王者・棚橋がV5 次は後藤とタッグ王座挑戦へ=新日本プロレス
後藤を破りV5に成功した王者・棚橋。「ファンの応援があったから」と超満員札止めの観衆に感謝 【スポーツナビ】
メーンイベントで行われたIWGPヘビー級選手権試合では、第56代王者・棚橋弘至が後藤洋央紀の挑戦をハイフライフローからの片エビ固めで退け、5度目の防衛に成功した。
棚橋がタッグ王座にも興味 急遽後藤をパートナーに指名
試合後、次期挑戦者に名乗りを上げたバーナード(左)。しかし棚橋は後藤とのタッグで王座挑戦を宣言した 【スポーツナビ】
雪崩式の牛殺しやタイトル戦のために開発した裏昇天など、必殺技を出し惜しみなく繰り出す後藤だったが、棚橋はそのすべてをカウント2で返す。そして、ドラゴンスープレックス、スリングブレイドを連続で繰り出すと、間髪をいれずに後藤の背中へ1発目のハイフライフロー。そして、後藤を仰向けに寝かせると、すぐさま2発目のハイフライフローを完ぺきに決め、25分28秒にわたる熱戦を制した。
試合後には、セミファイナルでIWGPタッグとGHCタッグのダブル選手権を制したジャイアント・バーナードがリングに上がり、挑戦を表明。しかし棚橋は、バーナードの持つ2本のベルトを指差し、「アイ ウォント ベルト!」と逆にタッグベルトへの挑戦を要求した。バーナードの脇に立つカール・アンダーソンが誰がパートナーかと尋ねると、棚橋はその場の勢いで後藤に手を差し伸べる。すると、後藤もその握手に応じた。
早くもIWGPヘビー級王座の次期挑戦者とIWGP&GHCタッグ王座への挑戦も決まりそうな王者・棚橋。最後は勝利の余韻に浸るエアギターを奏で、超満員の観衆の期待に応えた。
嫉妬心での勝利!? バッドインテンションズの不満爆発
ノアの至宝・GHCタッグベルトを仲田龍GMから受け取ったバッドインテンションズ。自他ともに認めるナンバー1タッグになったが…… 【スポーツナビ】
ともに団体内の敵が皆無となり、最強タッグ同士の戦いが実現したが、“ホーム”の利か、バーナード&アンダーソンがファンの声援に後押しされ、勢いをつける。最後は佐野に狙いを定めたバッドインテンションズが、ジャンピング・エルボー、ボディープレスと攻め立て、バーナードドライバーで息の根を止めた。
試合後のマイクでは「タカヤマ、サノ、アリガトウ」と謙虚な姿勢で感謝をすると、その後は「シンニホン、イチバーン!」と高らかに吠えた。
これでIWGPタッグ最多となるV8を達成し、ノアの至宝まで奪ったバッドインテンションズ。自他共に認めるナンバー1タッグとなったが、バーナードは「おれたちをもっと敬うべきだろ?」と、周囲の対応に不満をぶちまける。「おれたちは日本が好きで戦っているのに、賞をもらえない。雑誌の表紙も飾れない」と、アンダーソンも不当評価に切れ気味だった。
史上初のIWGP&GHCタッグ2冠王となり、新日本勢だけでなく、ノアからも狙われる存在となったが、この“イチバン”タッグを止めることができるのは棚橋&後藤になるのか!?