内田はまずまずの評価、長谷部は球際で激しさ=ブンデスリーガ第29節 日本人選手の通信簿
直接マッチアップする機会はなく
試合後にユニホーム交換をする内田(左)と長谷部(左から2人目) 【写真:picture alliance/アフロ】
序盤は互角の展開だったが、後半に入ると攻勢を強めていったシャルケのペースになる。結局、76分にフラードが決めたゴールが決勝点となり、シャルケが1−0で勝利を収めた。内田と長谷部はサイドが違ったこともあり、直接マッチアップする機会はなかった。
内田は前線へ速いボールを入れて攻撃の起点となり、ロングシュートを含めて2本のシュートを放った。球際の競り合いで激しさを見せた長谷部は前半、右サイドバックの選手とうまく連係して攻撃に絡んでいたが、後半はその選手が交代したこともあり、前半のような攻撃は見せられなかった。
「長谷部さんを尊敬している」
――後半は攻める時間が長かったので、点が入らなくてもどかしかった?
点がなかなか入らなかったのでね。早く2、3点入ってくれたら楽だったけど。ちょっとだけタイミングが合わなかったり、そういう部分があったので。いつか点が取れるかなという感じでした。
――リーグでは残留もほぼ決まり、今後はどこにモチベーションを?
試合をやって負けてもいいやというのはないので。大会が違っても、試合は試合で負けたくない。だからチャンピオンズリーグで勝っても、今日みたいに勝っても喜びは一緒。負けたくないというだけだから。
――試合後は長谷部選手とユニホームを交換していましたが?
オレから(交換してほしいと)言いましたよ。「(前回の対戦時に)交換したじゃん」と言われたんですけど、うちの親がほしいと(笑)。それに、オレは長谷部さんを尊敬しているので。
<ドイツメディアの評価>
・『キッカー』誌(スポーツ専門誌)3点
・『ビルト』紙(全国紙)3点
・『エクスプレス』紙(地方紙) 2点
※ドイツの採点方式では1が最高、6が最低点
「前に行く姿勢をチーム全体で出していかないと」
――試合の感想は?
前半は規律を持って守備ができ、チャンスも作れてはいたので、それを続けていければ良かったんですけど、後半はちょっと落ちてしまった。失点のシーンは細かいところの集中(力の問題)というか、僕がマークにつくのか、それともサイドバックがつくのか。あそこはフリーで打たせるところではなかったです。
――マガト監督の下では練習でのプレーがスタメンにつながると話していましたが
今日の試合なんかは、「今週の練習で(状態が)良かったから使うぞ」と言われたし。だから、とにかく常に準備をしていないといけないですね。プロとして当たり前のことなので。(試合に)出るかな、出ないかなというのじゃなくて、『出るんだ!』という心構えでいないといけない。
――降格の危機感はありますか?
やっぱり、みんな危機感はある。それを共有しないといけない。もうちょっと前に行く姿勢というのを、僕もそうだし、チーム全体で出していかないといけないですね。
<ドイツメディアの評価>
・『キッカー』誌(スポーツ専門誌)5点
・『ビルト』紙(全国紙)5点
・『エクスプレス』紙(地方紙) 4点
※ドイツの採点方式では1が最高、6が最低点