本命不在の男子は波乱の嵐!?=春高バレー見どころ(2)

 20日開幕する、バレーボールの全国高等学校選抜優勝大会(春高バレー)。東亜学園(東京)の3連覇なるか!? 女子に続き、男子の注目ポイントをチェックしよう!

大混戦の男子 東亜の3連覇は?

 男子は本命不在の大激戦。優勝候補筆頭に名前が挙がるのは2006年のJOCカップ優勝メンバーがそろった佐世保南(長崎)。中学時代から同じメンバーで戦い、前回大会はスタメン全員が1年生ながら有力校として注目を集めた。全日本ユースのキャプテン、前田一誠選手(2年)を中心にラストチャンスにかける。

 3連覇を狙う東亜学園(東京)は昨年12月の全国私学大会まで3年生が残り、さらに予選は免除。実戦不足は否めないが、優勝メンバー・渡辺大地選手(2年)を中心に険しい道のりにチャレンジする。

風はやはり西から?

 スター候補、将来の全日本選手として注目されるのは、清水商(静岡)の伏見大和選手(2年)。206センチのまさに“大器”。今大会最高身長、各年代で全日本を経験した有望株だ。

 例年以上の大激戦になりそうな今大会。伏兵候補は女子と同じく、台頭目覚ましい九州勢を中心とする西日本勢。インターハイ3位の東福岡(福岡)、名門・鎮西(熊本)は全日本ユースのメンバーを抱え、虎視眈々(たんたん)と上位進出をうかがう。四国からは、前回大会ベスト16の高松工芸(香川)がコンビバレーを武器に前回以上の成績を狙う。

戦国時代到来

前回ベスト4の東北はスーパーエースの早坂裕貴選手を中心に頂点を狙う 【写真提供/『がんばれ!バレーボール部』編集部】

 昨年の準優勝校・星城(愛知)、ベスト4の姫路南(兵庫)はともに予選敗退。同じくベスト4の東北(宮城)も本戦出場は果たしたが、予選で思わぬ苦戦を強いられるなど、全国規模で大激戦になっているのが現在の男子バレー界。姫路南を破った市尼崎(兵庫)は全日本ユースの中心選手、久原大輝選手(2年)を中心に一気に注目高のひとつに。1回戦の結果によっては、東北と佐世保南が2回戦で早くも激突するなど、春高本戦でも接戦、逆転、波乱の嵐が吹き荒れそうな気配だ。

<了>

『がんばれ!バレーボール部』2009年春号 No.2

2009年春号No.2 JVA承認番号 2009-02-008 【写真提供/『がんばれ!バレーボール部』編集部】

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