岡崎、長谷部、槙野が地震の被災者へエール=ブンデスリーガ第26節、日本人選手の寸評
苦しい展開を強いられた長谷部
「試合を見て、元気になってくれるなら喜んで日本へ行く」と語った長谷部(右) 【写真は共同】
序盤から攻勢を続けたボルフスブルクは、22分にマンジュキッチのゴールで先制するが、その後はなかなか追加点が奪えない。すると前半ロスタイムに相手のFKから失点を許して同点に追いつかれてしまう。後半に入っても、ボルフスブルクはうまく攻撃を組立てられず、試合終了間際にCKから痛恨の失点。逆転負けを喫し、ついに自動降格となる17位にまで順位を落としてしまった。
長谷部は体を張った守備でピンチの芽をつみとっていたものの、ロングボールが多く、縦に急ぎすぎる攻撃の中で、ボールが回ってこず苦しい展開を強いられた。
試合を見て元気になってくれるなら喜んで日本に行く
悔しいという言葉が正しいか分からないですけど、前半もセットプレーからやられたし、後半(の失点)もセットプレーから。ああいうところでやられていたら、勝ち点は取れないかなと感じます。流れの中で相手のチャンスはほとんどなかったように思います。全体的にゲーム内容としてはそんなに悪くなかったと思うんですけど、(内容と結果が伴わないような試合が)ちょっと続いているかなという感じですかね。内容が良くても勝てないというね。それじゃ意味がないので。難しいですけど、1試合、1試合、前を向いて、しっかりとやっていくしかないですね。
――今日の試合では「東北地方太平洋沖地震」のためにすべての選手が喪章をつけて試合に挑みましたが、それは長谷部選手の発案で?
そうですね、自分から提案しました。チームに(喪章をつけてプレーしてほしいということを)言って。そうしたら、ドイツ全体でやらないと意味がないのでは、という話になりました。(僕の発言がきっかけになったのかどうかは)分からないですけど、僕は普通に試合前から、やってほしいと言っていました。
――あの地震については?
遠いドイツにいるけど、映像とかは見られるので……。本当に言葉にならないですよね。だから、自分たちにできることを考えてやらないといけないなという責任感はあります。
――「自分たちにできること」とは?
サッカー選手としてできることに尽きると思います。いろいろな人に相談しないといけないと思うし。いろいろな順序があるんで、なかなか言えないですけど、そういうのは選手として考えています。ドイツにいる選手だけというわけじゃなくて、海外にいる選手とかそういう区分けでもなくて。日本サッカー界が全体として動ければいいなと思っています。
――3月末の代表戦については?
自分たちに今、何ができるかを考えたときに……被災者の人たちがもし、自分たちの試合を見て、少しでも元気を出してくれたりとか、そういうことだったら僕らは喜んで日本に行くし。そういうのができない状態にあるんだったら、もちろん、それはしょうがないですけど、少しでも勇気づけられるんだったら、僕はやった方がいいと思います。