トラブル続きも戦い続けた63周 最後のインディジャパンにかけた佐藤琢磨の想い
2度目のインディジャパンとなった佐藤琢磨 【撮影:吉田成信】
1998年から開催されてきた同レースだが、今年をもって日本での開催に一区切り。サーキットには、3日間で73000人もの観客が訪れた。
結果を残して戻ってきたインディジャパン
しかし、KVレーシング・テクノロジーに残留して迎えた2年目のシーズン。環境に慣れた琢磨は、徐々に元F1ドライバーの実力を発揮し始める。開幕戦で自己最高の5位を獲得すると、第8戦アイオワでは日本人史上初のポールポジションを獲得。第10戦エドモントンでもポールポジションを獲得するなど、昨年残せなかった“結果”を出して、今回のインディジャパンに乗り込んできた。
マシンセッティングに苦しむ
午後から開始された公式予選(※)では、第1セッションこそ辛くも突破。だが、当初目標としていたファスト・シックス(第3セッション)進出はならず、11位で予選を終えた。「第3セッション進出を目標にしていただけに悔しい。決勝では追い上げます」と悔しさをにじませていた。
※予選方式=3回のセッションが行われる。第1セッションは参加全ドライバーを2グループに分けてタイムアタック。第2セッションは、第1セッションの2つのグループの上位6台、合計12台が同時にアタック。第3セッションは、第2セッションの上位6台が同時にタイムアタックし、計測されたラップタイム順にポジションを決定する。