東海大、駅伝チーム新体制を発表 「村澤、早川の両輪を軸に」=大学駅伝

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新体制で箱根駅伝優勝を目指す両角新監督(前列右)とエースの村澤(後列右から2番目)ら 【スポーツナビ】

 東海大は29日、神奈川・湘南キャンパスで陸上競技部の中・長距離ブロック駅伝チーム新体制発表とクロスカントリーコース竣工式を行った。

 東海大は今年4月から、高校駅伝の強豪・佐久長聖高(長野)で指揮をとっていた両角速氏を監督に迎え、すでに活動を開始している。両角新監督は約半年指導した手応えについて、「選手たちは前向きで向上心がある。箱根駅伝の優勝が一番の使命だと思うので、頑張りたい。村澤(明伸)、早川(翼)を軸に面白いレースができるのでは」とコメント。 さらに「日本独特の駅伝を通した強化で、トラック、マラソンで世界を目指せる選手を」とより大きな目標も口にした。

 また同大のエースで、佐久長聖高時代にも指導した村澤明伸(3年)については、「(駅伝では)チームの中で、彼の力をどう生かしていくかだと思う。本人には、あくまでも駅伝は来年の(ロンドン)五輪の通過点だと言っている」と大きな期待を寄せており、加えて、「上りでいい走りをすることも確か」と箱根駅伝の5区山上りで起用する可能性も示唆した。

 両角監督はクロスカントリーを積極的に導入した指導で、多くの実力者を育てた実績があり、それを受けて東海大にもクロスカントリーコースが完成。「練習強度を上げるために走りにくくした」という両角監督こだわりのコースで、より一層の強化を目指す。

 今年の箱根駅伝では4位に入るなど、着々と力をつけている東海大。両角監督の新体制の下、今季どんな走りを見せるのか、その全貌は10月10日の出雲駅伝から始まる学生駅伝で明らかになるだろう。

 以下、両角速新監督のコメント要旨。

箱根駅伝優勝が一番の使命

両角監督は、世界を視野に入れて駅伝の指導にあたる 【スポーツナビ】

――東海大の新監督に就任した気持ちは?

 佐久長聖高で長くお世話になるつもりでやっていたので、(東海大に)来ることは非常に決断のいることだった。(母校に)23年ぶりに戻ってきたわけだが、箱根駅伝の優勝が一番の使命だと考えているので、それに向かって精いっぱい頑張らせて頂きたい。

――約半年間、指導した手ごたえは?

 学生は非常に前向きで、向上心のある選手が集まっていると思った。大学生はもっとだらだらしているのかと考えていたが、指導に対して前向きな姿勢を持っていると感じた。多くの方々が期待してくれている以上に、支えてくださり、アドバイスも頂いている。

 5月の関東インカレ(関東学生対校選手権)では出場した種目すべてで点を取れて、非常にいい結果だった。しかし、日本インカレ(日本学生対校選手権)では1点もとれなかった。また、エースの村澤が欧州遠征で13分34秒の自己記録を出したた。これから駅伝シーズンに向けて、村澤と準エースの早川の両輪を軸にまた楽しみな走りが見れるかなと思う。

――指導にあたって、こだわっていることや考え方、練習方法は?

 コースができたことで、日常的にクロスカントリーを軸とした練習ができるので、こだわっていけるかなと思う。日常の指導含め、学生スポーツなので、学生の本分をわきまえさせて、東海大生として、競技者としてどこに出しても恥ずかしくない人格形成もしていきたいと思う。

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