FC東京の長友「無名でもW杯の舞台に立てることを証明できた」=日本代表W杯メンバー帰国会見

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長友「プレッシャーが逆にいい緊張感に持っていけた」

お笑いタレント「ザブングル」のギャグ「カッチカチやぞ!!」のポーズをとる2人 【スポーツナビ】

――それぞれ、出身地の方々へのメッセージを

長友 愛媛の皆さん、応援ありがとうございます。愛媛で育ってみんなに支えられて今の自分があるので、感謝の気持ちでいっぱいです。これからもこの経験を生かして成長していきたいと思うので、ぜひ応援よろしくお願いします。

今野 出身の宮城県は大好きな町だし、宮城県をもっとアピールしたかったのに、少ししか試合に出られなかったので申し訳ないなという気持ちと、応援して下さった方がたくさんいると思うので、すごく感謝しています。ありがとうございます。

――長友選手は4試合出場したが、それぞれの試合の重圧とどのように向き合ったか?

長友 いろんな重圧やプレッシャーはありましたけど、北京五輪を経験して後悔した自分がいたので、己に打ち勝ってチャレンジしようと決めて行った大会でした。こういう舞台に立てるのも数少ない人間だけですし、楽しんでやろうと。あとは恩返しをするという気持ちがあったので、プレッシャーが逆にいい緊張感に持っていけて、体を動かしてくれたかなと思います。

――今野選手は大会直前に負傷してしまったが、どんな思いで大会を過ごしていたのか?

今野 ケガをした時は絶望感でいっぱいでした。ああ、もうこの大会から去らなくちゃいけないのかな、と思うところまでいったんですけど、メディカルのスタッフたちがあきらめない気持ちで懸命に治療をしてくれたり、万全じゃない自分を最後までメンバーに入れてくれた岡田さんに感謝したいし、そういう人たちのためにも自分は頑張らなくちゃいけないという気持ちで、一生懸命、リハビリや練習をしてきました。少ししか試合には出られなかったですけど、その人たちのためにもと思って頑張ったので、少しだけだけど出られてうれしかったし、そういう人たちに本当に感謝したい。

――南アフリカという国の印象は?

長友 僕にアフリカの血が混ざっているかは分からないですけど、(そうなんじゃないかと思うぐらい)悪いところなんて見当たらないぐらい最高の国だったと思っています。

今野 僕も合宿地だったファンコートという泊まっていた家がすごく居心地がよくて、人もいいですし、遠征してそこに帰ってくると本当にマイホームみたいな感じがしてほっとするようなところで、居心地が良かった。悪いところはなかったと思います。

――過去に経験した国と比較して、何番目ぐらいに居心地が良かったか?

長友 僕はナンバーワンですね。オンリーワンです。

今野 (長友の言ったオンリーワンの意味が)よく分からないですけど……。

――遠征だけでなく旅行なども含めて比較するとどうか? また旅行でも行ってみたいと思うか?

今野 旅行でまた行きたいなとは思わないですけど(笑)、ファンコートはすごく好きだったし。順番? 10位以内には入ります。

今野「W杯は目指さなくちゃいけない場所」

――終わったばかりだが、4年後のブラジル大会に向けて意欲は?

長友 4年後のことはまったく考えられません。とにかく今が大事ですし、これから日々の努力次第で未来は変わってくるので4年後のことは言えないですけど、ああいう舞台を経験して、またあの舞台に立ちたい、今度こそベスト4を目指してやりたいという気持ちがより一層強くなりました。

今野 代表というのはプレッシャーや重圧がかかってすごく大変ですけど、人間としても成長させてくれる場所だと思うし、すごくいい経験だったと思う。サッカーをやっている以上、目指さなくちゃいけない場所だと思います。

――チームワークの良さについてもう一度聞きたい。試合に出ていない人たちの意識というのはどういうものだと感じたか?

長友 意識の違いはなかったと僕は思います。本当にみんなが一つになっていましたし。試合に出ていない選手も練習から一生懸命で本当にいいチームでした。

今野 緊張感のある練習ができていたし、紅白戦をやってもお互いに負けない気持ちを出して、激しいプレーがたくさんあって、練習が終わったら本当にみんな仲が良くてリラックスした雰囲気ができたのが良かったと思います。

――リラックスというのは、闘莉王選手のモノマネのような?

今野 ほかにもありますけど、ここではできません(笑)。

(会見での質疑応答が終わり、写真撮影に移るとカメラマンが今野にモノマネを強く要望。「オレ、そんなキャラですか? え? ワイドショー用?」と根負けした今野は逃げようとする長友を捕まえ、一緒にお笑いタレント「ザブングル」のギャグ「カッチカチやぞ!!」のポーズでカメラに収まった)

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