東洋大が2年ぶり3回目の日本一! 菅野は6回途中3失点 菅野は6回途中3失点=全日本大学野球選手権決勝・速報

スポーツナビ
東洋大 010002200=5
東海大 000000000=0
(洋)藤岡
(海)菅野、高山、赤間
【本塁打】木村(洋)

 全日本大学野球選手権決勝戦が13日、神宮球場で行われ、東洋大が5対0と東海大を破り、2年ぶり3回目の優勝を決めた。東洋大は2回に緒方のタイムリー二塁打で先制すると、6回2死三塁から堀越、林崎の連続タイムリーで2点を追加。7回には木村の2ランでダメ押しした。投げては先発の藤岡がキレのあるストレートを軸に、東海大打線を5安打に抑えて完封した。

 東海大は先発・菅野が連投の疲れからか球威がなく、6回途中8安打を打たれて3失点。4試合31得点を奪った打線は5安打とつながりに欠いた。

試合詳細

1回表
 先頭の坂井がセカンドゴロに倒れる。上原がライトへのポテンヒットで出塁するが、木村はレフトライナー、鈴木はセカンドゴロに倒れて、先制点ならず。

1回裏
 9打席連続出塁中の伊志嶺が四球で出塁すると、田中が送って1死二塁。得点圏に走者を進めるが、鈴木はライトライナー、伏見は空振り三振に倒れた。

2回表
 先頭の佐藤がセンター前ヒットを放つと、堀越が送りバント。1死二塁から林崎はサードゴロに倒れるも、緒方がライトオーバーのタイムリー二塁打を放ち、東洋大が1点を先制する。なおも2死二塁だったが、鮫島の痛烈な打球をファースト・大野が好捕。2点目はならなかった。

2回裏
 先頭の吉川がセカンドゴロ、松隈は空振り三振、竹内はサードゴロと3人で攻撃終了。

3回表
 坂井がセンターフライに倒れる。1死走者なしから上原がセンター前ヒット、木村がレフト前ヒットと連打で一、二塁としたが、鈴木がセンターフライ、佐藤はピッチャーライナーで2者残塁に終わった。

3回裏
 坂口が空振り三振、大野はセカンドフライ。2死から伊志嶺が11打席連続出塁となる左中間へのヒットを放つ。すかさず二塁へ盗塁すると、キャッチャーの悪送球を誘い、三塁へ。しかし、田中がセカンドゴロに倒れて、無得点に終わった。

4回表
 先頭の堀越は10球粘るがピッチャーゴロ、林崎は空振り三振、緒方はピッチャーゴロ。東洋大、この試合初めての3者凡退。

4回裏
 1点を追い掛ける東海大は3番からの好打順だったが、鈴木がライトフライ、伏見はセンターフライ、吉川はショートゴロと3者凡退に倒れた。

5回表
 鮫島がファーストゴロ、坂井はセカンドゴロ、上原はショートゴロ。2イニング連続3者凡退で攻撃終了。

5回裏
 松隈が空振り三振、竹内はファーストゴロ。2死走者なしから坂口がレフト前ヒットで出塁するが、大野が見逃し三振に倒れた。

6回表
 先頭の木村がサードゴロエラーで出塁すると、続く鈴木がセンターへの二塁打を放つ。一走・木村が一気にホームを突くが、東海大の中継プレーの前にホームタッチアウトとなった。その後、1死二塁から佐藤のライトフライで、鈴木が三塁へタッチアップ。2死三塁と追加点のチャンスに堀越がレフト頭上を超えるタイムリー二塁打を放つと、林崎もレフトへのタイムリーを放ち、リードを3点に広げた。
 東海大はここで先発・菅野をあきらめ、高山を投入する。菅野は5回3分の2・8安打・1奪三振・0無四球・3失点だった。
 なおも2死二塁のチャンスに、代打・橋本はピッチャーゴロに倒れた。

6回裏
 3点を追い掛ける東海大は1番からの好打順。11打席連続出塁中の伊志嶺はセカンドゴロに倒れた。1死から田中がセンター前ヒットで出塁するが、鈴木、伏見が連続空振り三振で得点ならず。

7回表
 鮫島は見逃し三振。坂井が四球で歩くと、上原が送りバントで二塁へ進める。2死二塁から木村がレフトへ2ランを放った。鈴木はファーストファウルフライ。東洋大、試合終盤に貴重な追加点を入れた。

7回裏
 5点差に広げられた東海大の攻撃は5番から。吉川がセンターフライ、松隈はサードゴロに倒れて2死。竹内がライト前ヒットで出塁するが、坂口がセカンドフライで得点ならず。

8回表
 東海大は3番手・赤間をマウンドに送る。
 佐藤がサードゴロに倒れると、堀越はショートゴロ。林崎はレフト前ヒットで出塁するが、瀧本の打席で盗塁に失敗し、無得点に終わった。

8回裏
 先頭の大野がレフト前ヒットで出塁するが、伊志嶺はライトフライ、田中はセーフティーバントを見せるもサードファウルフライ、鈴木は見逃し三振と後続が倒れて、得点にはつながらなかった。

9回表
 瀧本がショートゴロ、鮫島はセカンドフライ、坂井はセカンドゴロと3者凡退に倒れた。

9回裏
 5点を追い掛ける東海大は4番・伏見から。伏見はセンターフライ。続く吉川が四球で出塁するも、代打・山根が空振り三振、竹内はセカンドゴロ。

東洋大が2年ぶり3回目の優勝!

見どころ

 全日本大学野球選手決勝、東海大vs.東洋大が13日、神宮球場で行われる。2年前の決勝と同一カードとなったこの対決。果たして軍配が上がるのはどちらか。東洋大が勝てば2年ぶり3回目、東海大が勝てば9年ぶり4回目の優勝となる。

 東洋大は左腕・藤岡貴裕が先発。高橋昭雄監督が決勝進出までのヤマと考えていた準々決勝・創価大戦で2失点完投した。テンポのいい投球で凡打の山を築く。リリーフに鹿沼圭佑が控えるのが心強い。また、リーグ戦では中大の150キロ右腕・澤村と対戦している打線が、菅野相手にどのようなバッティングを見せるのか注目される。

 東海大は菅野智之が連投する。準々決勝・同大戦で7回参考ながらノーヒットノーランを達成すると、準決勝・慶大戦では17奪三振完封。自己最速155キロを計時するなど好調を維持している。打線も9打席連続出塁中の主将で1番・伊志嶺翔大を中心に4試合31得点とバットが振れている。

東洋大・スタメン
1.坂井(右)
2.上原(ニ)
3.木村(左)
4.鈴木(三)
5.佐藤(捕)
6.堀越(指)
7.林崎(遊)
8.緒方(中)
9.鮫島(一)
P.藤岡

東海大・スタメン
1.伊志嶺(中)
2.田中(遊)
3.鈴木(指)
4.伏見(捕)
5.吉川(ニ)
6.松隈(左)
7.竹内(右)
8.坂口(三)
9.大野(一)
P.菅野
  • 前へ
  • 1
  • 次へ

1/1ページ

著者プロフィール

スポーツナビ編集部による執筆・編集・構成の記事。コラムやインタビューなどの深い読み物や、“今知りたい”スポーツの最新情報をお届けします。

編集部ピックアップ

コラムランキング

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント