柴崎岳「昨年と同じ失敗を繰り返さない」=第89回全国高校サッカー選手権大会抽選会

スポーツナビ

中京大中京 宮市亮主将

アーセナルと仮契約を結んだ中京大中京の宮市(左)。「次へのステップにつなげていきたい」と意気込んだ 【スポーツナビ】

「悔しさを晴らすためには全国大会で勝つしかない」

 前回の選手権には悔しさしか残っていません(2回戦で神村学園に2−10と大敗を喫した)。チームとしても個人としてもあの負けはこたえました。この悔しさを晴らすためには全国大会で勝つしかない。今年はシーズン初めからタイトルが取れなくて落ち込んでいたけど、今は選手権に向けチームが団結し、いい感じで仕上がっています。だからこそ、今年こそはいいパフォーマンスをして日本一になりたいと思っています。
(初戦の相手である)久御山については、練習試合もやったことがないのでまだよく分かりません。これから研究していきたいと思います。神村学園と対戦したい気持ちはありますけど、先のことは考えず一戦一戦大事に戦っていきたいですね(※勝ち上がれば両校は準決勝で対戦する)。

(仮契約を結んだ)アーセナルでの練習は楽しかったです。パスサッカーを基本としているので練習もやっぱりパス回しに関するものが多かった。プレースピードや判断スピードはもう全然違いました。それでもやっていて楽しいサッカーですね。その中で自分が得意とするドリブルをベンゲル監督に評価してもらえたのはうれしかったです。アーセナルで言えばウォルコットが自分と似たタイプになるのかもしれません。目標とする選手は特にいないですけど、C・ロナウドやナニのようなスピードあるドリブラーになりたいと思っています。もちろん誰かの二世になるんじゃなくて“宮市亮”として頑張りたい。世界で活躍し、将来的にはバロンドールを取りたいですね。

 今は週4回、練習後に英語の勉強をしています。あと外国の選手は大きいので意識して今まで以上に食べるようにしています。どのくらいか? どんぶり飯3杯ぐらいですね(笑)。トップチームの選手とも食事をする機会があったんですけど、みんなものすごく食べます。基本的にはリザーブチームで練習することが多かったので、トップチームの選手とはあいさつをかわす程度でした。でもいつかは自分もそういった選手に肩を並べられるようになりたい。世界でも最高峰のクラブで学べるのが今から楽しみです。
 もちろん、今は中京の選手なので選手権で勝つことに集中しています。(野球では中日ドラゴンズ、サッカーでは名古屋グランパスが優勝して)名古屋が盛り上がっているので、自分たちもその波に乗れればいいですね。小さいころからあこがれだった選手権で、今年こそは自分らしいパフォーマンスをして次へのステップにつなげていきたいと思います。

鹿島学園 請川順也主将

選手宣誓の大役を任された鹿島学園の請川(左)。「いい経験になると思う」と話した 【スポーツナビ】

「選手宣誓に選ばれた瞬間、頭が真っ白になりました」

 初戦が大分鶴崎なんですけど、まだやったことないですし、見たこともないのでどういうチームか分からないですけど、やっぱり初戦が大事だと思うので、初戦を勝てるようにこの1カ月間練習していきたいと思います。(目標は)インターハイでは走力が足りなかったので、それからは走り込んできたので、どうなっているのか自分たちでも非常に楽しみですし、全国大会に挑むにあたっても一番を目指して頑張りたいなという思いがあります。(今年のチームの特徴は)全員攻撃、全員守備をして、スーパースターがいない分、みんなで力を合わせてやりたいなと思っています。そのためにもしっかりパスをつなげていけたらと思います。

(選手宣誓が決まった瞬間の率直な感想は)正直、絶対選ばれないだろうなと思っていたので、選ばれた瞬間、頭が真っ白になりました。でも逆に言うと、こんな経験ができるのはめったにないと思うので、いい経験、自分の思い出になると思います。しっかり宣誓できればと思います。これからは選手宣誓のことも試合に入れないとまずいですね。(チームメートからは)多分、ひやかされるんじゃないですかね(笑)。でも、いい経験になると思います。

米子北 城市徳之監督

「昨年の悔しい経験が十分生かされた」

(初戦の静岡学園は)日本一を狙えるチームなんでね。選手たちは強豪校とやりたいと言っていたので喜んでいると思いますが、わたしからすると厳しいゲームだなと。すべてが(静岡学園の方が)上なので。(今年のチームには、鹿島入団内定の昌子源、川崎入団内定の谷尾昂也とJリーグ内定者がそろうが)タレントはそんなにいないですよ。彼らもこれからの選手なんで、選手権をいい経験にしてほしいですね。(昨年はインターハイで準優勝したが、選手権出場を逃した)去年の選手たちには申し訳ない気持ちです。でも、今年の選手たちはその悔しさを経験しているので、それは県内でも十分生かされたと思います。(目標は)選手権で勝つこと、初戦突破です。そして(準決勝に進出して)国立のピッチに立ちたいと思っています。

駒澤大高 大野祥司監督

「まずは1つ勝てるように準備していきたい」

(初戦の)大津の平岡(和徳)監督は帝京OBなので、因縁を感じました(※駒澤大高は都予選決勝で帝京を下し全国大会に出場)。(元帝京監督の)古沼先生もよく(大津の)練習を見に行ったりされているので、東京の情報はかなり持っているんじゃないかなと思います。すべてが初めての経験なので、恐れることなく、積極的に思い切りやるだけだと思います。結果は後から付いてくると思うので。大舞台の雰囲気にのまれたりしないで、リラックスして自分たちのスタイルが出せればと。(開幕戦を国立で戦うが)東京のB代表を引いた時点でそれは分かっていました。勝ち進むのであればシードの方が良かったんですが、1回戦のくじを引いたということですからね。わたし自身も国立は21、22年ぶりです。(武南での)選手時代に国立を経験しているので、少しは雰囲気が分かっているんですが。

 Aブロックはものすごいチームがいっぱいいるので、そこを勝ったら本当の日本一だろうなと思いますけどね。どこまで勝ち上がっていけるか。まずは1つ勝てるように準備していきたいと思います。(今年のチームは)けがに強いというか、1年間だいたい(メンバーを)固定して戦えて、関東予選、T1リーグ、選手権と(東京の)3つのタイトルを取れたので、けが、病気で壊れなければ少しはやれると思います。(組織力は)全国のチームと比べるとそれほどではないんですが、バックアップメンバーも同じ方向を向いてサポートしてくれるので、そういう子のためにも、恥ずかしいゲームだけはしないようにやっていきたいと思います。

<了>

2/2ページ

著者プロフィール

スポーツナビ編集部による執筆・編集・構成の記事。コラムやインタビューなどの深い読み物や、“今知りたい”スポーツの最新情報をお届けします。

編集部ピックアップ

コラムランキング

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント