――サントスとバルセロナは、必ず勝てるという可能性はないと言うが、それは虎視眈々（たんたん）と勝利を狙っているということか？

ラマーリョ監督　そういう話をする人は真実とは違うことを言っている。バルセロナが準決勝にベストメンバーで臨めば、それは分かる。日本のチームは大変な試合をしてくる。なめると痛い目に遭う。日本のチームをなめてはいけない。

――今はバルセロナと戦う雰囲気じゃないが、バルセロナと戦いたいという気持ちを抑えて柏とはどう戦うか？

エドゥ・ドラセナ　結果を出さないといけない。明日はきついゲームになるのは間違いない。相手チームの強さのポイントがあるが、タイトルを取って日本から帰るためにしっかり準備をしないといけない。１回１回準備をして、柏戦に集中する。

――柏が危険だと言っていたが、どう危険なのか？

ラマーリョ監督　柏は組織的なプレーをする。組織的なボランチがゲームを作る。ジョルジ・ワグネルのセットプレーも危険だ。レアンドロ・ドミンゲスもボールを持つと右から変わったことをやってくる。柏は戦術がしっかりしているチームだ。

――レオは監督と不仲が原因でレギュラーから外されたのか？

ラマーリョ監督　レオはけがをしていた。人間関係に問題はない。自分は選手とは仲良くすることはないが、良い距離間を保てていると思う。

――勝つのはサントスだと言われている

ラマーリョ監督　自分は柏の試合を２試合見ている。柏のことはリスペクトしているし、誰がそういうことを言ったか分からない。

――エンリケは磐田でもプレーした。過去の経験は優位に働くのか？　いまだに日本の選手とは交流があるのか教えてほしい

エンリケ　日本から出て４年になる。日本のサッカーはかなり変わったと思う。自分はクルゼイロではレアンドロ・ドミンゲスと一緒にプレーした。日本のサッカーは成長して、スピーディーでダイナミックになった。明日のゲームもわれわれは責任を持たないといけない。初戦は大変なゲームになる。しっかりと準備をして、なんとかそれを乗り越えないといけない。

――柏はセットプレーが得意だ。ジョルジ・ワグネル、レアンドロ・ドミンゲスがいる。ＣＫ、ＦＫを与えず、ファウルをしないためにはどうするか？　そしてどう防ぐか？

エドゥ・ドラセナ　ブラジルにいる時からセットプレーの練習はしてきた。柏のゲームを見たが、ジョルジもレアンドロも良いボールを蹴る。マークが決まっているので、マーキングから逃げていく選手もいるが、集中して、驚かずに、ハイボールにも気をつけたい。

――ドゥルバル、エラーノのコンディションはどうか？　試合勘が戻っていないと思うが、どのような状態なのか教えてほしい

ラマーリョ監督　状態は良いと思う。飛行機に乗る前はけがもあってコンディションが回復していなかった。フィジカル面は１００％ではないが、チームのためになると思ったらスタメンで使う。彼らの経験に期待したい。

――柏はＪリーグで優勝してクラブＷ杯に出場し、オークランドとモンテレイにも勝った。技術もあって、モチベーションも高い。一発勝負で勝つために一番重要なことは何だろうか？

エドゥ・ドラセナ　大切なことは３つ。コンディション、準備してきたことを生かす、最後まで自分の可能性を信じることだ。迷ったらいけない。チームメートを信頼することも大事だ。サントスの選手はお互い信頼しているので、技術とコンディションを１００％出せば柏に勝ってファイナルへ行ける。その要素を出せば勝てると思う。

――ブラジル全国選手権での失点の多さが気になる。アドリアーノの代わりにはエンリケが入るのか？

ラマーリョ監督　ブラジル全国選手権では違うチームだった。アドリアーノは戦術面でも大事な選手。彼がいなくなったので、戦術を変えなければいけなかった。ただ、エンリケは技術的にアドリアーノと変わらない能力がある。

――大会前に、ガンソの肖像権の問題が起こった。ピッチ外の出来事に関してガンソと会話したのか？

ラマーリョ監督　監督としての仕事はピッチ内のこと。契約のことは関係ない。いつも言っているが、わたしは建築家でも庭師でもない。サッカーの監督としてやっているので、そういうことは関係ない」

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