中　３−１　巨
勝：山井（５勝４敗０Ｓ）
Ｓ：岩瀬（１勝１敗３２Ｓ）
敗：東野（１２勝５敗０Ｓ）
本塁打：坂本２２号（巨）

落合監督、大記録を逃した山井は「あの時とは違う」
　中日の山井大介が１８日、大記録達成を目前で逃した。巨人戦に先発した山井は８回まで無安打に抑えていたが、９回に坂本勇人にソロ本塁打を浴びてノーヒットノーランならず。２番手の岩瀬仁紀がその後を抑えて、試合は３対１で中日が勝った。中日は６連勝。巨人は３連敗となった。
　山井は２００７年の日本シリーズ・北海道日本ハム戦で８回までをパーフェクトに抑えながら、岩瀬仁紀に交代。史上初の継投による完全試合を達成していた。試合後に「やっぱり８回までしか投げ切れませんでした」と笑顔を見せた山井は「巨人が上位にいるので、何とかたたいて１位の座を早く奪いたいなと思って投げました」と力強く言い切った。
　落合博満監督は「そんなに簡単には記録ってのは出させてくれないもんだ」と語り、「あの時（０７年日本シリーズ）とは訳が違う。あの時はギブアップだった。今日は球数も少ないし、ギブアップしていない」と状況の違いを説明。「その後に行って抑えるやつが大したもんだ。みんな岩瀬を忘れてる。抑えて当然ってみんな思っているだろうけど、一番重圧がかかってる」と守護神・岩瀬を高く評価した。

横　２−１１　神
勝：久保（１１勝５敗０Ｓ）
敗：小杉（１勝２敗０Ｓ）
本塁打：ブラゼル３６、３７号（神）、林２、３号（神）、鳥谷１３号（神）

尾花監督、猛虎打線にお手上げ「高いとやられる」
　横浜は１８日、阪神に５本塁打を浴び２対１１と大敗を喫した。１１日の中日戦で初勝利を挙げた先発の小杉陽太が誤算だった。２回にブラゼルに２ランを浴びると　４回に林威助にソロ　５回にも鳥谷敬にソロ、ブラゼルに２本目となる２ランを浴び、８失点でＫＯされた。「ちょっと高いとやられますね」と猛虎打線の破壊力にお手上げの尾花高夫監督。８失点の小杉について「（前回のように）低めに投げようという意識はあったと思いますが……」と気遣いながらも、５回２死からの大量失点に「（もったいないと）ずっと言ってることですね」と言葉も少なかった。

広　５−１４　ヤ
勝：石川（９勝８敗０Ｓ）
敗：今村（０勝１敗０Ｓ）
本塁打：畠山９号（ヤ）、梵９号（広）

今村、デビュー戦は５失点ＫＯ 「やり返したい」
　広島は１８日、東京ヤクルトに５対１４と大敗を喫した。ドラフト１位ルーキーの今村猛が先発したが、初回に守備のミスが続くと、流れを変えられずに畠山和洋に満塁本塁打を浴びた。２回にも１点を失った今村は２回５失点でＫＯ。「（初登板は）緊張した。今日は、ボール自体もいつもより浮ついていた」と振り返りつつも、「次があればやり返したい」と強気な一面も見せた。
　野村謙二郎監督は「出だしに野手が足を引っ張ってしまって、かわいそうだったね」と１９歳のルーキーを助けられなかった守備に苦言を呈し、「もう一回、見てみたいという気はありますね。いずれはまた先発のマウンドに上がる投手である事は間違いないでしょう」と今村の奮起に期待をかけた。