岡崎、長谷部、槙野が地震の被災者へエール=ブンデスリーガ第26節、日本人選手の寸評
岡崎のシュートはGKの好守に遭う
岡崎も被災地に向けてメッセージ。「日本の皆様の安全と無事を祈ってます」 【写真:アフロ】
序盤はザンクト・パウリのペースで、前半19分には先制ゴールを許してしまう。しかし、その直後にシュツットガルトはカウンターのチャンスをつかむ。左サイドでパスを受けた岡崎は、ペナルティーエリアにさしかかったところでゴール右隅を狙い澄ましたシュートを放ったが、相手GKの好守に遭う。それでも前半24分にはクズマノビッチのロングシュートで同点に追いついた。
後半に入ってからも一進一退の攻防が続く。29分には左サイドの高い位置で受けた岡崎が相手のマークをはずし、右足でシュートを放ったがペナルティーエリア内でブロックされてしまった。
試合は引き分けが濃厚と見られていた後半43分にシップロックがゴールを決め、シュツットガルトが逆転勝ちを収めた。3連勝を飾ったシュツットガルトは、得失点差ながら13位に浮上し、降格圏内を脱した。
何とかしたいと思ってメッセージを書いた
今まで苦しんだせいか、運はすごくあるかなぁと。運だけで勝ったわけじゃないけど、相手のゴールが入らなかったりするのは、今まで苦しいところで耐えてきたチームだからこそ、なのかな。この3試合、負けてもおかしくないような試合が結構あって、その中で勝ってきた。この3連勝はすごく価値がある。
――残留の争いのライバルとのアウエーゲーム。勝ち点3を取りに行く一方で、勝ち点1を失わないことも意識しないといけないので難しかったのでは?
そうですね。(相手の)ロングボールを中心とした攻撃も強烈だったし、逆サイドに展開されたときにかなりやられていたので、僕もそこのフォローに入らないといけなかった。クロスへの対応というところでね。
――右サイドバックのトレシュはかなり岡崎選手の動きを見てくれているのでは?
そうなんですよね。ああいうところで、ゴールがほしいなと感じますね。後半に1回、前半にも1回。あの角度はやっぱり(チャンスが)あるのかなと。練習していくしかないですね。
――試合後はメッセージの書いたTシャツに着替えていましたが?
ああいうことしか僕らにはできないから。僕なんかもまだ……実感はわかない部分はあるんですけど、やっぱり、本当に日本がひどい状態になっているので。何とかしたいと思って、(今は)サッカー選手はああいうことしかできない。プレーすることはもちろん、メッセージを書くことしかできないかなと思って。それで、ああいう「祈る」というメッセージを書いたんです。