日本王者・佐々木仁子、 3.28「J-GIRLS」直前インタビュー

J-NETWORK

3.28新宿大会に出場する日本王者・佐々木が試合への意気込みを語った 【J-NETWORK】

 2010年3月28日(日)東京・新宿FACEにてJ−NETWORK「J−GIRLS Catch The stone〜6」が開催される。
 今大会のメーンイベントで韓国格闘技界キム・ヨナ(フィギュアスケート)と称される国民的スター、イム・スジョン(EMA/サンサンジム/BARUNSON GAMES/タイカンムエタイ協会王者)を迎え撃つJ−GIRLSフェザー級王者・佐々木仁子(チームドラゴン)のインタビューをお届けする。
 昨年12月、「J−GIRLS Final Stage 2009」(ディファ有明)にて行われた世界タイトル・WJC(WORLD J−GIRLS CHAMPIONSHIP)フェザー級初代王者決定戦でアーネスト・ホーストの愛弟子・Joanna(ジョアンナ/チーム・ミスターパーフェクト/アーネストホーストジム)に惜敗を喫してしまった佐々木。自身初の世界タイトル戴冠を逃すばかりか、約3年10カ月に渡って更新し続けた無敗記録も途切れる事となってしまった。
 試合直後、リング上で号泣してしまうほどのショックを受けたその敗戦から約3カ月・・・再起戦でアジア屈指の実力者・イムを迎え撃つ佐々木に、今大会に懸ける思い、そして因縁の相手となったJoannaについて話を聞いた。

「負けた事実を取り消したかった」

前回の敗戦で無敗記録がストップしたものの、新たなモチベーションが生まれたと話す 【J-NETWORK】

――昨年末のJoanna戦からしばらく経ちます。日本初登場のJoanna選手の完ぺきなコンビネーションには見ている方も驚かされたのですが、試合後のダメージはいかがでしたか?

 試合後のダメージは特にないですね。そんなにパンチで効かされたっていうのもないし…。あの試合、自分は負けてないって思っちゃってるんで!大きくパンチもらったっていうのもないし、そんなにダメージはなかったですね。

――試合終了直後、リング上で号泣する場面もありましたが・・・

 もう、自然ですね、あれが。負けたらああなろうとかっていうのじゃなくて、ホントに自然に出た感情がそのままリングであらわれたっていう…。

――3年10カ月、無敗街道を歩いてきた佐々木選手にとって、前回の敗戦というのはそれだけショッキングな出来事だったと思います。今はあの敗戦というものをご自分の中でどのように消化してますか?

 う〜ん、最初はやっぱり負けたっていうことを取り消したくて…。頭の中でその事実を取り消したくて、寝れば何とかなるんじゃないかなと思ったり…。とにかく“取り消したい”って思う日々が続いて…。だけど時間がたって、当たり前ですけど現実には(時間を)戻せないっていうのがわかって。だったら、もうとにかく前に進むしかないなって。振り返っても時間が戻るわけじゃないんで。戻らないんだったら前に進むしかないってすごく感じました!!

――佐々木選手の性格からして、“ファンの方に申し訳ない”っていう気持ちが強いんじゃないかなって思うんですが…

 そうですね、やっぱりすごく皆さんが期待してくれてたっていうのを感じてたんで。それに対して、負けたこともそうですし、“待ちの姿勢”で試合をしてしまったっていうのが・・・試合を改めて見ると、5ラウンド全部、待ちの姿勢でいってしまっていて、そういうとこがみんなの期待を裏切ってしまったなと。それがホントに申し訳ないですね…。

――Joanna選手にしても、同じ日に開催された「World Queen Tournament2010」に優勝したシルビア選手にしても、コンビネーションや手数に重きを置いた戦法の選手が結果を残しました。KOを狙う試合をする佐々木選手とは対照的なスタイルですが、そのことについてはどうお考えですか?

 まぁ、だからと言って自分がスタイルを変えるということはないですねぇ。ただ、そういう勝ち方もあるんだなっていうのをすごく実感しました。けど、自分は自分のスタイルで戦いたいし、倒す選手でいたいし・・・。だから、試合の中で手数を出してポイントをとることも必要なんですが、その中で私は倒していくっていうスタイルでいたいですね。

――前回の敗戦で、新たなモチベーションが生まれたっていうのはありますか?

 そうですね、すごくいい経験をさせてもらったっていうのがあるので。前回の試合でこういう選手も女子にはいるんだって実感できたのは日本では自分しかいないんで、それはほんとにいい経験になったし、これを生かすか殺すかは自分次第なんで。もう生かすしかないでしょって思いますね!!

――Joanna選手にはリベンジしたいという気持ちでしょうか?

 そうですね。でも、自分が成長しないと(結果は)変わらないので、やっぱりちゃんと成長してから・・・別に慌ててるわけじゃないんで、成長してからちゃんとリベンジしたいと思ってます。

「フェザー級アジアNo.1決定戦? そういう意識はないです」

イムとの対戦はフェザー級アジアNo.1決定戦と目されるが、佐々木に「その意識はない」のだという 【J-NETWORK】

――では、話題を3月28日の試合に移らせていただきます。敗戦から3カ月たった今回、メーンイベントで再起戦のリングに立つわけですが、対戦相手は韓国のイム・スジョン選手です。母国韓国では“格闘技界のキム・ヨナ”と言われるほどの人気と実力がある選手で、昨年はK−1に参戦したことで日本でも話題になりました。このマッチメイクを聞いた時の率直な感想を教えてください

 やっぱり名前のある選手と対戦できることはとってもありがたいことなんで、そのことに対しては良かったなというか、やりたいな、チャンスだなと思って…。まぁ、勝たないと意味ないんで。なんか、復帰戦とか再起戦とかよく言われるんですけど、あんまりそういうことは意識してないんですよね。とにかくどんな試合でも勝ちにいくしかないと思ってるんで!

――イム・スジョン選手にはどんな印象をお持ちですか?

 映像で見る限りは・・・いつもながら私と違って手足が長いなっていうことと(笑)。まぁ、上手い選手かなって。上手いけど・・・う〜ん、そんなに。Joanna選手を見てしまっているんで、あんまり強いっていう印象はないかな・・・。

――イム選手は韓国では間違いなくトップファイターですし、昨年はK−1ルールでシュートボクシング王者のRENA選手に勝利しています。そのイム選手と日本の絶対王者・佐々木選手との試合だけに、この試合は実質“フェザー級アジアNo.1決定戦”という見方をされています。そのことについてはどのようにお考えですか?

 ・・・あんまりそういう意識がないので、私は。とにかく、いつものように目の前の試合に勝つしかないので。あんまりそういう意識はないです。

――特別な思いはなく、いつも通り勝ちにいくだけといったところでしょうか?

 う〜ん、そうですね。

――イム選手を相手に佐々木選手がどんな試合を見せてくれるのかが注目されているところだと思うのですが、ご自分ではどのような試合を見せたいと考えてます?

 やっぱり、私が期待されていることはKOすることだと思うんですよ! やっぱり見たいと思うので、それをいかに自分が見せられる試合をできるか…。ソレに応えるだけです。あとは、この前の試合は待ちの姿勢でいったとこしか見せられなかったので、今度はいかに相手を自分の展開にはめられるかっていうのを皆さんに見せたいと思います。

――では、最後に改めて今回の試合に対する意気込みを聞かせてください

 とにかく1戦1戦を大事にするしかないなと思っていて、その1戦1戦でどれだけ自分というものを見せられるか…。それがみんなの期待に応えられるところだと思うので、とにかく1戦1戦を大事に戦いたいって考えてます。

J−NETWORK「J−GIRLS Catch The stone〜6」

3月28日(日)東京・新宿FACE 開場:17:00 試合開始17:30

【決定対戦カード】(左:赤コーナー/右:青コーナー)

<第10試合 メーンイベント スーパーファイト フェザー級アジア親善試合 【サバイバルマッチ1】>
佐々木仁子(チームドラゴン/J−GIRLSフェザー級王者)
イムスジョン(EMA/サンサンイグル/バルソンゲームズ/タイカンムエタイ協会王者)

<第9試合 セミファイナル スーパーファイト アトム級アジア親善試合 【サバイバルマッチ1】>   Little Tiger (F−TEAM TIGER/J−GIRLS初代アトム級王者)
マニリン・ソースピッツ(ソースピッツジム)

<第8試合 60キロ契約 【サバイバルマッチ1】>
村上リエ(DRAGON GYM/WPMO女子ライト級王者)
超弁慶(ガムランナック)

<第7試合 47kg以下契約 2分3R>
美保(KFG/J−GIRLSアトム級4位)
紅絹(フォルティス渋谷/J−GIRLSミニフライ級1位)

<第6試合 フライ級次期王座挑戦者決定トーナメント 準決勝戦第2試合 【サバイバルマッチ1】>
田中佑季(青春塾/J−GIRLS/フライ級1位)
安倍基江(アカデミア・アーザ/World Queen Tournament 2009準優勝)

<第5試合 フライ級次期王座挑戦者決定トーナメント 準決勝戦第1試合 【サバイバルマッチ1】
ジェット・イズミ(M16/初代J−GIRLSミニフライ級王者)
林田昌子(藤原ジム) 
                                    
<第4試合 バンタム級次期王座挑戦者決定トーナメント 準決勝戦第2試 【サバイバルマッチ1】
陣内まどか(Black PUG/J−GIRLSバンタム級4位)
谷村郁江(リアルディール/J−GIRLSバンタム級7位)

<第3試合 バンタム級次期王座挑戦者決定トーナメント 準決勝戦第1試合 【サバイバルマッチ1】>
NANA☆SE(KING EXCEED/J−GIRLSバンタム級3位)
難波久美子(MA/契明ジム/日本チャクリキ協会バンタム級王者)
                                       
<第2試合 アトム級契約 ランキング査定試合 2分3R)
PIRIKA(ミルキーウェイ)
Yu_kid(レグルス池袋)

<第1試合 アトム級契約 2分3R>
丸中雅恵(ワイズスポーツジム)
443(フォルティス渋谷) ※デビュー戦
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