元修斗&戦極王者・日沖がUFCに初参戦=UFC137展望
元修斗&戦極王者・日沖がついにUFC初陣を迎える 【t.SAKUMA】
08年に“修斗のカリスマ”佐藤ルミナにTKO勝ちし、昨年5月にはライト級王者リオン武に勝利して修斗ライト級王者となった。また現UFCウェルター級王者ジョルジュ・サン・ピエールがUFC出場以前に活躍していたことで知られるカナダの金網大会TKOにも06年に出場し、王者マーク・ホミニックを破ってTKO世界フェザー級王者になっている。さらに、昨年12月30日には戦極フェザー級王者マルロン・サンドロのタイトルに挑戦、現UFCフェザー級王者ジョゼ・アルドのチームメートでもある猛者サンドロと大激戦を繰り広げ、甘いマスクに似合わぬド根性で競り勝って、戦極フェザー級王者となった。今回UFCデビューにあたり、日沖は戦極と修斗のベルトを返上しての参戦となる。
現在UFCでは日本のトップ選手らが苦戦を強いられているが、アウェイのカナダでのTKO王座奪取と防衛に成功している日沖には、いやがおうでも期待がかかる。
対戦相手は長身のオールラウンダー
日沖は身長181cmとフェザー級としては長身だが、ループは日沖を上回る185cmで、名古屋に拠点を置く日沖には長身のスパーリング・パートナーが少ないため、それが試合にどう影響するかというのが1つの不安材料ではある。
しかし現在のUFCには、どの階級においても“楽な相手”など存在しない。そしてループは戦極・TKO・修斗の王者だった日沖を倒して名をあげようと燃えているはずだ。日沖にとってタフな試合になることは間違いなさそうだ。
遺恨含みのBJ対ディアズ、盛り上がること間違いなし
メーンにはBJ・ペンが登場、悪童ディアズとの一戦は盛り上がること間違いなしだ 【(C)Photo Courtesy of UFC】
一方ディアスはヘンゾやヒクソンの従兄のシーザー・グレイシーの弟子で柔術黒帯だが、パンチ強化のためにフロイド・メイウェザーJrやアンドレ・ウォードら、ボクシング界のスーパースターともスパーリングしており、長いリーチから繰り出すパンチは強烈だ。これまでにDREAMウェルター級王者マリウス・ザロムスキーにTKO勝ち、桜井“マッハ”速人に一本勝ちしているほか、元UFCミドル級王者フランク・シャムロックにもTKO勝ちしている。そして青木真也を降したギルバート・メレンデスや、サン・ピエールを苦しめたジェイク・シールズ、先日五味に完勝した弟のネート・ディアスも同門なので、練習相手には事欠かない。
BJと、ディアスの師匠筋であるグレイシー一族の遺恨もあり、盛り上がること間違いなしの一戦だ。BJがどこまで仕上げてくるかが試合のカギになりそうだ。
また、元PRIDE無差別級王者のミルコ・クロコップも出場し、TUFシーズン10ヘビー級バトル優勝のロイ・ネルソンと対戦。ミルコはここのところ元王者のフランク・ミア、ブレンダン・シャウブに連敗しているだけに、生き残りがかかった正念場の一戦である。もし負ければ、これが最後の試合にもなりかねない。打たれ強いネルソンを相手に“伝家の宝刀”左ハイでKOを奪えるか?
(稲垣 收:UFC解説者)
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★UFC−究極格闘技− UFC137 BJ・ペンvsニック・ディアス&ミルコ・日沖参戦!
ニック・ディアスがUFCに登場!元二階級王者のBJ・ペンに対して、実力を見せ付けることができるか。日本期待の日沖発は、満を持してUFCデビュー戦に挑む。
10月30日(日)午前10:00〜[WOWOWライブ]※生中継
11月3日(木)よる10:00〜[WOWOWライブ]※リピート放送
<主な対戦カード>
ウェルター級 BJ・ペン vs ニック・ディアス
ヘビー級 ミルコ・クロコップ vs ロイ・ネルソン
フェザー級 日沖発 vs ジョージ・ループ
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