内田が岡崎とマッチアップ「左足で持たせるようにした」=ブンデスリーガ第25節 日本人選手の通信簿

ミムラユウスケ

岡崎と内田がマッチアップ

マッチアップするシュツットガルトの岡崎(左)とシャルケの内田 【写真:アフロ】

 5日に行われたシュツットガルトとシャルケの一戦は、左MFの岡崎慎司と右サイドバックの内田篤人がマッチアップする注目の一戦となった。岡崎は先発フル出場、内田は前半終了後にベンチに退いた。

 試合は前半14分、シャルケのセンターバックのヘベデスがペナルティーエリア内でハンドを犯して退場処分に。ここで得たPKをクズマノビッチが決め、シュツットガルトが先制する。これ以降、シャルケはカウンター狙いの戦い方へシフト。シュツットガルトは数的優位を生かしたいところだったが、攻め急いだり、GKノイアーの攻守に阻まれて追加点を奪えない。

 結局、シュツットガルトがこの1点を守り切り、1−0でシャルケに勝利。2連勝で入れ替え戦圏内の16位浮上し、1部残留へ向けて少しずつではあるが明るい兆しが見えてきた。一方、3日前にバイエルンを下してドイツカップ決勝へ進んだシャルケは、リーグ戦では10位と苦戦が続いている。

 岡崎は後半33分、自らのシュートからコーナーキックを獲得。そこから2度続けて決定機をつかむが、シュートはそれぞれ味方と相手GKに阻まれる。岡崎はチーム2位となる4本のシュートを放つも、初ゴールはまたもお預けとなった。
 また、前半で退いた内田については、アジアカップから連戦を続けてきたために、チーム側が大事をとって交代させたという。

「シュートのところで雑になっている」

<岡崎のコメント>

――試合の感想は?

(前半14分以降)むこうは10人で守っているのに対して、こっちが合わせてしまったのかな、というのが反省としてあります。もっと有利に攻められるところがあったんで、そういうところで(点を)取っていかないと。今日は勝てたから良かったですけど、これからの試合ではそうはいかないと思います。

――右サイドに攻撃が偏ってしまい、逆サイドで岡崎選手がフリーで待っていても、ボールが回ってこないシーンも何度かありましたが

 ロングボールを1発出してくれれば、対面しているサイドバックと1対1というのは作れそうな感じだったので……。自分が未熟だという部分もあるし、呼び込めていないという面もあると思う。(守備のために)アップダウンを激しくしないといけないので、それにまずは慣れなきゃいけない。(守備で体力を)使い果たしてシュートのところで雑になっている部分はあるので。

――後半には立て続けに決定機を迎えましたが……

 決めたかったですね。「来た!」と思いすぎて、変なシュートになってしまったのかなと。落ち着いてトラップしたところまでは良かったんですけど……。まあ、取れないこともあると思います。1点決まれば、気持ちよく(試合に)入れると思うので。あと9試合あるので、早めに点を取っていきたい。でも、今はチームが勝つことが一番なのでね。

――マッチアップした内田選手については?

 まあ(ブンデスリーガの)大先輩なので(笑)。(右MFの)ファルファンと良い関係を築けている。普通のことを普通にやれるというのは素晴らしいことだと思う。それが彼の良さだと思うので、それを見習って、自分も良さを出せるようにしたいです。

<ドイツメディアの評価>

・『キッカー』誌(スポーツ専門誌)3.5点

・『ビルト』紙(全国紙)4点

※ドイツの採点方式では1が最高、6が最低点

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著者プロフィール

金子達仁氏のホームページで募集されていた、ドイツW杯の開幕前と大会期間中にヨーロッパをキャンピングカーで周る旅の運転手に応募し、合格。帰国後に金子氏・戸塚啓氏・木崎伸也氏が取り組んだ「敗因と」(光文社刊)の制作の手伝いのかたわら、2006年ライターとして活動をスタートした。そして2009年より再びドイツへ。Twitter ID:yusukeMimura

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