デシャン監督「リーグ王者という目標は変わらない」=リーグアン第22節プレビュー

5位と低迷するマルセイユだが、デシャン監督は「リーグ王者という目標は変わらない」と強気の姿勢を崩さない 【Getty Images】

 フランス・リーグ1の第22節が5日、6日に行われる。首位リールが一歩抜け出した感のある上位陣の中で、今節の注目は5位に低迷する昨シーズンの王者マルセイユの動向だろう。

 前節、降格圏に沈むモナコと対戦したマルセイユは、この冬にレアル・マドリーから移籍したMFマハマドゥ・ディアラに攻撃を封じ込められ、0−0のドローに終わった。3位浮上のチャンスを逃しただけでなく、首位リールとの勝ち点差が8に広がり、まさしく痛恨のドローとなった。マルセイユがリーグ王者の座をキープするのは厳しくなり、フランス国内では危機的状況と言われ始めた。早くも、今シーズン後のディディエ・デシャン監督退任を予想するメディアまである。こうした雑音を封じ込めるためにも、最下位アルル・アビニョンとホームで対戦する第22節は、マルセイユにとって負けられない一戦となる。
 以下は、試合前日のデシャン監督の談話。

われわれには継続性がない

――モナコ戦後、選手たちを大声で叱責(しっせき)したと聞いたが

 集団でも個人でも話し合いは常に行っている。改善すべき点は話し合った。わたしが大声を出すことはあるが、重要なのは選手たち自身がモナコ戦の結果を認識し、次の試合に生かすことだ。わたしは試合結果を分析して選手たちに伝えるが、実行するのは彼らだ。わたしが大声を出したのは、選手たちに改善を促すためであって、世論を楽しませるためではない。まあ、一種のアクシデントさ。

――モナコ戦での単調なプレーに落胆したか?

 落胆はしない。しかし確認した。試合内容にしても結果にしても、われわれには継続性がない。それが今日の結果を招いている。それを改善することが重要だが、特に「脳」を治さないと。脳が足に指令を送るわけだから。

――特に、攻撃面で動きが欠けていたと指摘していた

 技術的な面に加え、動きについても常に練習はしている。もちろんほかの要素もあるが、攻撃においてこの二つは一体だ。それがあって、ゴール前でのシュートを個人レベルで鍛錬する必要がある。

――今回の試合結果を見て、これまでの目標を修正したか?

 リーグチャンピオンになるという目標は変わらない。マルセイユにいたら、3位を狙おうなんて言わないよ。できるだけ上位を狙う。現在の状況とチームの様子、勝ち点を考えて、この野心は持ち続けることができると思っている。しかし、この先2月と3月は国際試合もあり試合数も多くなる。ここで勝ち点を蓄積する必要がある。

――マルセイユは現在上位にはいるが

 われわれより上にいるチームがすべての試合に勝ったら、われわれが勝ったとしても何も変わらない。われわれにとって重要なのは、彼らより下にいるときに、勝ち点を稼ぐことだ。

――アルル・アビニョン戦は楽に勝てるという見方が多い

 過去の対戦の統計から、5−0でマルセイユが勝てるなどとの見方があるが、先のパリ・サンジェルマン戦(1−2でアルル・アビニョンが敗戦)を見ると、最後まで粘り強いプレーをしている。われわれは相手がどこであれ、今の課題を克服し、試合に勝つために、やらなければならないことをやるしかない。

リーグアン第22節 TV5MONDE

TV5MONDE Japonでは、フランスリーグ、フランス代表の試合などを放送している 【TV5MONDE Japon】

 TV5MONDEでは、マルセイユ対アルル・アビニョン戦を放送します。

マルセイユ対アルル・アビニョン
2月6日(日) 2時55分 生中継
2月6日(日) 10時00分 録画再放送

Windows、Macのパソコン上にて、フルスクリーン高画質でご覧いただけます。1200円/月で登録後、すぐ視聴可能。
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