佐藤、城戸らが1回で計量パス 混戦の日本トーナメント 日菜太、優弥らは優勝へ気合十分=K−1MAX

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谷川代表「全力を尽くして感動させる試合を」

「K−1スピリットを見せてほしい」と出場選手たちの奮起に期待を込めた谷川代表 【スポーツナビ】

 計量終了後には谷川貞治FEG代表が談話を発表。小比類巻太信の欠場によって混戦となった日本代表決定トーナメントや、魔裟斗引退後のK−1MAXについてコメントした。

 谷川代表の談話は以下の通り。

谷川代表
「2010年のK−1シリーズは、明日のK−1MAXからスタートします。今大会では小比類巻が欠場、引退を発表して、現チャンピオンの(ジョルジオ)ペトロシアン選手もけがで欠場とカードが揃っていません。魔裟斗選手が引退したことだけでも、今年は大きく変わったK−1を見せなければいけない中で、こういった状況に置かれて、選手がすごいやる気になっていることを信じていますし、明日は誰も知らないようなチャンピオンが誕生するかもしれませんし、全員にチャンスがあると思っています。選手自信も自覚していると思いますので、K−1スピリットを見せてお客さんを熱くして、K−1MAXがおもしろいと思う試合を見せつけてほしいと思います。

 また、明日は63キロ契約の試合が2試合ありますけれど、5月から63キロ級トーナメントが始めります。この階級は個性豊かな人材が揃っており、K−1MAXの新しい試みとして、どの階級よりもおもしろくなる可能性があります。
 苦しい状況かもしれませんが、ピンチがチャンスに変わると思っていますし、選手は全力を尽くして感動させる試合を、初心に戻った気持ちで臨んでほしいと思います。

谷川代表「複数の選手が競い合う時代が来る」

谷川代表は魔裟斗引退後のK−1MAXで若手選手たちの台頭を期待した 【スポーツナビ】

 選手が良い試合をするという気持ちが重要です。その熱が必ずファンに伝わると思います。おもしろい試合をやって次につなげることですね。コヒ(小比類巻)がいなくなったことで誰が優勝するかまったく分からないです。城戸(康裕)くんが有利じゃないかと思うけど、名城(裕司)くんもやりそうな気がするし、若いチャンピオンが出てくる可能性はあると思います。中島(弘貴)くんも侮れないし、TATSUJIくんもベテランのうまさを持っているから、誰が勝つか分からないですね。それぞれが自分のK−1MAXだと思って、背負ってくれればいいと思います。

 この階級は人材が豊富なので、魔裟斗選手のような1人のカリスマが出るのは難しいですね。2人から4人くらいの複数の選手が競い合う時代が来ると思います。誰か1人を頼っていてもしょうがないので、四天王のような感じでライバルがそれぞれ個性を出せばいいと思います。魔裟斗選手がK−1MAXのブランドをかなり上げてくれたので、それを汚さないような戦いを見せてほしいですね。魔裟斗選手がいなくなったことをよく自覚してほしいですよね」

角田氏が現場復帰、K−1ルール改正の指針発表

今大会から現場復帰する角田氏、会見でK−1ルール改正の指針を示した 【スポーツナビ】

 会見に先立って、昨年11月からK−1の業務を自粛していた角田信朗K−1競技統括プロデューサーがあいさつ、K−1のルール改正の指針を発表した。

 今大会より現場復帰することが決まった角田氏は「K−1は格闘競技スポーツという本質を持っていますが、エンターテイメント性も兼ね備えた競技です。競技統括セクションとしては、K−1に最も必要なのは純然たる競技としての定義付け、レギュレーションの確立であると思っています」とルール改正の必要性を訴えた。
 角田氏は、今後のK−1ルールについて「試合のこう着をなくしていくために、現行のルールで認められている両手によるつかみを、最終的に撤廃する方向で改正していきたいと思います」と説明。また、IOC(国際オリンピック委員会)採用リストに順じる禁止薬物検査の徹底、K−1甲子園における選手育成の重要性について語った。

■「K−1 WORLD MAX 2010 −70kg Japan Tournament」
3月27日(土)埼玉・さいたまスーパーアリーナ コミュニティアリーナ 開場15:00 開始16:00

<第10試合 日本代表決定トーナメント決勝戦 K−1ルール 3分3R延長2R>
トーナメント準決勝(1)の勝者
トーナメント準決勝(2)の勝者

<第9試合 スーパーファイト K−1ルール 3分3R延長1R>
佐藤嘉洋(日本/名古屋JKファクトリー)
ダニロ・ザノリニ(ブラジル/志村道場/ブラジリアン・タイ)

<第8試合 スーパーファイト K−1ルール 3分3R延長1R 63キロ契約>
小宮山工介(日本/北斗会館)
村浜 TAKE HERO(日本/大阪ファイティングファクトリー)

<第7試合 日本代表決定トーナメント準決勝(2) K−1ルール 3分3R延長1R>
トーナメント1回戦(3)の勝者
トーナメント1回戦(4)の勝者

<第6試合 日本代表決定トーナメント準決勝(1) K−1ルール 3分3R延長1R>
トーナメント1回戦(1)の勝者
トーナメント1回戦(2)の勝者

<第5試合 スーパーファイト K−1ルール 3分3R延長1R 63キロ契約>
渡辺一久(日本/フリー)
DJ.taiki(日本/Team Nakano)

<第4試合 日本代表決定トーナメント1回戦(4) K−1ルール 3分3R延長1R>
日菜太(日本/湘南格闘クラブ/初代RISE70キロ級王者)
山本優弥(日本/青春塾/K−1MAX2009世界3位)

<第3試合 日本代表決定トーナメント1回戦(3) K−1ルール 3分3R延長1R>
中島弘貴(日本/バンゲリングベイ・スピリット/Krush70キロ級トーナメント2009優勝)
TATSUJI(日本/アイアンアックス/RISEミドル級トーナメント2005優勝)

<第2試合 日本代表決定トーナメント1回戦(2) K−1ルール 3分3R延長1R>
長島☆自演乙☆雄一郎(日本/魁塾/K−1MAX2009ベスト16)
名城裕司(日本/K NETWORK 国士会舘)

<第1試合 日本代表決定トーナメント1回戦(1) K−1ルール 3分3R延長1R>
龍二(日本/リアルディール/第2代RISE70キロ級王者)
城戸康裕(日本/谷山ジム/K−1MAX2008日本代表決定トーナメント優勝)

<オープニングファイト(3) 日本代表決定トーナメント・リザーブファイト K−1ルール 3分3R延長1R>
小宮由紀博(日本/スクランブル渋谷)
久保園ルイス(ブラジル/チーム ルイス)

<オープニングファイト(2) 大渡博之引退試合 K−1ルール 3分3R>
大渡博之(日本/正道会館)
内村洋次郎(日本/パンクラス/イングラム)

<オープニングファイト(1) K−1ルール 3分3R>
松倉信太郎(日本/バンゲリングベイ・スピリット)
YUUKI(日本/新空手・鷹虎ジム)

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