折原昌夫、パートナーには旧敵ウルティモ・ドラゴンを指名!=リルジャパンプロレス
折原昌夫「シャークしか僕の頭にはない」
今の折原の目にはタイガー・シャークしか映っていない! 【リアルジャパンプロレス】
でも、気持ちだけでは四角いリングの上で戦っても勝利できないと。この前の復帰戦でタイガー・シャークと戦い、それを身をもって体験しました。正直、リングに慣れてきていたせいか、少し舐めていた自分もあったと思います。今回に関しては、とにかくなりふり構わず“勝ちにいきたい”。
久しぶりに僕の中で“勝負”にこだわる試合にしたいという考えの中から、自分とは長い間、敵対関係にあって、僕の中でも敵として考えていたウルティモ・ドラゴン、彼をパートナーにして、シャークを潰しにいきたいと思います。ドラゴンの方には僕個人から“今回一緒に組んでください”と声を掛けています。
組む理由としては、先ほど言ったように、とにかく“勝ちにいきたい”と。気持ちのいいパートナーではないので、戦う前から気持ちのいい試合にはならないと思ってます。ただ、何回も言いますけど、“勝ちにいく”ためには、テクニック、その他いろんな面を考えてパートナーを選んでいかなければいけないと強く感じて、ウルティモ・ドラゴンをパートナーにしました。
今回はタッグマッチになると思いますが、僕の頭の中には常にシャークがあります。アイツしか僕の頭にはないです。シャークの気持ちの中には、たぶん“折原昌夫は下がったな”と。パワー的にもそうですし、この前は3カウントも取られてますし。“もう折原昌夫は出てこないだろう”という気持ちになっていると思うんですが、僕は反対にますます“青い虎”を食ってやろうと。アイツはとんでもない性格をしているので、1回調子に乗らせると大変なことになります。リアルジャパンのためにも、ここでアイツを潰しておかないと。そんな風に強く思いますね。アイツがリアルジャパンの会社内で何を言っているのかはなるべく聞かないようにして、僕の気持ちだけでアイツを獲りにいこうかなと。シャークのパートナーを獲りにいくのではなく、シャークを獲りにいきます。ウルティモ・ドラゴンの力を借りてまでも、シャークを倒しにいくという強い気持ちで今回は挑みます」
リアルジャパンプロレス 平井丈雅代表とのやり取り
この突然の要求に平井代表(左)もタジタジ 【リアルジャパンプロレス】
折原「もうこれは会社に飲んでもらいます」
平井「ウルティモ選手はOKと仰っているんですか?」
折原「僕個人でオファーをしています。彼は“そういう気持ちであれば、会社がOKしたら試合に出よう”と。そういう風には言ってもらってますけどね。あとは会社次第です」
平井「今、ウルティモ選手はメキシコで試合をしています。私の方でもやり取りはしているんですが、まだその話は聞いていませんでした。早速今日帰りましたら、メキシコにいるウルティモ選手と電話なりメールなりでやり取りして、どういう話になっているのか事情聴取をさせていただきたいと思っています。その上で、最終的にカード云々に関しては、佐山先生(初代タイガーマスク)に相談をしなければいけないので。折原選手の気持ちは佐山先生に伝えたいと思います」
折原「僕の中にも考えがあるので。このカード以外では今回は試合に出場しません。決してシングルで彼と勝負をつけられないとか、シングルに自信がないとか、そういうことではないんですよね。彼も最近タッグの試合が凄く巧くなってきたなというのは、この前の復帰戦で、肌で感じたことなんで。まず借りを返したいというか。タッグの試合で彼を潰して、その後にシングルに。それでも遅くないかなと。僕はそう考えています」
平井「今までウルティモ選手とタッグを組まれたことはあるんですか?」
折原「メキシコで随分とお世話になった先輩なんですけどね。ウルティモ・ドラゴンとは組んだこともあるし、戦ったこともあるんですけど、彼とは“プロレスの走り方”が違うというか、僕とはうまく噛み合わないというか。あえてそれを分かっていながら、ウルティモ・ドラゴンを選んだという意図は、ここではちょっと説明できないですけど。あえてそういうことを自分でも強く分かっていながら、ウルティモ・ドラゴンを選んだつもりなんで。だから、何が何でも、今回はウルティモ・ドラゴンと一緒にリングに立ちたいです」
平井「折原さんの気持ちは今お聞きしましたので、会社に持ち帰らせていただきたいと思います」
質疑応答
折原「そうですね。シャークを獲りにいくわけですから、パートナーは誰でもいいですね。そこはシャークが自由に選んでもらってもいいし」
――前回の試合後、リング上で“ジュニアの大先輩を連れてくる”とアピールしたが、それはウルティモ選手を見据えての発言?
折原「違います。前回、試合が終わって大きな声で言ったアピール。その人間とは違います。あの時は勢いもあったし、僕の性格ですから、先走って思わず言ってしまったんですけど、よくよく考えたら、まずその前にシャークとケリを付けたい。この後にもちろんシングル戦もやって、そこでもシャークを倒して。その後に、あの時言っていた道筋に進んでもいいかなと。僕はそう考えを直したところです。ちょっとファンの人には期待を持たせちゃって申し訳ないなと思ったんですけど、まずは貪欲に自分だけの考えを通していこうかなと。
とにかく周りにも言われたんですけど、恥をかいた部分があるんで。“負けてるじゃないか?”と。“もうお前はレスラーとしてダメなんじゃないか?”と。正直、首の骨が3本ないというのは、一般人として欠陥のある人間に入るかもしれないですけど、僕はそういうものを色々カバーして。今まで20年以上やってきましたから、どうにかカバーして、今目の前にいる敵を倒していきたいです」
――前回大会の前に“スーパー・タイガーがレジェンド王者になったら挑戦したい”と言っていたが、それもシャーク戦の先に見据える?
折原「そうですね。ベルトというものはその選手その選手で価値が変わってくると思うんです。だから、好きにやればという気持ちでいますけど。そのベルトにもう一度チャレンジするのは、僕は“完全に復帰した時”だと思ってますんで。
逆に復帰戦でシャークに勝てなかったのだから、今の状況でレジェンド王座に挑戦するのはファンも納得しないと思うし、自分的にも甘え過ぎかなと。まずはしっかりとケリを付けないといけないですから。リアルジャパンの大会の中では、僕の目の前にいるのはシャークだけですから。そこをしっかりケリを付けて、段々と次に進んで行けたらいいなと」
――ウルティモ・ドラゴン選手とのタッグはあくまでも今回のみ? それとも今後に繋がる?
折原「どうですかね?他の選手の気持ちは分からないですけど。今までは組んでみても、お互いのセンスも違うし、走り方も違うんで、うまくはいかなかったですけど、今回やってみて、“よし”と思うところがあれば、またこれから先も僕の方から先輩に頼む可能性もありますよね。ただ、今ここでは何も言えないです」
――今回の対戦カードを団体側が了承しない場合は?
折原「出ないです。首の手術の後、いろんな団体で折原昌夫はいろんなプロレスを始めているんですけど。まあ、楽しいプロレス、厳しいプロレス、団体によってカラーが違いますけど、それぞれのところによって、それぞれの試合に精一杯僕は挑んでますんで。逆に大きな怪我から復帰したという喜びの後に来たものは、“1つ1つの試合を自分の中で大切にしていこう。自分の思い出に残るような試合にしていこう”と。手術後はそういう風に強く感じてますので」
――最後に一言。
折原「僕のこの状態で発言するのは全て負け惜しみになってしまうんですけど、僕の気持ちは全然折れてないので。あの時よりも今日、今日よりも明日。そうやって身体の方も回復してますので。次にリアルジャパンのリングに立った時は、あの時の僕ではないということをこの会見の映像を見ているであろうシャークには強く言いたいですね。テクニックというよりも、気持ちでぶつかっていきたいです。痛みの伝わる激しいプロレス。僕が昔いた団体ではそんなプロレスをしてましたから。あの頃をもう一度思い出して、そういう気持ちを強くぶつけていって、勝利したいです。今回は必ず勝ちますよ」
10月25日(火)東京・後楽園ホール 開場17:30 開始18:30
【決定対戦カード】
<シングルマッチ>
グラン浜田(フリー)
斎藤彰文(RJPW)
<シングルマッチ>
石川雄規(バトラーツ)
山本裕次郎(チーム太田章)
<レジェンド選手権試合 60分1本勝負>
[王者]スーパー・タイガー(RJPW)
[挑戦者]ブラック・タイガー(フリー)
※第5代選手権者スーパー・タイガー、初防衛戦
<シングルマッチ 60分1本勝負>
初代タイガーマスク(RJPW)
ザ・グレート・サスケ(みちのくプロレス)
<出場決定選手>
藤波辰爾(ドラディション)、長州力(リキプロ)、藤原喜明(藤原組)、スーパー・ライダー(RJPW)、タイガー・シャーク(RJPW)、ウルティモ・ドラゴン(闘龍門MEXICO)、折原昌夫(メビウス)、長井満也(ドラディション)、アレクサンダー大塚(AODC)、若翔洋(フリー)、佐藤光留(パンクラスMISSION)、間下隼人(RJPW)