尾花監督よ、何を思う?=ダンカンの場外アナウンスVol.166

ダンカン

投手コーチとして名をはせた監督だが…

横浜にまさかの『打高投低』現象が……。尾花監督、起死回生の秘策をお願いします! 【写真は共同】

 ダイエー(ソフトバンク)、巨人でピッチングコーチとして名伯楽ぶりを発揮してきた、横浜の尾花高夫監督に皮肉ともいえる現実が立ちはだかっているのだ。
 尾花ピッチングコーチといえば、投手陣の年間の防御率をなんと1点も下げるという驚くべき指導手腕の人だった……はずなのです。

 と、と、ところが今季の横浜ベイスターズの防御率は、4.07(7月17日現在)。これはセ・リーグ最下位どころか、12球団でも唯一4点台のドベ……。
 ちなみに12球団で一番防御率のいい北海道日本ハムは2.10なので、一試合で倍近くもの得点を許してしまう厳しい状況にあるのです。(一応両チームの失点は北海道日本ハム166に対し、横浜314とやはり倍に近いわけです)
 
 ところが、意外や意外!! 横浜打線が奪った得点は248点と、セ・リーグのトップなんですねえ……。
 飛ばないボールといわれる統一球の影響により『投高打低』のプロ野球界において、真逆の『打高投低』現象……。このチームは、いや、尾花監督は今、何を思っているのだろう……。

「新しい投手の起用法」を提案!

 確かに投手陣は良くない! セ・リーグ規定投球回数に達している16選手の中に入っているのは、10位の高崎のみ。ストッパーの山口は力があるが、須田、山本、江尻、牛田あたりは……「いい投手なんだけどなあ……」の「けどなあ」がついてきてしまうのだ。

 じゃ、このまま手をこまねいて見ていていいんですか、名伯楽の尾花さん!?(機会があれば一度ジックリ話したいくらいですよ)
 「良い投手がいないから勝てない」、そんな普通でないコトができないものでしょうか? とおれは横浜に限らず常日頃より考えているのだ。

 かつて、完投が当たり前のようなプロ野球で、巨人の宮田投手は、必ず終盤にリリーフでマウンドに上がり抑えたことから「8時半の男」と呼ばれた。そして現在の投手分業制を提唱し確立させたのは、中日の近藤貞雄氏であった。

 完投から分業……。さらに「新しい投手の起用法」を改革できないものだろうか?
 須田、山本、江尻、牛田の4人がいるとしたら、(例えばで4投手の名前を出しただけですが)一試合、何があろうがこの4人がキチッと2回ずつ放る。(良くても続投はさせない)
 さらに、もう一組4投手のグループをつくり、一試合交代で試合を回していき、勝ち試合は山口に継ぐ!! リスクが大きいのは予想できますが、まだ誰もやっていないプロ野球がどこかに眠っている気がしてならないのだ!! 尾花さん、その名伯楽の名の下に起死回生の秘策を見せてください!!

<了>
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著者プロフィール

1959年1月3日生まれ。埼玉県出身。オフィス北野所属。お笑い芸人、俳優、放送作家。趣味は野球、釣り。特技はイラスト。たけし軍団の一員として、数々のテレビ番組で活躍。野球への情熱も熱く、熱烈な阪神ファンとして知られる。

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