柴崎岳「昨年と同じ失敗を繰り返さない」=第89回全国高校サッカー選手権大会抽選会

スポーツナビ

第89回全国高校サッカー選手権大会は、12月30日に開幕を迎える 【スポーツナビ】

 12月30日に開幕する第89回全国高校サッカー選手権大会の組み合わせ抽選会が22日、東京都内で行われ、前回大会準優勝で鹿島に加入予定の柴崎岳を擁する青森山田(青森)が2回戦で広島皆実(広島)と対戦することが決まった。

 1回戦では、高円宮杯ベスト4の静岡学園(静岡)と高校総体ベスト8の米子北(鳥取)、浦和に加入が内定している小島秀仁を擁する前橋育英(群馬)と前回大会ベスト8の神村学園(鹿児島)の強豪対決が実現。2回戦では、高校総体優勝の市立船橋を地区予選決勝で破った高円宮杯ベスト8の流経大柏(千葉)と明徳義塾(高知)が激突する。前回大会ベスト4の関西大第一(大阪)は羽黒(山形)とまみえる。

 国立競技場で行われる開幕戦は、駒澤大高(東京B)と大津(熊本)の対戦に決まった。また、開会式の選手宣誓は、鹿島学園(茨城)の請川順也主将が務める。

 大会には都道府県大会を勝ち抜いた全48校(東京は2校)が出場し、1月10日の決勝まで熱戦が繰り広げられる。全代表校は11月27日に出そろう予定。

 1回戦、2回戦の対戦カードは以下の通り。

第89回全国高校サッカー選手権大会の組み合わせ

<Aゾーン>
山梨県代表(11月27日決定)vs.国見(長崎)※
星稜(石川)vs.徳島商(徳島)
駒澤大高(東京B)vs.大津(熊本)★開幕戦
前橋育英(群馬)vs.神村学園(鹿児島)
室蘭大谷(北海道)vs.四日市中央工(三重)
流経大柏(千葉)vs.明徳義塾(高知)※

<Bゾーン>
水橋(富山)vs.沖縄県代表(11月27日決定)※
座間(神奈川)vs.香芝(奈良)
中京大中京(愛知)vs.久御山(京都)
丸岡(福井)vs.初芝橋本(和歌山)
尚志(福島)vs.佐賀北(佐賀)
羽黒(山形)vs.関西大第一(大阪)※

<Cゾーン>
佐野日大(栃木)vs.作陽(岡山)※
秋田商(秋田)vs.九州国際大付(福岡)
西武台(埼玉)vs.香川西(香川)
松商学園(長野)vs.滋賀県代表(11月27日決定)
帝京可児(岐阜)vs.立正大淞南(島根)
新潟西(新潟)vs.宇部(山口)※

<Dゾーン>
宮城工(宮城)vs.日章学園(宮崎)※
静岡学園(静岡)vs.米子北(鳥取)
遠野(岩手)vs.宇和島東(愛媛)
都立駒場(東京A)vs.滝川第二(兵庫)
鹿島学園(茨城)vs.大分鶴崎(大分)
広島皆実(広島)vs.青森山田(青森)※

※シードにより2回戦から登場
※※東京A・B代表決定抽選の結果、東京Aは都立駒場、東京Bは駒澤大高に決定

青森山田 柴崎岳主将

鹿島入団が内定している青森山田の柴崎。昨年度決勝で敗れた雪辱を果たすべく、悲願の優勝を目指す 【スポーツナビ】

「昨年と同じ失敗を繰り返さない」

 この大会に向けて反省するのは(昨年度の)決勝戦かなと思うので、同じ失敗を繰り返さないように頑張りたいと思います。(鹿島入団が決まって注目されることについては)鹿島アントラーズに入団が決まって注目度も増したし、この大会はチームとしてもものすごく注目が集まると思うので、そういう中でプレーすることは、自分としてもチームとしても、人間的にも成長できる場だと思うので、注目されることはそんなに悪いことじゃなく、むしろプラスに考えて一戦一戦頑張っていきたいです。(キャプテンの苦労は)チームが勝てない時期は、監督だけじゃなくプレーしている僕らの責任でもあるし、むしろチームをまとめ切れないキャプテンの責任なので、そういったものをしっかりと受け止めて、今年は選手権で絶対勝ってやろうという気持ちがあります。

(つらい時期に支えとなったのは?)やっぱり自分自身の問題だし、自分の中で解決していくものなので、支えというものはありません。(今のチームで一番印象に残る試合は)やはりインターハイ、高円宮杯での(負けて)大会が終わってしまう試合だったり。勝ち切れない試合が続いていたので、特に記憶に残る試合というのはあまりないですけど。(高円宮杯はラウンド16でFC東京U−18に敗れたが、手応えはあったのでは?)ある種の方向性だったり、チームとしてやるべきことが決まったというか、自信を持って取り組めば、強豪、相手のレベルが自分たちより高くても、できるということが分かったので、その試合に関しては方向性を示してくれたのかなと思います。

前橋育英 小島秀仁主将

浦和入団が内定している前橋育英の小島(左)。インターハイ予選で負けてからは、キャプテンとしての自覚も芽生えた 【スポーツナビ】

「気持ちの面で負けなければいい戦いができる」

(今年のチームは)個々はないけど、チーム力は去年よりも上だと思います。目標は最終的に優勝して3年間を飾りたいなと思います。(キャプテンの自覚は)インターハイ予選で負けてから、みんな泣いたり、悔しい思いをしていて、自分だけ全国に出ていたんで、みんなを(全国に)出さないといけないという責任もあったし、自覚もその後の一試合一試合を責任を持ってやろうと思えるようになりました。(プレーの成長は)球際も激しくいけるようになったと思いますが、まだまだ甘いところがあるので、全国大会までに修正したいです。

(初戦の神村学園とは)去年のインターハイでやりました。今年はやっていないですが、FWとか技術があって、攻撃的なパスサッカーをしてくる。県予選とは違う。(全国大会は)強豪と当たるから、体を張ってゴールを守れるかとか、気持ちの面で負けなければいい戦いができる。(代表のチームメートと対戦することは)レベルの高い選手とやれるのは楽しみ。負けられないという気持ちもありますけど、まずは自分たちのサッカーをすることが大事。浦和レッズ入団が決まって周りの目や、親にも最後の全国だから頑張ってと言われたりして、そういう期待に応えられるように頑張りたい。今年は代表がなかったから、チームにいる時間が長いので、コンビネーションもいい。去年は直前でけがをしたけど、今年は調子もいいし、初めて万全で臨めます。

1/2ページ

著者プロフィール

スポーツナビ編集部による執筆・編集・構成の記事。コラムやインタビューなどの深い読み物や、“今知りたい”スポーツの最新情報をお届けします。

編集部ピックアップ

コラムランキング

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント