豪華外国人選手が激しいメダル争い=フィギュアスケートNHK杯ショートプログラム
男子シングルSP、トップ3の裏側
「1位という結果にはとても満足している。エリック・ポンパール杯ではとても苦しい思いをしたので、その後、相当の努力積んで良いプログラムを披露できたということはこれからの大会にいい影響が出ると思う」と語りながらも、初戦の不調からどう克服したかについては「地元のフランスでやるのはプレッシャーが大きくて好きではないんだ。より良いものを目指して、演技を行うことに集中気持ちを切り替えた」と自己分析してみせた。
昨季のGPファイナル、全米選手権で優勝したアボットが国際大会でのSPでパーソナルベストとなる83.00点をマークし2位と好発進。「一つ一つのエレメンツの質が高く、ミスなく滑れたことがよかった。シーズンの今の段階として一番いい内容だったと思う」と振り返った。
今季からコーチを小塚の振り付け師としても知られる佐藤有香に変更したが、試合前に「明日のロングプログラム(FP)のことに頭がいってしまっていたので、まずは目の前のSPをちゃんと滑りなさい」とアドバイスを受け、アグレッシブに滑ることができたという。
練習で成功している4回転について聞かれると「4回転を跳べるようになった4年間で一番自信を持っている」と答え、明日のフリープログラムへ向けて順調な調整をうかがわせた。
初戦のロシア杯ではジャンプのミスが目立ち総合4位に終わったが、今回はそのジャンプを修正。前回の不調については「ロシア杯の練習では、ジャンプは完ぺきだったけど、大会になったら自分を見失ってしまった」と言い、「今回はジャンプが良かった。でもストレートステップがレベル2なので見直しが必要」と明日のフリープログラムへ向けて気を引き締めた。
女子シングルも競争激化
ロシア杯での2位から好調を維持し、SPで首位に立ったワグナーはロシア杯の後に米国には戻らずにオーストリアで調整を続けNHK杯に臨んだ。慣れない環境での調整にも「もともとヨーロッパが大好きなのでとても楽しかった」と逆に好調の維持につながったと笑顔で語った。07−08シーズンからのシニア以降、着実に力を付けてきた新星は明日のプログラムでもクリーンな演技を目指し、GP初優勝を狙う。
GPシリーズ初戦のレピストは10月に行われたジャパン・オープンでFPを披露し、パーソナルベストを更新。続くフィンランディア杯では2位となり、順調な仕上がりを感じさせていたがジャンプのミスなどで得点が伸びず4位スタートとなった。今日の演技について「ジャンプでミスがあったし、ステップでもぐらついてしまった。明日はまた新しい1日と思ってロングプログラム(FP)をがんばらないと」と巻き返しを誓った。
明日のFPでは各海外選手が個性を十分に生かした演技でメダルを狙う。果たして表彰台に上がっている選手は誰になるのか。引き続きレベルの高い争いに期待がかかる。
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