ベッカム「ユナイテッド戦では特別な気持ちになる」=ACミラン公式サイト・インタビュー

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昨シーズンに引き続き、ミランに期限付き移籍で加入したベッカム 【Photo:アフロ】

 ベッカムが帰ってきた。ミランの歴代獲得トロフィーを背景にデイビッド・ベッカムが復帰会見を行い、クラブの復帰理由、情熱を記者団へ力を込めて語った。

ミランのユニホームに誇りを感じてプレーしたい

――おかえりなさい、デイビッド! ミランを恋しく感じた時期はありましたか?

 このチーム、クラブ、ファン、雰囲気をとても寂しく感じたときがあったよ。前回の6カ月間は素晴らしい経験をして忘れることができなかったからね。

――あなたがチームを離れてから、ミランは大きく変わりました。アンチェロッティ監督、カカ、マルディーニがいなくなっています。現在のチームをどのように見ましたか?

 ミランは変わった。変わったことは事実だけど、クラブの精神、根幹は常にミランであると思う。マンチェスター・ユナイテッドにも同じようなことが言える。ミランはいつもミランだ。カリスマ性を備えたカピターノ(主将)のマルディーニや、カカのような世界的なスーパースター、そして監督もチームを去っているけど、チームは常に大きなモチベーションを抱き、選手はトレーニングに励んでいる。シーズンスタート時の厳しい期間を乗り越え、チームは素晴らしいプレーを続けている。彼らのようなカンピオーニ(偉大な選手)とプレーできることを誇りに思っている。

――マンチェスター・ユナイテッドの名前が出ました、チャンピオンズリーグで対戦することが決まった時に何を思いましたか?

 特別な夜になるだろうね。抽選で対戦が決まったとき、僕は興奮して涙をこぼしたよ。自分が育ったマンチェスターの地に戻り、そのクラブと対戦することを想像したんだ。あそこには、多くの友人がいて、まだ僕のことを覚えてくれているファンがいる。チームを離れて7年が経つけど、忘れることができない日になるだろう。そして僕はミランのユニホームに誇りを感じてプレーしたい。

――契約期間の半年が経った後の予定は決まっているのですか?

 まだ分からない。様子を見てみよう。ただし6カ月間は必ずプレーできる。昨年は、いろいろな問題が重なり不確かな部分があったけど、今回は自らの仕事に集中し、クラブに貢献できるだろうね。

――レオナルド監督になってチームのプレースタイルが変わりました。新システムの中でプレー可能だと考えますか?

 確かにシステムは変わった。以前とは異なるし、時間をかけて新チームを理解していきたい。多くのタレントと経験を兼ね備えたチームの中では、レギュラーポジションは確保されていないことも熟知している。もしベンチスタートとなったとしても、与えられた役割を全力でこなしていくだけだ。どこのポジションでプレーするかは気にしていない。どこでもやろうと考えているよ。GKだってやるつもりだよ! 僕は中盤のポジションであればどこでもできる。

――レオナルド監督とはすでに話をしましたか?

 話したよ。フィジカルコンディションやここに来るまでにしてきたトレーニング内容、そしてピッチでの役割や戦い方についてね。ミランは偉大なチームであることに変わりなく、僕はスクデット(セリエA優勝)が狙えるチームだと信じている。インテルやユーベが存在するけど、ミランはタイトルを獲得できるよ。

――レギューラーポジションが確保されているほかのチームに移籍することを考えましたか?

 それはないよ。最初から最後までミランが一番の存在であったから。僕はワールドカップ(W杯)出場を目標としているけど、もちろんそれだけが理由ではない。ミランのクラブ哲学は素晴らしく、僕はこのクラブの未来のために力になれたらいいと思っている。たとえ自分のポジションが確保されていないとしてもね。

――(イングランド代表の)ファビオ・カペッロ監督が、あなたのことを高く評価していることを知っていますか?

 知っているよ。とても光栄なことだと思っている。W杯でのポジションはどこにも保障されていないけど、監督には感謝したい。まずはミランが勝つために最大限の努力をしていくよ。

――ミラン対マンチェスター・ユナイテッドの試合では、どちらが勝っても満足しますか?

 僕らは必ず勝ちにいく。ユナイテッド戦では特別な気持ちを抱くことになるだろうね。ただ僕はミランのユニホームを身にまとい、次のステージに進むためにプレーをささげるよ。

<了>

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