解放かクビか!? ジョン・シナの運命は?=WWE「サバイバーシリーズ」プレビュー
(左から)ランディ・オートン、ジョン・シナ、ウェイド・バレット 【(C)2010World Wrestling Entertainment,Inc. All Rights Reserved】
■WWE王者ランディ・オートンvs.ウェイド・バレット(スペシャル・レフェリー=ジョン・シナ)
今回のサバイバー・シリーズで、ザ・ネクサスのリーダー、ウェイド・バレットは再びスポーツ・エンターテイメント界最高峰の王座を懸け、WWE王者ランディ・オートンと激突する。そして、今回試合を裁くのは、誰あろうあのジョン・シナだ。RAWを仕切る謎のGMの命により、この注目の一戦ではカウントアウト、反則裁定は採用されないこととなった。
RAWで行われたシナとオートンの試合に乱入し、オートンの反則判定を引き起こしたバレットは、WWE王座を懸けた再戦でスペシャル・レフェリーを選ぶ権利を手に入れた。さらには、本サバイバー・シリーズで白黒の審判服に身を包んだシナが、勝者としてバレットの腕を宙に掲げれば、9度世界王者に輝いたシナをザ・ネクサスから解放するという条件をつけた。
だが、ザ・ネクサスのリーダーが勝利しなければ、シナはWWEを首になる。シナはバレットの味方として試合に参加すれば、自由の身となることができるが、もし反抗的な態度を見せたら、その時はWWEファンに永遠の別れを告げなければならない。
シナがサバイバー・シリーズでバレットにWWE王座を授与するようなことになれば、ザ・ネクサスの王座獲得に2度も手を貸したことになる。彼はかつてWWEブラギング・ライツで、デヴィッド・オトゥンガとタッグを組み、WWEタッグチーム王座を獲得。このタッグ戦での勝利は、WWE王座とそれに伴う権力に対するバレットの渇望をさらに煽る結果となった。
オートンの勝算が低いことは明らかだが、6度WWE王者となったオートンは、これまでWWE史上に輝く圧倒的な力を誇る危険なスーパースターの一人としての地位を築き上げてきた。オートンとの対戦で重傷を負ったクリス・ジェリコをはじめ多数のスーパースターが、彼の動物的本能を呼び覚ますべきではないことを身をもって示している。
ザ・ネクサスからの脱退が懸かったシナは、バレットにキャリア初のWWE王座を渡すのだろうか? あるいは、オートンの勝利を告げる3カウントは、シナのWWEでのキャリアに終止符を打つことになるのだろうか?
ケイン(左)とエッジ、神聖なベルトを試合後に手にしているのはどちらだ!? 【(C)2010World Wrestling Entertainment,Inc. All Rights Reserved】
サバイバー・シリーズで行われる世界ヘビー級タイトルマッチに、エッジが挑戦することが決定した。
現在のPPVイベントで2番目に長く続いているサバイバー・シリーズで、ケインから神聖なベルトを奪い取ることが出来るかどうか、今から注目されている。
WWEブラギング・ライツでチームSmackDownメンバーとして同ブランドの勝利に貢献したエッジは、翌週のSmackDownで、チームメイトだったアルベルオ・デル・リオ、そしてレイ・ミステリオとのトリプルスレット・マッチに勝利し、世界ヘビー級王座への挑戦権を獲得。
デスバレーのお気に入りである王者ケインは、ノーホールズバード、ヘル・イン・ア・セル、そしてブラギング・ライツでのバリード・アライブ・マッチの全てで兄アンダーテイカーを葬ってきた。父であるポール・ベアラーのサポートを受けた今、ケインは誰も止められない存在になりつつある。
通算9度タイトルを獲得したことのあるエッジにとって、ケインが持つ世界ヘビー級王座は喉から手が出るくらい欲しい存在である。
無謀な挑戦とも思えるが、エッジには勝算がある。
世界ヘビー級王座を獲得した内の2回は、いずれもアンダーテイカーを破ってのもの。2007年、試合後ボロボロになったアンダーテイカーに対しマネー・イン・ザ・バンク権を行使しての1回、そして2008年にはテーブル、ラダー&チェアー(TLC)マッチで下しての1回と、アンダーテイカーには強いところを見せている。
サバイバー・シリーズで生き残るのはケインか、それともエッジか、要注目の一戦となることは間違いない。
このほかにも、ダニエル・ブライアンとテッド・デビアスのUS王座戦、ドルフ・ジグラーとカヴァールのIC王座戦など、見どころ盛りだくさんとなっている。どうぞ、お見逃しなく!
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