日本シリーズを土足でかきまわした巨人のお家騒動!=ダンカンの場外アナウンスVol.175

ダンカン

ソフトバンク、中日どちらにも拍手

日本シリーズ前に清武氏(写真)の記者会見から巨人のお家騒動が勃発! 【写真は共同】

 得点シーンの少ない地味な日本選手権シリーズだったという声もあるようですが、パ・リーグの優勝チーム、ソフトバンクと、セ・リーグ覇者の中日が、最後の最後、第7戦までがっぷり四つで戦ったことを考えれば、どうしてなかなか味わい深いシリーズだったと俺は思っているのだ。
 ホークスとそのファンの皆様、やっと待ちに待った(CSの度重なる苦汁などもあり)日本一オメデトウね!! そして、オレ竜落合監督は今季でユニホームを脱ぐが、シリーズでもペナントと同じ自分たちの野球スタイルを貫いた姿には、大きな拍手を贈りたいと思うのだ。パチパチパチパチ!!

問題は読売巨人軍のお家騒動

 さて、問題は、この日本プロ野球の最高の晴れ舞台を土足どころか、犬のウ○コを踏んだ靴でかき回した、読売巨人軍の清武氏の記者会見から始まった、一連のお家騒動なのだ!

 まず、ハッキリしておきたいのは、日本シリーズの興味を横に向けるような行為に対して、当然NPB(日本野球機構)は、何らかのペナルティーを与えることは確実だろうが、厳重注意などという生ぬるいものでなく、来季10敗のハンデから巨人はスタートしなくてはいけないくらいのものにするべしである!!

 しかし、今回の件で世の中の野球ファンがいかにテキトーが分かったのだ。(ま、テレビのインタビューに答えてた者は、野球ファンと言いながら、球場に足を運んだこともない人だったりするのかもしれないが……できればそう信じたい。)あるアンケートでは、渡辺氏の独裁は許せない、しかし、江川コーチは見たい!! オイオイ、どっちの味方なんだよ?
 清武氏を応援する声が圧倒多数だったのに、ミスター(長嶋茂雄氏)が、清武氏を否定したとたん、街の声が清武批判に180度変わったりして……。(民意を追い風にしない巨人の作戦にそんなに簡単に踊らされていいわけ?)

 だいたい、その前に、ナベツネ(あえて尊敬の念をこめてこう述べさせていただきます)の独裁に反対する声が75パーセントくらいアンケートで出ていましたが、何言っとんのよ!! ナベツネさんが「巨人、巨人、巨人! 巨人が勝つためだったらルールだって変えるぞ」というあの姿勢に、われわれ他チームのファンは「クソ〜あそこには負けるもんか」と、何度熱く燃えさせていただいたことか!! 傲慢(ごうまん)な金持ちがいてわれわれ貧乏人が、それをねたんだり、いつか逆転したるんやの気持ちが沸く、だから人生は面白いのだ。ナベツネさ〜ん、村田や杉内などガンガンお金で取ってください!!

<了>
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著者プロフィール

1959年1月3日生まれ。埼玉県出身。オフィス北野所属。お笑い芸人、俳優、放送作家。趣味は野球、釣り。特技はイラスト。たけし軍団の一員として、数々のテレビ番組で活躍。野球への情熱も熱く、熱烈な阪神ファンとして知られる。

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