K-1 WORLD MAX 2025

2/9 11:30 国立代々木競技場第二体育館

プレリミナリーファイト

プレリミナリーファイト第1試合/-51kg契約/3分3R

判定

 1R、両者オーソドックスで向き合い、上背では劣る大久保だが、龍希のパンチをかいくぐって左フック、ストレート、カーフキックと当てる。だが龍希はこれにひるまず前に出て圧力を掛ける。大久保は龍希のパンチをブロックしてカーフキック。龍希はこれに足が流れる。

 2Rも龍希はワンツー、ストレート、フックとプレスする。しかし大久保は横にかわしてこれを当てさせずカーフキック。このカーフを蹴り溜め、大久保は顔への右クロス。なお前に出る龍希だが、大久保はバックブローも当てる。鼻血が見られる龍希。

 3R、龍希は前進を弱めず迫るが、大久保は前蹴り・跳びヒザで応戦。龍希の圧力を受けないため距離を作る。大久保は左ミドル、龍希の前進に合わせた左フックのカウンターが冴える。

 判定は30-27、30-28、30-28の3-0で大久保。デビュー戦を飾った。

プレリミナリーファイト第2試合/K-1スーパー・ライト級/3分3R

3R・KO

 1R、ともにオーソドックスに構え、ジャブ・ミドル・ローといった攻撃で様子見する。浜名が左フックを振るえば、石川も左フックの上下打ちを返す。残り30秒、浜名の右クロスにヨロめく石川だが、ここはこらえる。

 2R、浜名が中央を取るが、石川が右ストレートを当て、コーナーに追い詰め左フック・左ボディと攻勢。浜名もしかしパンチを振り返し、ハイキックを当てる。だが石川は圧力を弱めない。終盤、左フック、右ストレートを当て返す浜名。

 3R、浜名が前に出るが、石川もこれに引くことなく応戦。浜名が左フック、右ストレートを当てれば、石川も右ストレート、ジャブを当て返す。浜名は左ハイキックも織り交ぜ、頭を振ってパンチをかわしていく。そこから右ハイキックで石川を後退させる。そして残り時間が少ない中、浜名が右フックで立て続けに2度のダウンを奪い3分ちょうどでKOした。

プレリミナリーファイト第3試合/K-1スーパー・バンタム級/3分3R

判定

 大地は高校2年の17歳。やや様子見していた両者だが、開始1分過ぎから内田が左右のパンチを振るって前に出る。内田の前進に大地は左フック、右クロスをカウンターで当てる。

 2R、内田はカーフを飛ばしていくが大地は足を上げカット。そこから逆に内田に対してパンチを走らせる。しかし両者ホールディングが多くなってしまいレフェリーから注意が出される。大地の左フックがカウンターとなり、やや内田はヨロめく。

 3R、内田の前進に合わせ、大地はハイキック、左フックと攻撃を繰り出す。内田もパンチ中心の攻めで左ボディフックを打ち込むが、大地が組んで攻撃を封じる。内田の攻めに大地はカウンターを合わせ、そこからミドル、ハイキックにつなげる。

 判定は30-28、30-28、30-29の3-0で大地。戦績をプロ2戦2勝とした。

プレリミナリーファイト第4試合/K-1スーパー・バンタム級/3分3R

判定

 1R、龍生・遥心ともに力強くローを蹴り合う。そこから両者サウスポーで左ストレート、右フックとこれも強振する。どちらもまだ大きなヒットはない。

 2R、パンチの交錯から龍生が左ストレート、右フックをヒット。龍生は距離をあけ遥心の攻撃をスカしていくが、遥心が前蹴りからのストレートをヒット。さらに遥心はスーパーマンパンチ気味の左ストレートを当て、龍生のバランスを崩す。鼻血が見られる龍生。

 3R、両者は距離が近くなりクリンチが多くなる。ともにパンチを振るうが、やはり腕が絡まり龍生・遥心ともホールディングで警告を与えられる。最後はどちらもフックに力を込めて振るい、遥心がヒットを上げて終了する。

 判定は30-28、30-28、30-29の3-0で遥心。負けなしの3勝に連勝を伸ばした。

プレリミナリーファイト第5試合/K-1ライト級/3分3R

判定

 1R、中野はサウスポーに構え距離を取る。そして左ストレートからつないだ右フックで川越をヨロめかせる。しかし川越はその後をこらえ、右ミドルを放ちながら前に出る。だが中野も距離を空ける戦いを変えず、川越のボディに前蹴り。さらに中野は左ボディストレートも当てる。

 2R、川越は右ミドルを放って前進。中野は接近させまいと前蹴り、横蹴りを飛ばす。川越はパンチをブロックして距離をつぶしていく。中野はこれにストレート、アッパーとパンチを散らす。

 3R、川越の前進をさばいて中野は右フック、左ストレート。前に出る川越だが右ミドル以外のクリーンヒットを得られない。中野は左右に動いて川越をかわしストレートとアッパーでヒットを上げる。

 判定は30-27、30-28、30-29の3-0で中野。空手から転向してのデビュー戦で勝利した。

本戦

第1試合/K-1 WORLD GP女子アトム級王座決定トーナメント・リザーブファイト/3分3R・延長1R

判定

 1R、大西はサウスポーに構え軽快なステップを見せる。ユジョンが右・左とフックを振るってくるが、大西は正面で受けずステップで動いてローを当てる。そこから左右のフックをユジョンの顔に返す。

 2R、ユジョンが左フック・右ストレートと振るってくるが、大西は手を前に伸ばして防ぎ、前蹴り、ローキックを入れる。次第に前に出始めた大西はユジョンを押して下がらせ、左ローキックで攻め嫌がらせる。

 3R、前に出んとするユジョンを大西は手を前に出して制し、逆に前に出てヒザを加える。大西は離れてはミドルとロー、インファイトでも押し負けず展開して終了する。

 判定は30-28、30-28、30-28の3-0で大西。トーナメントリザーバーとなった。

第2試合/K-1 WORLD GP女子アトム級王座決定トーナメント準決勝(1)/3分3R・延長1R

判定

 1R、末松はステップで前後の動きを見せる。前蹴り、ジャブと末松は積極的に前へ出る。ルシールもロー、左右のパンチを返すが後手となり、末松がストレートも当て攻勢。末松はボディへのパンチ、カーフキックも織り交ぜる。末松の右ストレートにルシールは一瞬動きが止まる。

 2R、スピードで上回る末松は先手で攻め、左ボディ、ローキック。打ち合いとなっても末松がリーチを活かして攻勢を取る。ローとカーフを蹴り分ける末松。左フック、右ストレートと当て、ルシールはバックブローを返すが当てさせない。さらにハイキック、跳びヒザと末松が攻めて終える。

 3R、末松は小さくバックステップ、あるいは横にかわして攻撃を繰り出す。蹴りで対抗するルシールだが、末松にパンチを合わされ攻勢に移れない。末松は左右のボディアッパー、ミドル、カーフと攻勢を緩めず試合を終える。

 判定は30-27、30-27、30-28の3-0で末松。決勝に進んだ。

第3試合/K-1 WORLD GP女子アトム級王座決定トーナメント準決勝(2)/3分3R・延長1R

判定

 1R、マフィアは鋭い前蹴り、パンチを振るって来るが、松谷は冷静に見て当てさせない。ジャブを突き、こまめに出入りする松谷。ストレートからつないで左ボディをマフィアに打ち込む。左前蹴りでスリップさせた松谷は、左ストレートを連続でフォローしダウンを奪って初回を終える。

 2R、ダウンの挽回にマフィアは前に出る。マフィアの前蹴りをさばいてパンチを狙う松谷だが、マフィアは組みで絡め取ってヒザで攻める。松谷は組み際に左フック、前蹴りをカウンターで狙う。

 3R、マフィアは組みの中に前蹴りを織り交ぜる。しかし松谷も前蹴りを返し、マフィアのヒザに顔・ボディとフックを合わせる。マフィアの組みを振りほどき松谷は右ストレートを打ち込んで終える。

 判定は30-26、30-27、30-26の3-0で松谷。末松の待つ決勝に進んだ。

第4試合/K-1女子フライ級/3分3R・延長1R

判定

 開始から池内が前蹴り、ローと先手を取る。ベセラもフック・ローを返すが、池内は手数を落とさずジャブ・前蹴りと攻める。ベセラのフックとストレートは池内がブロックして防ぐ。池内の攻撃にベセラは鼻血が見られる。

 2Rも池内はプレッシャーを発し、ベセラにロープを背負わせる。ベセラが距離を取ろうとしても池内は左フック、右ストレートで追う。疲れが感じられるベセラだが、それでも左フック、右ストレートを振るう。池内は被弾があっても止まらず、右ストレートでベセラをとらえる。

 3R、池内はヒザを繰り出すモーションからワンツーをつないで前に出る。ベセラも押し返してロー、ミドルと放つが、池内は体力負けせず押し返して応戦しストレート、フックにアッパーとパンチをまとめる。

 判定は30-29、30-29、30-28の3-0で池内。3R前に出続けて勝利した。

第5試合/K-1フェザー級/3分3R・延長1R

判定

 1R、両者サウスポーで永坂、石田と互いにローを飛ばす。石田が右三日月蹴りを放てば、永坂はハイキック。両者パンチは互いにブロックして当てさせない。

 2R、永坂は横蹴り、インローと速い蹴りを飛ばす。石田はしかしこれに崩れずジャブ、ストレートを繰り出し永坂を下がらせる。だが永坂はすぐに戻ってインカーフと左フック、ストレート。クリーンヒットは与えない石田だが、自分も攻め出ることができない。

 3R、両者ギアを上げて攻防に入る。石田が右フック、左ストレートでとらえるが、永坂も力を込めたフック、左右のミドルを振るう。石田は永坂のパンチをかわし、その合間に右フック、左ストレートをカウンターで打ち込む。

 判定は30-28、30-30、30-29の2-0で石田。技術戦を制し勝利した。

第6試合/K-1フェザー級/3分3R・延長1R

1R・KO

 1R、オーソドックスの玖村が右ミドルを入れスタート。しかし兼田はプレッシャーを発して前に出て玖村のパンチをかわして左ストレートでとらえる。さらに兼田は左ストレートを当てるが、玖村も左フックとストレートで打ち合いを仕掛ける。兼田は見切りが巧みで、その直後の左ストレートでとらえる。玖村は足がヨロめき、兼田の追撃に膝を着きダウンを宣せられる。残り時間は少なかったが、兼田は手を緩めず攻めて出て、左ストレートで玖村を倒し切ってKOした。

 勝利した兼田はマイクを取り「地元が一緒で昔から知ってて、めっちゃ強い選手なので勝てて嬉しいです。タイトルマッチがやりたいので、今日タイトル戦で勝った方とやりたいですけど軍司選手やりましょう。軍司選手をいつか超すっていう気持ちでK-1でやっていたので、勝った方がタイトルマッチをやるのでどうでしょうか」と前王者に対戦を迫った。

第7試合/K-1ライト級/3分3R・延長1R

判定

 1R、サウスポーの里見に対し、アギーレはオーソドックス。シャープに右ジャブを突き、里見は距離を取る。アギーレが距離を詰めて左右フックを強振するが、里見はやはり距離を作って関節蹴り、ボディへのヒザと応戦する。

 2R、ジャブと関節蹴りで里見はこのラウンドも距離を作る。それでもアギーレが入ってくると里見はボディへのヒザ。さらに里見は左ハイ、ストレートと巧みな攻撃の使い分けを見せる。攻撃を散らした里見はボディへのヒザに続き、三日月蹴りを効かせてアギーレに腰を引かせる。

 3R、ローとミドルを放ちながら右のフックをスイングするアギーレだが、里見はブロック。里見はジャブで距離を作るとことでアギーレに対し視界を良好にし、フックを当てさせない。

 判定は30-29、30-29、30-29の3-0で里見。アウトボクシングでアギーレを空転させ勝利した。

第8試合/K-1スーパー・ライト級/3分3R・延長1R

1R・KO

 1R、サウスポーのアキモフがプレッシャーを発して近藤をコーナー、ロープに追い込む。近藤は脇をくぐるようにして逃れ中央に戻る。追われる近藤だが右ストレートで迎撃し、この右をショートストレートで再度カウンターで決めダウンを奪う。

 立ち上がり前に来たアキモフに近藤は右ストレートで2度目のダウンを奪い、最後は右ストレートからつないだ左フックでフラつかせて初回KOを決めた。

 マイクを取った近藤は「前回1Rに2回をダウンを取られて逆転で勝てて、今回は圧倒的強さを見せるっていうのがテーマでやってきて、70㎏準優勝の相手に無傷で勝てたのでKrushのタイトルマッチをお願いします。弟の魁成と世界を目指してやっているので、今後とも近藤兄弟よろしくお願いします」と語り、兄弟で写真に納まった。

第9試合/K-1スーパー・ライト級/3分3R・延長1R

判定

 1R、オーソドックスの佐々木に稲垣はサウスポーで対峙する。稲垣は佐々木の蹴りにストレートでカウンターを狙い、自身もロー、ミドルを放っていく。ラウンド後半、稲垣は体圧を発して前に出る。

 2R、右ジャブを効かせた稲垣に佐々木はバックブロー。だがこれは稲垣がブロック。佐々木はロープを背にし、サウスポーに変わるなどするが、稲垣は深追いしない。逆に佐々木が前に出ると左ストレートをカウンターで決めダウンを奪う。

 立ち上がった佐々木に稲垣は顔面ヒザから左ストレート。優勢の稲垣だったが、佐々木が飛び込みながらの右ショートストレートを決めダウンを奪い返す。

 3R、佐々木は左ミドル、右ローと蹴りを散らす。左ストレートを伸ばす稲垣に、佐々木は2Rにダウンを奪った体ごと入って伸ばす右ストレート。さらに右ストレートから仕掛ける佐々木だが、稲垣は左ストレート、飛びヒザとヒットを奪う。

 判定は28-27、28-28、28-27の2-0で稲垣。ダウンを獲り合う激闘を制した。

第10試合/K-1 WORLD GP女子アトム級王座決定トーナメント決勝/3分3R

判定

 1R、上背でまさる末松が中央を取り、ジャブ・ストレートと松谷に当てる。ミドルを放ち、ジャブで切り込む松谷だが、末松は組んでストップする。松谷はジャブからロー、ミドルとコンビ―ションで攻める。
 
 2R、松谷はロー、前蹴りからパンチに連係。末松はしかし引かずにボディストレート、顔へのジャブと送る。松谷が踏み込み、末松も下がらないため両者組む場面が多くなる。身長差を活かし、左フックとストレートで前に出る末松。松谷も押して出て、そこからパンチを振るう。

 3R、末松はリング中央を取り、パンチの交錯でジャブ・ストレートを当てる。松谷は組み合いから脚へのヒザ。ホールディングに注意を受ける松谷。踏み込んだ松谷だが、末松の頭部がバッティングとなってしまい一時中断の後で再開となる。松谷は前蹴り、ミドルからパンチを繋いで猛攻する。

 判定は30-29、30-30、30-29の2-0で松谷。トーナメント優勝で新王者となった。

 笑顔を見せた松谷だが「こんな試合じゃK-1チャンピオンと胸を張って言えないので、もうちょっと頑張ります」と控え目にマイクを締めくくった。

第11試合/-58kg契約/3分3R・延長1R

3R・KO

 1R、様子見で立つ竹見に大久保は右ローを入れ横向きにさせる。竹見もしかしローを返し、右ストレートを伸ばす。竹見の左ボディを受け、大久保はややガードが下がる。大久保のパンチに竹見はタイミングを合わせカウンターを狙っていく。

 2R、フックを振るう竹見に大久保はボディへのヒザをカウンターし、カーフキックで足を払って竹見を転倒させる。徐々に攻勢となってきた大久保は三日月蹴り、跳びヒザと放つ。終盤は大久保が竹見をロープに追い詰めヒザ、パンチと攻める。

 3R、リングに不具合が生じ、調整のため一時インターバルが取られる。

 再開となり、ジャブでけん制する大久保だが、竹見は右ストレートを打ち込み、大久保が打ち合いに来ても竹見が左フックを当てる。大久保はしかし左三日月蹴りを効かせ、再度これを打ち込むと竹見は苦悶の表情で沈み込み、大久保のKO勝利となった。

 自身初のKOを喜んだ大久保だが、竹見を送り込んだ朝倉未来に「わざわざK-1のリングに立つんなら、もっと強い選手を送ってほしいと思います」とメッセージを送った。

第12試合/K-1スーパー・ウェルター級/3分3R・延長1R

3R・KO

 1R、アビラルがロー、前蹴りを放って遠ざけるが、白須が右フックをヒット。アビラルはしかしジャブを突き、左フックを上下に散らし、右ストレート、右カーフキックと攻める。アビラルのジャブに白須はストレートをリターン。アビラルはジャブで白須の右目を腫らせるが、白須もストレートを返して捉える。

 2R、白須は距離を詰めて向かい、ローキック、右フックとアビラルを攻める。アビラルも迎え撃ち、ヒザ、ローを打ち込む。白須は右をフック・ストレートと角度を変えて放ってヒット。ボディフックも織り交ぜ、これでアビラルのガードを落とす。アビラルは白須の奥足を狙ったローキックを効かせる。

 3R、ジャンプしての右ストレートを当てる白須。アビラルのヒザがかすめても止まらず前に行くが、右ストレートに足がヨロけて後退し、その後の連打にダウン。立ち上がった白須だがダメージがあり、ストレート、アッパーとパンチをまとめられると陣営からタオルが舞った。

 K-1では3連敗していたアビラルだが、父や所属する志村道場・志村館長の言葉で立ち直ったことを語り、復活を喜んだ。

第13試合/K-1スーパー・ウェルター級/3分3R・延長1R

判定

 シルバは体重オーバーにより減点1、グローブハンデが設けられ、ファイトマネーも20%減額となり試合がスタートする。

 1R、距離を詰めんとする小田にシルバはサウスポーからローと前蹴り。右ミドルを当て接近せんとする小田だが、シルバが逆に右ミドルからの右フックでヒットをあげる。

 2R、小田が右ミドルを当てるが、懐の深いシルバは許さずローと右フック。小田が懐に入らんとするが、シルバはバックステップして右フックを合わせ、再度この右ショートフックをカウンターしてダウンを奪う。

 3R、シルバは前蹴りとローで小田に対し距離を保つ。小田はしかしひるまず、サウスポーにも変わって前進。だが距離が詰まると組み止められてしまう。小田も右・左とフックを当てるが終了のゴングとなる。

 判定は29-28、28-28、29-28の2-0でシルバ。計量オーバーの減点1はあったが勝利した。

第14試合/K-1スーパー・ウェルター級/3分3R・延長1R

判定

 1R、ブタザはサウスポーに構え、左の蹴りをハイ、ロー、前蹴りと飛ばす。璃久もしかし右ストレート、左フックを振るってブタザを切り崩しに掛かる。だがブタザは間合いの調整が巧みで璃久を懐に入らせない。
 2R、オーソドックスに変わったブタザに璃久はジャブ、ストレートとヒット。ブタザはサウスポーに変わるが、璃久は右クロスを当て、これにブタザは得意とするヒザ蹴りを返してくる。鼻血の見られるブタザに璃久は右フックを当てヨロめかせる。

 3R、ブタザは前に出て打点の高いヒザを突き上げる。さらに顔面前蹴りでも追撃。璃久はしかしボディストレート、右ストレートで反撃。ブタザはこれに蹴り主体で応戦する。だが璃久はカーフキックを嫌がらせ、右ストレートを当てて後退させる。終盤はパンチと蹴りのブタザに璃久は左右パンチを振るって打ち合いとなり終了。

 判定は30-28、30-30、30-29の2-0で璃久。世界的強豪を降す大きな勝利を得た。

第15試合/K-1スーパー・ウェルター級/3分3R・延長1R

1R・KO

 1R、フェルドンクは開始すぐにサウスポーのジョムトーンに向かい、ロープに詰めて連打を浴びせる。しかしジョムトーンはストレートで下がらせ左ミドルを当て、カウンターの左ストレートでバランスを崩させる。攻勢に移ったジョムトーンだが、フェルドンクは跳び蹴りの後でクルリと回転してバックブロー。これでジョムトーンをとらえて倒し、初回KO勝利した。

 マイクを持ったフェルドンクは「みなさんの応援のおかげでいつも頑張ることができています。レジェンドのジョムトーンに選手に勝つことができ嬉しく思っています。次は誰ですかね?」と勝利を喜びリングを後にした。

第16試合/K-1クルーザー級/3分3R・延長1R

1R・KO

 1R、ターザンは前に出てローで様子見するが、ブディオが出てきたところに右ストレートを合わせる。だがブディオも強振した左フックでターザンをかすめる。さらに続けた右フックから左フックを受けターザンはややヨロめく。しかしその後の追撃はターザンが頭を振ってかわす。

 ターザンはカーフキックの攻勢に戻り、左ハイキックから右ストレート、左フック。ジャブを入れたターザンはバックステップしてブディオを誘う。そして右カーフから返した左ジャブを当てダウンを奪取。ブディオは立ち上がることができずターザンのKO勝利となった。

 マイクを持ったターザンは雄たけびを上げ、「先週体調が悪くて本調子でなかったのですが、みなさんにKOをお届けできて嬉しいです」とファンに喜びを届け、リングを去って行った。

第17試合/スーパーファイト/-77kg契約/3分3R・延長1R

2R・KO

 1R、チュンイルはやや拳を低くした構えからジャンプしての蹴り上げを見せるが、松倉は見切ってかわし鋭いストレートで襲う。チュンイルがカーフキックを当てれば松倉もカーフキックを返して効かせる。足を嫌がりチュンイルは後方に下げる。

 2Rも松倉はカーフキック。チュンイルは右クロスを当てるが松倉は意に介さず、再度放った右カーフを効かせる。さらにカーフを送るとチュンイルはたまらず崩れ落ち、松倉のKO勝ちとなった。

 勝利した松倉はチームへの感謝を述べ、「このリングを夢見てやってきたのですごく気持ちよかったです」と述べ、さらに次の試合で王座防衛戦に臨む寺田にエールを送った。

第18試合/K-1 WORLD GPフェザー級タイトルマッチ/3分3R・延長1R

判定

 1R開始とともに新美はすぐに距離を詰めて超接近戦での攻防に持ち込む。寺田は前蹴り、ミドルで距離を空けようとするが新美は下がらない。寺田はしかし左フックでとらえ、左ボディフックで新美をロープまで下がらせる。寺田は三日月蹴りを効かせ、ボディフック、左フックで新美をロープまで下がらせ攻める。

 2R開始とともに新美は前に出て攻撃を浴びせるが、ローが寺田にローブローとなってしまい、ダメージの回復に時間が取られる。

 再開すると新美はコツコツとした連打からローキック。寺田はしかし左ボディフックで反撃。これで新美を下がらせ、右ハイキックでも脅かす。顔面ヒザも寺田は繰り出す。

 3Rも新美は開始から前進。ストレートとローを回転させ、寺田に消耗戦を強いる。だが寺田は左ボディフックを強打し、右ストレートをフォロー。両者必ず攻撃を返し一方的な展開とはならない。寺田はしかしハイ、左フックと攻勢を作って終える。

 判定は30-28、30-27、30-28の3-0で寺田が勝利し、王座を守った。

 ベルトを腰に戻した寺田は、3月に試合を控える武尊に感謝し「みなさん、武尊さんを応援しましょう」とファンにメッセージした。

第19試合/K-1 WORLD GPスーパー・ライト級タイトルマッチ/3分3R・延長1R

1R・KO

 1R、鈴木がサウスポーからの左ミドルで先制。しかしヨードクンポンも右ロー、右ミドルと蹴り返し、パンチで迫ると右ストレートからの左フックでとらえてダウンさせる。

 鈴木のダメージを逃さず、ヨードクンポンはすぐさま襲い掛かり、左フックと右ストレートでとらえると鈴木はフラつき、レフェリーが試合をストップした。

 王者として再びベルトを腰に戻したヨードクンポンは「日本に戻ってこられて、みなさんに自分のテクニックを見せることができ嬉しく思います」と語り、ジムのサポートに感謝した。

第20試合/K-1 WORLD GPスーパー・バンタム級タイトルマッチ/3分3R・延長1R

判定

 1R、金子はマノリスの蹴りをさばいてローキック。ジャブを突き前進するマノリスだが、金子は下がらずリングの中央に居続ける。金子のボディストレートにマノリスは左フックをカウンター。しかし金子はカーフキックを効かせ、マノリスが繰り出した胴回し回転蹴りはブロックする。

 2R、マノリスはジャブの数を増やすが、金子はさばいてカーフキック。マノリスはパンチで切り込みヒザや蹴りに繋げるが、金子はパンチに威圧されず下がらない。右ストレートを当てるマノリスだが、金子はカーフキックを当て右ストレート。マノリスもしかしローキックでダメージを与える。

 3R、マノリスはジャブで先行し再び胴回し回転蹴り。だが当たりは浅く、金子も跳びヒザで反撃する。マノリスはフック、ストレートと打って出るが、金子は打ち返しの左フックからの右ストレートでダウンを奪う。立ってきたマノリスに金子は右クロス、左ボディ。諦めず打ち合いに応じるマノリスだが、金子は左フックで2度目のダウンを与えて終了。

 判定は30-26、30-27、30-27の3-0で金子。KOできなかったことをファンに詫びつつ、「頑張れているのは応援してくださってるみなさんのおかげなので、楽しかったと思える試合をしますので引き続き応援お願いします」と大会を締めくくった。

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