ブラウン、フェイバーを返り討ち、パルバーは引退に言及?=WEC41

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第9試合 ジョゼ・アルドvs.カブ・スワンソン

とんでもないジャンピングニーでスワンソンを一蹴したアルド。ノヴァウニオンのトータル・ファイターがWECの頂点を狙う 【photo by ZUFFA】

 試合開始早々、アルドのジャンピングニーが左・右と連続でヒット。顔を背けるように、背中をむけて倒れたスワンソンにパウンドを3発落としたところで、レフェリーが試合をストップ、左目の上下をカットしたスワンソンの頬に鮮血が一筋流れ落ちる。

 僅か8秒で、MMA史上初のジャンピングニー2連打を決めたアルドが、圧倒的な存在感を示す勝利を手にした。

第8試合 ドナルド・セラーニvs.ジェイムス・クラウス

WECライト級王座奪取後は、UFC登場を目指しているというセラーニが、再挑戦に向け、新たな一歩を踏み出した 【photo by ZUFFA】

 ケージへ詰め、クラウスの顔面にパウンドを落とすセラーニ。クラウスがここでオモプラッタを狙うが、パウンドを受けて足関節へ。これを引き抜いたセラーニがスタンドへ戻ると、クラウスは立ち上がってシングルレッグを見せる。

 これをギロチンで切り返したセラーニは、首を自由にしてヒザを突き上げる。直後に左から右ストレートを受けたクラウスがダウン、セラーニはすかさずバックへ回り、パウンドを落とし、体が伸びたクラウスにチョークを極め、余裕の一本勝ちを収めた。

第7試合 ジョシュ・グリスピvs.ジェンス・パルバー

パルバーを33秒で破ったグリスピ。フェザー級上位戦線へと喰い込むことはできるのか―― 【photo by ZUFFA】

 試合開始早々、ミドルが交錯した直後にパンチを受けたパルバーがテイクダウンを狙うと、グリスピがギロチンを仕掛ける。タイトに首に絡みついた腕を振り払うことができずにパルバーはタップし、新鋭グリスピが33秒一本勝ちを奪った。

「凄く良い経験になった」というグリスピは、これで13勝1敗で9連勝を達成、対するパルバーは4連敗。「ここサクラメントで、ボブ・シャムロックの下でキャリアを始めた。ここでキャリアの終わりにしたい」と言った後に、ズッファ首脳に謝辞を語りながらも、「ここで終わるとは言い切れないけど――」と言葉を濁したパルバー。その矛盾した言い回しに心の内を見たような想いがした。
 試合結果は以下の通り。

WEC「WEC41 BROWNvs.FABER 2」

6月7日(日・現地時間) 米国カリフォルニア州サクラメント アルコ・アリーナ

<第10試合 WEC世界フェザー級選手権試合 5分5R>
[王者]○マイク・ブラウン(米国)
(5R終了判定)
[挑戦者]●ユライア・フェイバー(米国)

<第9試合 フェザー級 5分3R>
○ジョゼ・アルド(ブラジル)
(1R0分08秒 TKO)
●カブ・スワンソン(米国) 

<第8試合 ライト級 5分3R>
○ドナルド・セラーニ(米国)
(1R4分38秒 リアネイキドチョーク)
●ジェイムス・クラウス(米国)

<第7試合 フェザー級 5分3R>
○ジョシュ・グリスピ(米国)
(1R0分33秒 ギロチンチョーク)
●ジェンス・パルバー(米国) 

<第6試合 フェザー級 5分3R>
○マニー・ガンバーリャン(米国)
(3R終了判定)
●ジョン・フランチ(米国)

<第5試合 バンタム級 5分3R>
○ハファエル・リベーロ(ブラジル)
(1R1分55秒 リアネイキドチョーク)
●カイル・ディーツ(米国)

<第4試合 ライト級 5分3R>
○アンソニー・ペティス(米国)
(1R1分49秒 三角絞め)
●マイク・キャンベル(米国)

<第3試合 バンタム級 5分3R>
○アントニオ・バヌエロス(米国)
(3R終了判定)
●スコット・ヨルゲンセン(米国)

<第2試合 バンタム級 5分3R>
○フランク・ゴメス(米国)
(2R3分12秒 三角十字)
●ノア・トーマス(米国)

<第1試合 バンタム級 5分3R>
○セス・ダイクン(米国)
1R2分30秒 三角絞め
●ロナルド・ペレス(米国)

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