ズラタン・イブラヒモビッチとロビーニョは現地時間９日の午後、ミラノにあるホテル・ボスコーロにて入団会見を行った。両選手はアドリアーノ・ガッリアーニ代表取締役にエスコートされて登場。新加入の２人は大きな熱狂に包まれていた。
　以下は、入団会見でのコメント。

　ミランの組織はすべてが素晴らしく、最高のクラブだ。バルセロナのサポーターは確かに素晴らしい。だけど、ロッソネーリ（ミランの愛称）ファンは間違いなくファンタスティックだ。４年前、ミランに加わるチャンスがあったが、そのときは何も起こることはなかった。それが、次にはすべてがうまくいった。ロッソネーリのカラーは今まで身に付けたどのチームのカラーよりも美しい。

　ミランのようなチームは常に勝利することが必要とされている。イタリアで勝利を挙げることに僕はとても貪欲（どんよく）になっている。だから、今シーズンはすべてを勝ち取ることを望んでいる。ロビーニョの加入はクラブに素晴らしい資本が約束されたということだ。相手全員が僕らを恐れるだろう。もし、パト、ロナウジーニョ、ロビーニョ、僕、そしてインザーギが共にプレーする場面を想像してみると、チームはディフェンスについて多くを考える必要がなくなるだろうね。僕らが前線で、すべての問題を解決してしまうだろうから。

　ベルルスコーニ会長と話をした。彼は僕をここに欲しいと考えていた。そして、ガッリアーニ氏が僕をミランへ移籍させるために素晴らしい働きをしてくれた。彼はバルセロナを訪れ、僕をイタリアへ連れていかない限り、イタリアへ帰らないと言った。その言葉でミランは僕を本当に必要と思ってくれていると感じて、ミランに「ノー」とは言えなかった。

　僕が思うに、ミランはインテルよりも強いチームだ。なぜなら、ロビーニョも加入したからね。僕が来る前でさえ、ミランは最高のチームであり、素晴らしい経験を積んだ選手がいた。しかし今、僕らはリーグタイトルもチャンピオンズリーグでも本命であることに間違いない。

　インテル戦はいい試合になるだろう。僕は彼らとともにタイトルをいくつか獲得したが、今はここ（ミラン）にいる、より良い結果を残したい。僕らのファンが今シーズンを楽しめると保証する。僕は新しいクラブと契約する際、常にこれが最後のクラブだと考えている。だが、シーズン中の出来事でその考えは変わってきた。僕はミランと４年契約を結んだが、可能な限りここに長くいたいと考えている。
　インテルとはファンタスティックなダービーを戦うだろう。リーグタイトルのため、ミランとネラッズーリ（インテルの愛称）の間には激しいライバル意識がある。しかし、僕は結果的に、その戦いに勝利すると確信できる。このシャツを着てミランの勝利ためにベストを尽くすよ。

　マンチェスターで休暇を過ごしている時に、具体的なオファーがきた。それがミランだった。ほかのクラブからも話はあったけど、それはただ話をしたり、調査をしただけだった。ミランは最高のクラブだ。ヨーロッパのシーンで認められているし、多くのブラジル人選手が所属している。それだけに、ここに来ると決めるのは簡単だったよ。
　いずれにしても、監督が選んだ選手は良い仕事ができるだろうね。最も重要なことは勝利すること。誰が出場しようが、誰が得点しようが、それは重要なことではないんだ。

（マンチェスター・シティの）マンチーニ監督との間に問題はなかったよ。おそらく僕のスタイルが、イングランドのゲームには合っていないんだろう。ここに来たことを、とてもうれしく感じるよ。それに、ヨーロッパでミランのシャツを着て、僕の価値を証明したい。パトとジーニョ（ロナウジーニョ）は並外れた選手だよ。僕らはミランでも代表でも成功を遂げれたらいいね。

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