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後藤組が棚橋組を倒し6人タッグトーナメント優勝=新日本プロレス
飯塚がまたも棚橋を襲撃するも今度は不発
(左から)田口、後藤、デヴィットが6人タッグトーナメント優勝!
(左から)田口、後藤、デヴィットが6人タッグトーナメント優勝!【高木裕美】

 新日本プロレス「J SPORTS CROWN〜無差別級6人タッグトーナメント〜」が28日から30日にかけて東京・ディファ有明で開催された(観衆未発表)。


 最終日となる30日は準決勝戦&決勝戦が行われ、メーンイベントの決勝戦では後藤洋央紀、プリンス・デヴィット、田口隆祐組が棚橋弘至、TAJIRI、KUSHIDA組を破り優勝を果たした。


 新日本初の試みとなる今トーナメントには団体内外から12チームが参加。初日に1回戦、2日目にシードを加えた2回戦が行われた。


 後藤組は初日の1回戦で中西学、金本浩二、エル・サムライ組、2日目の2回戦でスーパー・ストロング・マシン、ピンク・ストロング・マシン、トンガ・ストロング・マシン組に勝利。この日の準決勝戦では高橋裕二郎、内藤哲也、ディック東郷組と対戦し、随所で反則攻撃を仕掛けてくる高橋組に対し、後藤が雪崩式ブレーンバスターを繰り出すと、連係串刺し攻撃からラリアット、昇天・改とたたみかけて決勝への切符をもぎ取った。


 一方の棚橋組は初日の1回戦で矢野通、飯塚高史、外道組、2日目の2回戦で長州力、AKIRA、タイチ組に勝利。この日の準決勝戦では中邑真輔、田中将斗、石井智宏のCHAOSと対戦し、棚橋が石井の雪崩式ブレーンバスター、パワーボムを食らいながらも中邑のボマイェを間一髪でかわし、新必殺技のスリングブレイドル(スリングブレイドからの回転十字架固め)で石井から3カウントを奪取した。

後藤、Apollo55とのタッグ継続をアピール

 決勝戦ではまずは棚橋と後藤が先発。TAJIRIが田口のお株を奪う腰クネポーズで挑発すると田口も負けじと応戦するなど、激しいバトルが展開される中、試合が大きく動いたのは10分過ぎ。後藤が棚橋をラリアットで場外に突き落としたのをきっかけに、リング上をデヴィットとKUSHIDAが占拠。5月のSMASH&6月の新日本で2度に渡ってシングルで戦い、1勝1敗の五分となっている2人がライバル心丸出しでぶつかり合い、KUSHIDAがムーンサルトプレス、逆さ押さえ込みを仕掛ければ、デヴィットがオーバーヘッドキック、ブレーンバスター、ダイビングフットスタンプ。これはTAJIRIのカットが間にあったものの、後藤と田口が同時にプランチャを放って棚橋とTAJIRIを場外で足止めする間にデヴィットが必殺技のブラディサンデーでKUSHIDAを仕留めた。


 賞金100万円と優勝旗を手に入れた3人は笑顔で祝杯を挙げ、後藤は「これからはこの新タッグで打って出る」とApollo55とのタッグ継続をアピールし、今大会をきっかけとしたIWGP6人タッグ王座の新設プランについても「新しい世界の架け橋になると思う」と大乗り気。自分が「IWGPに一番近い男」であることを証明すべく、この勢いで7.19札幌&8月の「G1クライマックス」にもどんどん打って出ることを誓った。

棚橋が3日連続失神を阻止

 一方、決勝戦で敗れトーナメント優勝は果たせなかった棚橋だが、最悪の事態は阻止した。


 棚橋は初日は試合直後のリングで、2日目は試合後の花道で、札幌での一騎打ちを控える飯塚高史に襲撃され、2日連続失神という屈辱を味わわされており、この日も襲撃が予想されていたが、準決勝戦では何も起こらず。バックステージではTAJIRI、KUSHIDAと共に笑顔で手を合わせ、優勝を誓う余裕を見せ付けていた。


 だが、決勝では一歩及ばず敗退。試合後、後藤組がリング上で優勝旗を受け取り、記念撮影に応じる姿に背後から視線を送っていた棚橋たちは、尋常ならざる殺気に素早く危険を察知。アイアンフィンガーフロムヘルを手に客席側の扉から飛び込んできた飯塚に身構えると、その前に新人の三上恭佑が立ちはだかり、体を張って飯塚の乱入をガード。魔性のスリーパーに倒れた三上の犠牲により、3日連続失神という醜態は免れた。

高木裕美
静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。