顔面骨折の船木が会見「永田は無視できない」
■回復次第によっては夏前にも復帰へ
負傷後、初めて公の場に姿を現した船木。「ご心配をおかけいたしました。3月4日でケガをしてから2カ月経ちますけど、だいぶ腫れも引いて、普通の生活もできるようになったので、この機会に顔を出して、ファンの人たちに近況を報告したいと思います。リングの上も気になるので、自分の目で確かめてみたいと思います」と、このタイミングでの後楽園来場の理由を語った。
手術する前と手術後数日は物が二重に見えていたという船木だが、現在はその症状も治ったという。ただし、神経の麻痺はまだ残っており、しゃべったりした時や、食事の時には違和感を感じるそうで、「物を噛んだり、鼻をかむと神経に響きますね」という症状には悩まされている模様。ただし、「首から下は健康です」とのことで、軽いウェイトなどの練習は始めているとのことだ。
入院している時期は「ケガをしたことのない人にはわからないかもしれないですけど、結構病院にいると忙しいんですね。1〜2時間おきに人が出入りするし、寝ている間も看護師さんが見回りに来るので、監視されている感じでした。だから、プロレスがどうだとかゆっくり考える時間もなかったですね」と回復に専念していたとのこと。昨日も病院で診察を受けたそうで、「回復は若干速いと言われましたね。まあ、100の中で30ぐらいです。神経の痛みが収まればおそらく大丈夫でしょう」と、回復次第によっては早ければ夏前にも復帰を考えているようだ。
永田のことは「考えないようにしている」が…
船木の落とし前をつけるとのことで始まったこの抗争には、「その心意気はすごくうれしいですね。去年の暮れから組んでいますけど、心強いパートナーですよ。ドームの控え室でもここまで来られたと自分でもうれしかった部分もあったので、自分の代わりにやってくれてるのはうれしいです」と心強く思っている様子。その一方で自身も永田に対しての落とし前をつける考えがないわけではない。
永田について、現在は「考えないようにしている」という船木。しかし、「ケガをさせたのは彼ですから。無視できない存在に向こうもこっちもなりましたね。こんな大ケガをさせられたので、させてやるとは言えないですよ。やり返すだけで済まないのがプロレス界ですから。でも、無視できない関係になったのは確か」と、その視界には確実に標的として入っているようだった。