突然の打撃不況…『マートンショック』の真相に迫る!=ダンカンの場外アナウンスVol.158

ダンカン

昨季に比べて打率もヒット数も大幅に減少

今季は打撃不振に苦しむマートン。復活なるか!? 【写真は共同】

 数年前のアメリカの『リーマンショック』が引き金となり、世界大不況が始まった。
 そして2011年の今季、『マートンショック』により、わが愛する阪神タイガースは極度の打撃不況に陥っているのだ。
 なぜ、突然『マートンショック』が発生したのか? 今回は、その真相にオレは迫ってみたいと思う。

 その前に、まず昨年214安打で年間最多安打の日本記録を達成したマートンの、今季の不振ぶりを数字で見てみよう。
 ここまで31試合を終了して(5月22日時点)、打率2割5分6厘。昨年のシーズン打率3割4分9厘と比べると、1割近くも落ちているのだ。当然、マートンの売りであるヒット数も激減し、ここまで33本。これは144試合に換算すると153本で、昨年比は実にマイナス61本となってしまうのだ。
 大ざっぱな計算だと、ヒットの本数が約30%減っちゃうわけですよ。血圧の気になる虎ファンも『30%減塩』というなら喜ぶでしょうが、ヒット数が『30%減少』じゃ逆に血圧が上がるって……。

メジャー復帰を視野に入れた打撃改造が裏目に…!?

 さて、いよいよ本題です。なぜ、マートンがヒットを打てなくなったのか? 相手投手に攻め方を研究された? NO!! マートンは常にセンター中心に打っていて、広角にも打てるので、昨年がたとえ出来過ぎであれ、ここまで急降下するものではありません!!
 ほかには? すり足から左足を大きく上げる打法に変えた? 近い、それは答えにヒジョーに近い。そーです。パワーアップ(本塁打)狙いに明らかに打撃フォームを変えました。
 どーして変えたか? そこなんですよ。オレが思うに彼は現在29歳。まだまだメジャー復帰を虎視眈々(たんたん)と狙っているはずです。そして、昨年オフにアメリカに戻り、メジャー関係者に「日本で安打記録つくったよ。メジャーでプレーしちゃおうかな」と自慢げに言ったところ、「アハハ……、メジャーでプレーするならヒットよりもホームラン。17本? ユー、ノーパワーね。30本は欲しいね」と一笑されたのだろう……。

 おまけに新外国人のヤクルトのバレンティンはもう13本も打っちゃってるし、そりゃマートンも大振りアッパースイングにもなるわね。マートン、メジャーあきらめて打撃フォームを元に戻そうよ! ね、ね!!

 最後に阪神の低迷に落ち込んでいる虎ファンに朗報です。ついにオレと松村邦洋の中野猛虎会コンビが超阪神マニアのためにDVD「熱烈!!トラトーク」を出しました。えーっ、あの人が!?という超マニアな阪神OBゾクゾク登場に、フライング大騒ぎ優勝パレードなど盛りだくさんです。虎ファンの方はぜひお求めください!!

<了>
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著者プロフィール

1959年1月3日生まれ。埼玉県出身。オフィス北野所属。お笑い芸人、俳優、放送作家。趣味は野球、釣り。特技はイラスト。たけし軍団の一員として、数々のテレビ番組で活躍。野球への情熱も熱く、熱烈な阪神ファンとして知られる。

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