山梨学院大附の白崎凌兵「優勝を狙わないと結果もついてこない」=第90回全国高校サッカー選手権大会抽選会

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尚志高校 三瓶陽主将

尚志の三瓶主将(左)は「福島のためにという気持ちはもちろんある」と被災地への思いを語った 【スポーツナビ】

「サッカーができる喜びを感じている」

 対戦相手(守山北)がどうとかはないです。とにかくやるしかないと思っています。(東日本大震災の被災地となった県代表ということについては)福島のためにという気持ちはもちろんあります。僕の知っている人で亡くなった人はいませんけど、富岡に住んでいる友達なんかは避難所で生活しています。ミーティングなんかでは被害の映像も見ましたし、背負っているものは大きいという意識はあります。でも、プレッシャーは感じていません。それよりも好きなサッカーをできる喜びを感じています。

(プレミアリーグに参戦しているが)プレミアに出ていることで、全国のチームと試合をする機会がたくさんありました。Jリーグのユースチームとやることなんかも多くて、負けることは多いですけど、すごくいい経験になっています。この経験を生かして選手権でも戦っていきたいと思います。

桐生第一 磯辺亮太主将

桐生第一は強豪の前橋育英を破って初の全国大会出場。磯辺主将(左)は「自信を持ってやれれば」と話した 【スポーツナビ】

「前橋育英に勝った自信を持ってやれれば大丈夫」

(県予選での)優勝が決まった時から今まで実感が沸かなかったというか、そんな感じだったんですけど、今日ここに来てやっぱり全国大会なんだと思いました。(県予選決勝で対戦した)前橋育英とは自分たちが1年生の時のルーキーリーグで勝って、総体予選(関東大会予選)でも前橋育英はBチームだったんですが、そこでも勝ちました。自分たちの代になってからは負けたことがなかったので、チームのみんなが自信を持っていました。

(初の全国大会ということだが)僕は去年、一昨年と選手権をスタジアムに直接見に行って、雰囲気が全然違うなと感じているので、それをみんなに伝えて「テンパらないようにしなくちゃね」といった話をしています。(今回は強豪の前橋育英を破っての出場になるがプレッシャーは?)やっぱり1回戦とか2回戦で負けたら、「前橋育英が出た方がよかったんじゃないか」「まぐれだったんじゃないか」とか言われるだろうし、それは絶対に嫌なので、勝ち上がっていきたいです。(初戦の対戦相手の大社については)本当に分からないんですけど、(島根県が)去年ベスト4のシードとして入っているわけだし、全国大会に出ているチームはどこも強いと思います。でも自分たちは前橋育英に勝ったという自信を持ってやれれば大丈夫じゃないかなと思います。

(チームにはJ1新潟に加入内定している鈴木武蔵がいるが)僕たちは「チームは1つ」というスローガンがあるので、鈴木武蔵ももちろんいい選手で彼にいいボールが入ればという気持ちもありますけど、ほかにもたくさんいい選手がいるので、みんなで戦うことができればと思います。

星稜 山田直樹主将

13年連続出場の星稜は米子北と対戦。星稜の山田主将(左)はOB本田圭佑のベスト4越えを目標に掲げる 【スポーツナビ】

「本田圭佑先輩のベスト4を越えたい」

 僕は予備抽選で48番目だったんで、もう見てるだけでした。個人的にはBゾーンが強豪ぞろいで、そこさえ外れてくれればいいかなと思って見てました。(1回戦の対戦相手である米子北の印象は)新チームになってすぐに試合をやらせてもらって、その時は1−1だったんですけど、それももう関係ないですよね。お互いにチームができてすぐなので、今はもう全然違ったチームになっていると思います。

(星稜が入ったCゾーンも厳しいと思うが)そうですね。1回戦を勝ち上がると、2回戦では桐光学園と初芝橋本の勝者ですよね。ちょっと当たるのが早かったかなという気はします。ここがキーになると思うので、勝って勢いに乗れればと思います。桐光学園とは春に試合をやっているのでデータはあります。でも相手に合わせるわけではなく、自分たちのサッカーをできればと。

(今年のチームの特徴は)1、2年生も結構いて、3年生だけのチームではないんですが、みんな仲が良くていいチームだと思います。雰囲気もよくやれています。僕たちは今年、夏のインターハイは県大会で敗退しているので、その悔しさをこの大会で晴らせればと。県予選も決勝戦で(インターハイで)負けた相手(金沢桜丘)に粘って、耐えて勝てました。(プリンスリーグ北信越1部での優勝は)自信になりますね。プリンスリーグではこの後、プレミアリーグ参入戦が12月17日に行われます。相手は関東の1位チームですね。ここでいい試合をして、勢いをつけられればと思います。

(選手権までの道のりで印象に残っていることは?)今年で県大会を13連覇したんですけど、自分たちの代でそれを途切れさせてはいけないというプレッシャーがありました。そんな中で優勝できたので今はホッとしています。先輩たちが残してくれた記録が12年も続いていたので、これを崩してはいけないと思って大会に臨みました。夏に負けてから、みんなが「もう次は落とさんぞ」と気持ちが入って、あの日からチームはかなり結束しました。

(目標は)偉大な本田圭佑先輩が成し遂げたベスト4を越えたいと思います。(本田選手から何かメッセージは?)たぶん、これからじゃないですか。毎年学校にも来てくれて、今年も何回かサッカーをしました。メッセージというか、一緒にサッカーをして得られるものを吸収してと。選手権前に来るかどうかは分からないです。事前に知らされていないので、来たら「おっ、来たか」という感じです。

作陽 高瀬龍舞主将

「野村監督に頼らず、自分たちの力で大会を制したい」と意気込みを語った作陽の高瀬主将(右) 【スポーツナビ】

「僕たちの力でこの大会を獲りたい」

 楽しみですね。まだ未熟だけど、流動的なパスサッカーができてきました。あと1カ月あれば十分に高められると思います。小さいところまでこだわっていきたいです。毎年同じですけど、チームはメンバーを固定しては一度バラバラにして組み直すということの繰り返しです。

 中でも印象的なのは、夏の出雲合宿です。高校総体の予選で負けた後、チームの状態が落ちていく中で誰も何もできなかった。「誰かが何とかしてくれると思っているのか、誰もチームの状態を良くしようと考えていない」ということを野村(雅之)先生に指摘されました。僕自身は、それをきっかけに仲間の一人ひとりを見るようになって、個別に話すようにしました。今ではみんながチームを良くしようと声を出しています。

 野村先生の指導力はすごいけど、ちょっと僕たちは頼りすぎていると思います。僕たちの力でこの大会を獲りたいです。先生の一言でチームがガラッと変わることがありますけど、それを選手たちでできないといいチームにはならないと思います。そういうことができる選手の一人になりたいです。

鹿児島城西 松尾純也主将

鹿児島城西の松尾主将(右)は、「3年前にできなかった日本一を目指したい」と意気込んだ 【スポーツナビ】

「3年前にできなかった日本一を目指したい」

 夏にアルビレックス新潟のユースと対戦したことはありますけど、相手(新潟西)のイメージは特にないです。まずは守備から入って、しっかりとパスをつないでいければいいと思います。

 人もボールも連動するサッカーが特徴です。サイドアタックやセットプレーからの得点が多いので、その武器は生かしていきたいです。大会では、3年前にできなかった日本一を目指したい。入学直前の冬のことなので、見てきた選手権の中でも一番印象に残っています。自分たちの代で達成できればいいと思ってやってきましたけど、2年間は全国に出られなかった。この大会に出なければ意味がないという気持ちでやってきたので、ここでしっかりと結果を出したいです。

東海大第五 藤山凌主将

開幕戦は國學院久我山と東海大五が激突。東海大五の藤山主将(右)は「開幕戦を引きたいと思っていた」と明かした 【スポーツナビ】

「2度、3度と国立で戦いたい」

(抽選の残りが3校となり、開幕戦に入る可能性がある西日本のチームは2校のうちどちらかという展開で抽選を行い)開幕戦を引きたいと思っていました。みんなに見てもらえる舞台。東海第五のパスサッカーをしっかり見せて勝って、(準決勝以降も)2度、3度と国立で戦いたいです。

 抽選会が終わって、モチベーションも高まっています。個人的には国立に行ったことがないんです。みんながサッカーを見てくれる夢のような、すごいところという印象です。(県予選決勝では見事なFKを決めたが)開幕戦でもいいい場面で機会があれば決めたいですね。

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