換えて今大会に臨もうと会見でコメントしていた矢先の乱入劇だっただけに、折原の怒りはなかなか収まらない。

「プロレス界はこういうことが多いけど、場所が違う。リアルジャパンに一度も参加したことないから、当然といえば当然だけどさ。こんなことがあったのを佐山先生が知ったら、大仁田の試合自体が組まれない可能性もあるんじゃないかな。今回の試合が起爆剤になってプロレス界が盛り上がるかもしれないけど、リアルジャパンはこういうことをする団体じゃないでしょ? 鍛え上げられた肉体や技術を四角いリングの上で見せる。そこにはシビアな戦いがある。そういうところだよ。ふさけるんじゃねえ。あいつらはすぐにやられちゃうよ。恥をかくのはあいつらだよ」

 平井代表、そして会見をぶちこわされた折原は態度を硬化しており、大会まであと8日と時間のない中、予断を許さない泥沼の状況になってしまった。

し かし、最終的な判断を下すのは初代タイガー本人。あくまでも大仁田1人の参戦を求めるのか? それとも、邪道軍団の出場自体を白紙にするのか? もしくは、全てを相手にしようとするのか? 対戦要求から様々な手を用いて、揺さぶりを掛けてきた大仁田たち。初代タイガーの最終決断は果たして……。

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