水垣がUFCデビュー戦で貴重な白星=UFC LIVEリポート

MMAPLANET

ボーウェルズ、100点満点のUFCデビュー

<バンタム級 5分3R>
○ブライアン・ボーウェルズ(米国)
(1R3分30秒 ギロチンチョーク)
●ダマッシオ・ペイジ(米国)

 ペイジの重い思い切りのよい右のパンチ、ハイキックに対し、冷静に左ジャブを伸ばすボーウェルズは、ペイジの右ローにも右ストレートを合わせていく。ジャンピングハイなど、派手な動きを連続するペイジだが、距離感が合わず、ボーウェルズの的確なパンチ攻撃に勢いは続かない。

 左ジャブから、右を見せるボーウェルズに対し、ペイジは一気に距離を詰めてヒザ蹴り、ローを見せる。ペイジの指先が右目に触れるアクシデントがあったが、試合はそのまま続行され、ペイジの踏み込みにボーウェルズが左のカウンターを合わせてダウンを奪う。
 パウンドの連打で追い込んだボーウェルズは、ペイジのシングルレッグにギロチンを合わせると、そのままトップへ。ペイジの動きは、ここで完全に止まってしまい意識を失う。レフェリーに落ちたことをアピールしたボーウェルズが100点満点の試合でUFCデビューを飾った。

ワイドマン、フルマークでサカラを破る

<ミドル級 5分3R>
クリス・ワイドマン(米国)
(判定3−0)
アレッシオ・サカラ(イタリア)

 いきなりハイキックを見せたワイドマンは、ヒザを曲げ、腰を低く落とした構えから、前後にステップイン・アウトを繰り返し、サカラからテイクダウンの機会を伺う。左右のフックから、ローキックで攻撃を仕上げるサカラ。ワイドマンの前進を止めにかかるコンビネーションにも、かまわずドライブにいくワイドマンだったが、テイクダウンには至らない。

 ワイドマンは右ストレートを打ち込み、さらにロー、左フックと、ただのレスラーでないことを見せつける。サカラのフックにはしっかりとガードを固めるワイドマン。いきなりのシングルレッグからダブルレッグでケージに押し込むも、自らエルボーを放ちながら距離を取る。

 打撃戦で真っ向からサカラに対抗するが、逆に得意のテイクダウンが決まらない展開が続く。右目じりをカットし、流血のサカラは、テイクダウンを防御するが、打撃に勢いがない。前に出たいワイドマンと出させたくないサカラの制空権争いが続いた。

 2R、左を伸ばすワイドマンは、ついにシングルレッグからテイクダウンを奪うことに成功する。足をコントロールし、サカラに立ち上がることを許さないワイドマン。クローズドガードを取ったサカラに鉄槌(てっつい)、右エルボーを落していく。

 さらに足を払って、パウンドを落としつつパスに成功したワイドマン。再びエルボー攻撃で、今度はサカラの左目の上をカットする。サイドからエルボーを続けるワイドマンに対し、距離を作ることが出来ないサカラは体力を消耗していく。

 サカラのヒップエスケープに対し、しっかりと腰を切りサイドをキープするワイドマン。サカラはハーフに戻すとリバーサルに成功する。パウンドを受けながら、立ち上がったワイドマンは、パンチを打たれながらも、ドライブからダブルレッグでテイクダウンへ。
 サカラもすぐに立ち上がるが、レフェリーはここでドクターチェックを要請する。再開後、左ジャブを伸ばすサカラに、ワイドマンはローを放っていく。サカラは左ボディ、さらに右ボディを打ち込むと、ワイドマンの動きが落ち、2Rが終了した。

 最終回、左が交錯する中、再びサカラがボディを狙う。これを嫌がり、ガードがやや下がったワイドマンだが、ダブルレッグから一気にテイクダウンを奪い、サイドへ。再びワイドマンのパウンド&エルボーショーの幕が上がる。

 すぐに真っ赤に染まるサカラの顔面に容赦なくヒジ、もしくは上腕を落とすワイドマン。サカラはハーフに戻すが、2Rのこともあり、ワイドマンはしっかりと胸を合わせて、まずはポジションをキープする。ワイドマンが上体を起こし、パウンド、さらにエルボーを落すが、レフェリーはここでブレイクを命じる。

 スタンドに戻されたワイドマンだったが、落ち着いてテイクダウンを奪い直すと、すぐにサイドへ。サカラが足を戻そうと、骨盤を押し上げてくるところで、パウンドを落とす。蹴り上げから立ち上がったサカラだが、直後にテイクダウンを奪われると万事休す。残り10秒もパウンドを受けながら、試合終了の時を迎えた。結果、ワイドマンがフルマークでUFCデビュー戦を制した。

ムニョス、パワー溢れる拳でダラウェー下す

<ミドル級 5分3R>
○マーク・ムニョス(米国)
(1R0分54秒 TKO)
●CB・ダラウェー(米国)

 鋭い右ローを放ったダラウェーが距離を取ると、すかさずパワー溢れる右を放っていくムニョス。と、最初にテイクダウンを奪ったのはダラウェーだったが、ムニョスも潜りから姿勢を返していく。続くダラウェーの首狙いを逃れ、スタンド戦に戻ったムニョスは、ダラウェーの左に右のカウンターを当て、さらにショートの右アッパーから左フックでダウンを奪う。

 足をばたつかせるように、ガードワークがままならないダラウェーに、ムニョスがパウンドを落すと、レフェリーのマリオ・ヤマサキが試合をストップ。やや不満そうな表情を浮かべたダラウェーだが、妥当なストップといえた。

UFC LIVE「Sanchezvs.Kampmann」

3月3日(木) ケンタッキー州ルイビル KFCヤム!・センター

<第11試合 ウェルター級 5分3R>
○ディエゴ・サンチェス
(3R終了 判定)
●マーティン・カンプマン

<第10試合 ミドル級 5分3R>
○マーク・ムニョス
(1R0分54秒 TKO)
●CB・ダラウェー

<第9試合 ミドル級 5分3R>
○クリス・ワイドマン(米国)
(判定終了 判定)
●アレッシオ・サカラ(イタリア)

<第8試合 バンタム級 5分3R>
○ブライアン・ボーウェルズ
(1R3分30秒 ギロチンチョーク)
●ダマッシオ・ペイジ

<第7試合 ライトヘビー級 5分3R>
●スティーブ・カントウェル
(3R終了 判定)
○シリル・ディアバテ

<第6試合 ライト級 5分3R>
●ジョー・スティーブンソン
(3R終了 判定)
○ダニー・カスティーロ

<第5試合 ライト級 5分3R>
●チアゴ・タヴァレス
(2R1分28秒 TKO)
○シェーン・ローラー

<第4試合 バンタム級 5分3R>
○水垣偉弥
(3R終了 判定)
●ルーベン・デュラン

<第3試合 ミドル級 5分3R>
●ロブ・キモンス
(2R4分47秒 TKO)
○ヤン・ドンイ

<第2試合 ミドル級 5分3R>
○ホウジマール・トキーニョ
(2R1分44秒 ヒールフック)
●デイブ・ブランチ

<第1試合 ライトヘビー級5分3R>
○イゴール・ボクライエク
(1R終了 TKO)
●トッド・ブラウン

2/2ページ

著者プロフィール

新着記事

編集部ピックアップ

コラムランキング

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント