川島「さらにレベルの高い国でのプレーを目指して」=ベルギー1部リールス 川島永嗣インタビュー
ベルギーの川島を直撃。リールスやW杯のこと、今後の目標などを語ってくれた 【木場健蔵】
今のリールスでの結果には満足していない
ほかのクラブからも話をいただいたのは、自分としてもうれしかったですね。もっとも、今回の移籍が最終地点ではない。今後に向けていかにステップアップしていけるのか、ということを考えたら、リールスしかありませんでした。サポーターも含めて家族のような雰囲気があると聞いていたし、自分がやりやすい環境で、なおかつ上を目指してやれるという点が大きかったと思います。
――ベルギーリーグについてはどんなイメージを抱いていたのでしょうか
(名古屋)グランパス時代のオランダ遠征で、ゲンクやスタンダールといった強豪クラブと練習試合をしているんです。日本では一般的に知られていないリーグですけど、実際に対戦してみると、かなり強かったことを覚えています。いろいろな国から選手が集まってきて、ここからみんなステップアップしていくんだ、というイメージもありました。
――ここまでの自身のパフォーマンスについてどう感じていますか
もちろん満足はしていませんけど、その中で少しずつ自分のペースでやれるようになってきたかな、というのはありますね。あとは自分がチームにとって、どうすればプラスの存在になれるかを考えていかないといけないと思っています。
――プラスの存在、というのは
チームを引っ張っていく存在とか、いろいろな形はあるかもしれないですけど、今のチームにおいては自分がシュートを止めること。それが一番だし、結果につながると思うので。プレーの面でチームを引っ張っていくことが、今の自分に求められていることでもあるし、それがリールスというチームにとってもプラスに働くと思います。
絶対に自分が止めてやるんだという気持ち
自分も含めて、みんな現実的だったと思いますよ。自分たちはベスト4という目標を掲げていて、そこにたどり着くためには1つ1つ階段を上っていかないといけない。まず1次リーグを突破するためには何が必要なのか。全員が現実的に考えていたと思う。
――PK戦の末に涙をのんだパラグアイ戦後には「一番悔しい」と漏らしていましたけど
自分の中ではPKを止められるという自信があったんですね。デンマーク戦のトマソンのPKもそうだし、開幕前のイングランド戦のランパードのPKもそうです。あの時期は自分の中でものすごくいいイメージを持ちながらプレーしていたので。それが形にならなくて。あの試合でW杯を終えてしまったわけですし、個人的にも悔しかった。チームとしてすごくいい形でプレーしていたと思うからこそ、余計に悔しかったですね。
――自分が止めていればベスト8への扉を開けることができた、と
自分の中ではそう思っていましたよ。味方が1本くらい外しても、自分が2本止めなきゃいけないと思っていましたから。駒ちゃん(駒野友一)が外しても、絶対に自分が止めてやろうという気持ちは変わらなかった。そういう仕事をしたかったという気持ちでいっぱいだったんですけど。
ずっと欧州のトップレベルで
チームとしては中位より上に行くというのが今シーズンの目標だし、その目標を達成するためにも、自分がプラスに働きたいというのがありますね。こういう環境になれていくことで、高いレベルでやれるだけの自信というものが自分の中で出てくると思っているので。そういう中で、ベルギーだけじゃなくて、もっと違う国で、レベルの高い国でプレーしたいという気持ちはあります。そしてずっとトップレベルでやりたい。もちろんヨーロッパで。それがすべてです。
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