ボートレース大村（ナイター開催）の「G2ボートレース発祥地記念 第28回モーターボート誕生祭」（優勝賞金490万円）は30日、全予選レースが終了しベスト18が出そろった。31日の5日目は9～11Rで準優勝戦が行われる。

　4日目に1号艇を残していた佐藤翼（埼玉出身・埼玉支部36歳）【冒頭の写真】が前日の3位から逆転して予選トップ通過を果たした。2位には前日の4位タイから地元の原田幸哉が浮上し、3位は7位タイから浮上した渡邊和将。3日目までトップタイで並んでいた辻栄蔵と西野翔太の広島コンビは外枠が残っていたのが響いて、辻は4位タイ、西野は7位タイでの予選通過となった。

　準優ボーダーは得点率6.00で4人が並び、上位着順差で森野正弘が18番目に滑り込み。安達裕樹、長岡良也、羽野直也の3人は涙をのむ結果となった。

　準優勝戦のメンバーは次のとおり。

＜大村 5日目 9R 準優勝戦＞
1枠　渡邊　和将（岡山・岡山）
2枠　辻　　栄蔵（広島・広島）
3枠　新田　泰章（広島・広島）
4枠　瓜生　正義（福岡・福岡）
5枠　篠崎　仁志（福岡・福岡）
6枠　若林　義人（静岡・静岡）
※()内は出身・支部の順

　渡邊和将（岡山出身・岡山支部34歳）【写真上】は予選ラスト走だった4日目10Rを4コースのカドからまくり一撃で勝利し、準優勝戦の1号艇をゲットした。4日目は安定板が外れたこともあり「プロペラを全然違う形にたたき変えて、行き足が良くなった。ベースができたので、ここから微調整で」とパワー面でもいい形で準優勝戦に臨めそう。隣の2号艇が好パワーの辻栄蔵とあって、いい壁もありそうな1コース戦。まずは優出一番乗りか。

＜大村 5日目 10R 準優勝戦＞
1枠　原田　幸哉（愛知・長崎）
2枠　秋山　直之（群馬・群馬）
3枠　秦　　英悟（大阪・大阪）
4枠　白神　　優（岡山・岡山）
5枠　中野　次郎（東京・東京）
6枠　木下　雄介（京都・滋賀）

　地元の原田幸哉（愛知出身・長崎支部49歳）【写真上】は、初日12Rの「発祥地ドリーム」以降は白星こそなかったものの、オール3連対にまとめての予選2位通過。初日はやや不満げだったモーター感触も「自分の中ではそれなり。全体的に悪いところはない」と、ほぼ納得のいく状態まで上昇させてきた。ここはパワー面で突出したライバルが不在でもあり、人気に応える公算が高い。焦点は2、3着争いになりそう。

＜大村 5日目 11R 準優勝戦＞
1枠　佐藤　　翼（埼玉・埼玉）
2枠　海野康志郎（山口・山口）
3枠　西野　翔太（広島・広島）
4枠　山口　達也（岡山・岡山）
5枠　仲谷　颯仁（福岡・福岡）
6枠　森野　正弘（山口・山口）

　佐藤翼は予選ラスト走の1コース戦をしっかり押し切って大逆転で予選トップ通過。「4日目はすごくいい状態でいけたし、準優勝戦はこの延長線上で」と成績どおりの好仕上がり。昨年の10月以降、SG戦で3回、G1戦でも3回とすさまじいまでの優出ラッシュで初のグランプリ出場まで決めたが、地元の戸田ダービーで準優勝こそあったものの、優勝には手が届いていない。流れもいい今節は大チャンス到来と言ってよく、しっかり逃げて優勝戦の1号艇を手にしそうだ。

　なお、2号艇の海野康志郎は7月に地元徳山で開催されるSG戦オーシャンカップの勝負駆け中。現在のポイントは16点で選考順位は49位と際どい位置にいて、ここで優出を決めればほぼ出場当確になる。気合という点では佐藤翼さえも上回っているかもしれない。