テニス選手の日焼け対策とは?=杉山愛コラム「愛’s EYE」

WOWOW

選手時代はいつも真っ黒

現役時代は「日焼けも勲章」と思っていた杉山さんも、引退後は「白くなれ」と思いながらスキンケア 【写真:Action Images/アフロ】

 テニスをプレーされる方には日焼けが気になる季節ですね。私も日焼け対策はしていましたが、実際は気休め程度だったかなと思います。すごく汗かきで、日焼け止めを塗っても5分くらいで流れ落ちてしまうほどでしたから、どれほど効果があったか分かりません。一般的には、選手は日焼け止めをこまめに塗っています。SPFの高いものを手足に、なかには顔用のものを手足に塗る選手もいるなど、特に日本人選手は気を使っていますね。また、日なたにいるとそれだけで疲れるので、必要のないときは日陰や室内に入るようにしている選手も多いです。

 ただ、これだけ日焼けに敏感なのは日本人と韓国人くらいです。私は現役時代は真っ黒に焼けていましたが、ヨーロッパの選手たちからは「いいなあ、そのタン(日焼けの色)」と、うらやましがられていました。夏にバカンスをとって、ブロンズ色に焼けた肌で秋を迎えるというのは、ヨーロッパの人にとってはステータスでもあるんですね。だから、日焼けはプラスのイメージです。ダニエラ(・ハンチュコバ:スロバキア)などもプールサイドで肌を焼いていましたが、すぐに真っ赤になってしまい、ひりひり痛そうでした。私たち日本人とは肌の質がちがうのでしょうね。

 私はいつも真っ黒でしたから、日本に帰ると「このお肌、どうしましょうね。かわいそうに」と心配されるほどでした(笑)。でも、私自身は「大丈夫でしょ」と。「今しかできないことなのだから、日焼けも勲章だ」くらいに思っていましたね。ネガティブなイメージはなくて、それよりも日焼けは健康的だし、テニスプレーヤーに必要なのは健康美、というふうに思っていました。

引退後は「白くなれ」と思いながらスキンケア

 ただ、私も肌のお手入れには興味があって、年齢を重ねるほど、体のケアとともに肌のお手入れを考えるようになりました。とはいえ、本格的にスキンケアをする余裕はありませんでしたから、「引退したら、シミになったところは全部レーザーで焼いてしまおう」と思っていました。実際、引退してすぐにクリニークさんとの出会いがあり、その効果でどんどん白くなっていきました。

 私は、やるとなったら徹底してやるタイプなので、クリニークの製品が自分の体に合っているなと感じてからは、朝晩きちんとスキンケアをしています。これは少しも苦になりませんね。朝は「頑張るぞ!」と気合いを入れる感じでスキンケアをします。肌の状態がいいと、やる気も出ますよね。だからそうやって気分を上げて。そうして1日頑張ったあとは、お化粧したままバタンと倒れるのではなくて(笑)、「今日はおつかれさま」と自分へのいたわりを込めて、半身浴をしたりスキンケアしたり、「明日またよろしくね」と。白くなった自分、シミとかが消えている自分をイメージして、「白くなれ」と思いながらスキンケアをしています。

 私は、自分の体調と向き合い、気持ちと向き合うことを現役の時からやってきました。だから今も、体の疲れ具合や気持ちの疲れ具合、ストレスには敏感です。肌にしても「今、乾燥しているな」とか、自分の肌が発する声を聞き逃さないようにして、それをフィードバックしています。これは選手時代に培った「感じる力」が役に立っているのでしょう。

 エステももちろん効果はあるのですが、私は、まずはセルフコンディショニングがあって、プラスアルファとしてエステと考えています。頼りすぎないということですよね。テニス選手も同じです。毎日のケアとかストレッチといったセルフコンディショニングがあって、プラスアルファでセラピストのマッサージを受けるのです。肌にしても体のことにしても、自分より分かっている人はいませんよね。ですから、まずはセルフコンディショニング。そうして、自分の肌や体を知るということが大切なのかなと思います。

<了>

グランドスラム現地特派員第4弾!

全米オープンテニス男子準決勝と男女決勝にご招待!

 2011年のグランドスラム4大大会に、加入者の皆様を特派員としてご招待する好評企画もいよいよ第4弾!
 ラストは、全米オープンテニス男子準決勝と男女決勝にご招待!ニューヨークで熱戦を観戦していただき、現地の模様や感想などをレポートしていただきます。グランドスラムの魅力をあなたの熱い思いと共に伝えてみませんか?
ぜひ特派員としてご参加ください!

応募要項
2011年9月9日(金)〜9月12日(月)の期間で現地3泊程度
 ※10日、11日の男子準決勝、男女決勝試合観戦を含む期間のご招待になります。
 ※スケジュールの詳細はご当選者にのみ連絡いたします。

会場:米国・ニューヨーク
募集人数:1組2名様
応募締切:2011年7月27日(水) 24:00

応募に必要なレポートのテーマ:「あなたがテニスを好きになったきっかけ」
(字数制限はありませんので自由にお書きください)

ご応募はこちらから>>
http://www.wowow.co.jp/plusw/present.php?p_id=1350
  • 前へ
  • 1
  • 次へ

1/1ページ

著者プロフィール

新着記事

編集部ピックアップ

コラムランキング

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント