猛虎軍団にミスマッチだった“紳士”の真弓監督=ダンカンの場外アナウンスVol.174
チーム打率1位、防御率3位でシーズン4位…
最終戦を終えた真弓監督。就任からの3年間で優勝することができなかった 【写真は共同】
阪神ファンの皆さん、ホントお疲れ様でした。(特に精神的にヘトヘトだと思います)
しかしねえ……。死んだ子の歳を数えるわけじゃないけど、なんでチーム打率2割5分5厘とリーグでダントツ、防御率も3位(ともに24日時点)なのに4位に甘んじなければいけなかったんですか? ハーア、思わず『妖怪人間ベム』のメロディーで「Aクラスに隠れて生きる〜オレたちゃ後悔人間なのさ〜」と口ずさんでしまったおれなのだ。
とにかく一言でいえば今季の虎は「燃えさせてくれなかった!」です。
そりゃ、そーですよね。144試合もやって最大連勝が『4』だってんですから、「よっしゃあ! ノッてきたでえ。ここから一気に走ったろやないか!!」とは、なれませんでしたもんねえ……。
胸を熱くさせてくれるシーンが見たかった!
たとえパフォーマンスでもいいから、猛抗議に出てスタンドの虎ファン、選手の胸をカッと熱くさせてくれるような、そういうシーンがほとんど見られなかったのが寂しかったのだ。
「やったらんかい! ぶっつぶしたろやないか!!」という空気が感じられないから、どのチームと対戦してもなんか真面目に試合をしちゃって……。たとえばカード別勝敗ですが、優勝の中日に9勝13敗2分けと負け越したものの、ヤクルトに14勝10敗、横浜に12勝10敗2分けと勝ち越し、巨人とは11勝11敗2分け、広島にも12勝12敗とこれまた互角。数字だけ見れば中日以外には同等、もしくは勝ち越しなんですよ。
しかし、勝てなかった。そこには中日が横浜を15勝8敗1分け、ヤクルトも同じく横浜に15勝5敗4分けとカモチームをつくっていたのに、真弓阪神にはその下位チームを(いい意味で)見下して戦うということができなかったのだ。
「お人よしで野球に勝てるか!」はかつてのメジャーの名将レオ・ドローチャーの言葉である。2012年の和田新監督が決定したら、開幕5分で退場するような、牙をむく虎将になってほしいわ!!
<了>
- 前へ
- 1
- 次へ
1/1ページ