グランドスラム優勝こそまだないアンディ・マレー（英国）だが、準優勝３回にベスト４が５回の“無冠の大器”。今季無敵のジョコビッチを途中棄権に追い込んで優勝した８月のシンシナティ大会のあと、全米オープンはベスト４止まりだったが、今季の４大会すべてでベスト４以上というオープン化以降７人目の快挙を達成した。

　この大舞台でのこの安定感はハートの強さの証だろう。強烈なカウンターや重いスピンなどパワフルなショットを軸に、スライスやボレーなどで絶妙のタッチを生かした多彩なプレーを展開。リターン力にも定評がある。東京では０６年に一度だけプレーしたが初戦で敗れている。今回こそは実力通りの活躍で日本のファンを沸かせてほしい。

国籍 ： 英国
生年月日 ： １９８７年５月１５日
身長 ： １８５センチ
体重 ： ６８キロ

　日本人がダビド・フェレール（スペイン）と聞いて真っ先に思い出すのは、０８年の全米オープンで錦織に大金星を提供したことかもしれないが、それを忘れさせるほど今季は力強い活躍ぶりだ。今シーズンは開幕戦のオークランド（ニュージーランド）で優勝すると、全豪オープンではベスト４に食い込んだ。２年前は２０位台まで落としていた世界ランキングも、ジョコビッチ、ナダル、フェデラー、マレーのビッグ４に次ぐ５位に戻してきた。

　ちなみに自己最高位は０８年２月の４位。７月には米国とのデビス杯準々決勝でフィッシュとロディックを敵地で連破した功績も光る。スペイン人らしい優れたフットワークとスピンの効いたフォアが武器で、本大会０７年のチャンピオンでもある２９歳。３年ぶりの来日だ。

国籍 ： スペイン
生年月日 ： １９８２年４月２日
身長 ： １７５センチ
体重 ： ７３キロ