王者・棚橋がV5 次は後藤とタッグ王座挑戦へ=新日本プロレス

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後藤を破りV5に成功した王者・棚橋。「ファンの応援があったから」と超満員札止めの観衆に感謝 【スポーツナビ】

 新日本プロレスの「DOMINION 6.18」(大阪府立体育会館)が18日に開催され、超満員札止めとなる6200人の観衆を集めた。
 メーンイベントで行われたIWGPヘビー級選手権試合では、第56代王者・棚橋弘至が後藤洋央紀の挑戦をハイフライフローからの片エビ固めで退け、5度目の防衛に成功した。

棚橋がタッグ王座にも興味 急遽後藤をパートナーに指名

試合後、次期挑戦者に名乗りを上げたバーナード(左)。しかし棚橋は後藤とのタッグで王座挑戦を宣言した 【スポーツナビ】

 まさにメーンを飾るにふさわしい死力を尽くした戦いだった。序盤から大“棚橋コール”と“後藤コール”が鳴り響く中、エルボーの打ち合い、ラリアット、ショルダータックルのぶつかり合いと、激しく激突した2人。「1発1発に思いがこもって重かった」という後藤の攻撃に、王者もひるむことなく受けてたった。
 雪崩式の牛殺しやタイトル戦のために開発した裏昇天など、必殺技を出し惜しみなく繰り出す後藤だったが、棚橋はそのすべてをカウント2で返す。そして、ドラゴンスープレックス、スリングブレイドを連続で繰り出すと、間髪をいれずに後藤の背中へ1発目のハイフライフロー。そして、後藤を仰向けに寝かせると、すぐさま2発目のハイフライフローを完ぺきに決め、25分28秒にわたる熱戦を制した。

 試合後には、セミファイナルでIWGPタッグとGHCタッグのダブル選手権を制したジャイアント・バーナードがリングに上がり、挑戦を表明。しかし棚橋は、バーナードの持つ2本のベルトを指差し、「アイ ウォント ベルト!」と逆にタッグベルトへの挑戦を要求した。バーナードの脇に立つカール・アンダーソンが誰がパートナーかと尋ねると、棚橋はその場の勢いで後藤に手を差し伸べる。すると、後藤もその握手に応じた。

 早くもIWGPヘビー級王座の次期挑戦者とIWGP&GHCタッグ王座への挑戦も決まりそうな王者・棚橋。最後は勝利の余韻に浸るエアギターを奏で、超満員の観衆の期待に応えた。

嫉妬心での勝利!? バッドインテンションズの不満爆発

ノアの至宝・GHCタッグベルトを仲田龍GMから受け取ったバッドインテンションズ。自他ともに認めるナンバー1タッグになったが…… 【スポーツナビ】

 セミファイナルでは史上初となるIWGPタッグとGHCタッグのダブル選手権試合が行われ、IWGPタッグ王者“ザ・マシンガン”カール・アンダーソン&ジャイアント・バーナード組が佐野巧真&高山善廣組を破り、V8達成とノアの至宝を奪った。

 ともに団体内の敵が皆無となり、最強タッグ同士の戦いが実現したが、“ホーム”の利か、バーナード&アンダーソンがファンの声援に後押しされ、勢いをつける。最後は佐野に狙いを定めたバッドインテンションズが、ジャンピング・エルボー、ボディープレスと攻め立て、バーナードドライバーで息の根を止めた。
 試合後のマイクでは「タカヤマ、サノ、アリガトウ」と謙虚な姿勢で感謝をすると、その後は「シンニホン、イチバーン!」と高らかに吠えた。

 これでIWGPタッグ最多となるV8を達成し、ノアの至宝まで奪ったバッドインテンションズ。自他共に認めるナンバー1タッグとなったが、バーナードは「おれたちをもっと敬うべきだろ?」と、周囲の対応に不満をぶちまける。「おれたちは日本が好きで戦っているのに、賞をもらえない。雑誌の表紙も飾れない」と、アンダーソンも不当評価に切れ気味だった。
 史上初のIWGP&GHCタッグ2冠王となり、新日本勢だけでなく、ノアからも狙われる存在となったが、この“イチバン”タッグを止めることができるのは棚橋&後藤になるのか!?

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