“ミスター・プロレス”天龍が『35周年記念大会』開催を発表!!
王座戦消滅で折原とZERO1に遺恨勃発
ZERO1の行為に怒り爆発の折原は報復宣言 【天龍プロジェクト実行委員会】
IJタッグ王者の折原昌夫&ブラックタイガーとNWAインターコンチネンタルタッグ王者の佐藤耕平&KAMIKAZEという組み合わせで行われる予定だったこのダブルタイトルマッチだったが、8月27日に岐阜県の土岐での興行開催を予定しているZERO1は、同大会でのNWAインターコンチネンタルタッグの防衛戦をラインナップ。その挑戦者に大谷晋二郎&橋本大地を選び、昨日調印式まで行ってしまったのだ。
まるで佐藤&KAMIKAZEの防衛を見越したかのようなこのZERO1サイドの行為に折原が激怒。タイトルマッチの認定証を読む百田光雄から認定書を破り捨てるという暴挙を働いた。これには今度は百田が激怒。その場でダブルタイトルマッチをノンタイトルマッチに変更してしまったのだ。
試合も場外乱闘でスタートする大荒れ状態に。ラフファイトでは一日の長がある折原&ブラックタイガーが佐藤を大流血に追い込めば、佐藤&KAMIKAZEのキックやムーンサルトによる反撃も凄まじく、大乱戦となった。そんな中、佐藤を捕獲した折原&ブラックタイガー組。しかし、佐藤が羽交い締めしていた折原に急所攻撃! これを見ていた和田レフェリーがすかさずゴングを要請し、折原組の反則勝ちという裁定が下ってしまった。
試合後も怒りの収まらない折原は、「ZERO1! 大谷! 今日のこのケツは必ずとってもらうからな! てめえらのリングに乗り込んでやる! 待ってろ!」とZERO1への殴りこみを宣言。「根性あるならオファーしてみろ! 俺はしつこいからな! とことんつきまとってやる!」と報復を誓っていた。
「グレート・カブキの隠し子」が鮮烈デビュー
自称「グレート・カブキの隠し子」が“父”とヌンチャク競演 【天龍プロジェクト実行委員会】
折原がタイで発見したという謎の東洋人で、自ら「THE KABUKI」と名乗り、「グレート・カブキの隠し子」であることを公表していたこのTHE KABUKIだったが、父親だと言われた当のカブキは「小さい頃に別れているからわからない」と困惑気味。「とにかくどっかで試合をやってみな。見てから、いいか悪いかは決める」と試合での査定に乗り出すことになった。
そして、組まれた今回の試合。入場時には父カブキとヌンチャク&毒霧パフォーマンスも決め、観客の期待を煽った。試合では本人が習得したというキックボクシングやレスリング、そして総合格闘技を織りまぜた技術を次々と披露。そうかと思えば、父カブキを彷彿とさせるアッパーを繰り出すなど、とらえどころのないKABUKI。父カブキもちょっかいを出してきた論外にアッパーカットとトラースキックを食らわせるなど、大ハッスルしていた。
最後はKABUKIが十八番(おはこ)固め(変形のグラウンド卍固め)で藤田を料理。日本初陣を勝利で飾ることに成功した。父カブキは無言で退場したために、本当にカブキの息子と認定されるのかはまだわからないが、KABUKI本人は「俺とオヤジの親子物語は始まったばかり」と今後の展開に想いを馳せていた。
ランバージャックマッチで前代未聞の結末
完全決着ルールのランバージャックマッチでまさかのリングアウト 【天龍プロジェクト実行委員会】
通常のランバージャックマッチならば、選手たちがリングを取り囲み、リングから落ちた選手をリング内に戻す。しかし、この試合でその役割を担うのはなんと観客。TAJIRIの煽りもあって、多数の観客がリングを取り囲むという事態に。
終盤、TAJIRIが土方にキック攻撃からハンドスプリング式エルボーアタックを食らわせれば、土方もジャンピングランニングハイキックからフィッシャーマンバスター2発をお見舞いするなど、ヒートアップしかけたのだが、そこから前代未聞の事件が起きた。
たまらず花道に逃げたTAJIRIは朱里、遠藤らを巻き込み、なかなかリングに戻ろうとしないのだ。しかも、花道のために観客たちもどうしたらいいのかわからないという状態に。そこで業を煮やした土方がTAJIRIに近づく。と、その瞬間になんとTAJIRIはグリーンミストを土方の顔面に噴射! 結局、そのままカウントが数えられ、なんと両チームともリングアウトという裁定が下ってしまった。
リングアウトによる裁定をなくし、完全決着をつけるためのルールがランバージャックマッチだ。そのルールでまさかのリングアウト決着がついてしまうという前代未聞の結果に終わってしまったが、TAJIRIは「世界初の記録ですから、永遠に公式記録に残りますよ」となぜかご満悦。しかし、観客には「SMASHと天龍プロジェクトは一心同体、少女隊。どっちも兄弟団体だと思って応援してください」と、両団体の業務提携による絆をアピールしていた。
また、第1試合には百田光雄が登場。リッキー・フジをバックドロップで沈め、元気な姿を見せていた。