高い目標設定で“強い大宮”に変わる=大宮アルディージャ 張 外龍監督インタビュー
開幕戦は今年のリーグ戦を占う一番大事な試合
セットプレーは1年間かけて磨きをかけていきます。昨年はウイークポイントでしたからね。(橋本)早十という非常にいいキッカーがいますし、それに合わせて、マトの強いヘディング力があります。そこに重点を置いて、セットプレーには時間をかけたいと思っています。
――戦力面では、橋本のほか、新井涼平や市川雅彦ら、フレッシュな顔ぶれが目立ちます
ボランチで、新井と(金澤)慎の関係が徐々によくなっているのは収穫です。今は新井と、ほかのいろいろな選手の組み合わせを試しています。青木(拓矢)とのプレーも徐々に良くなっていますね。新井が、新人ながら非常に自信を持ってプレーしていることは、本人にとってもクラブにとっても、とても大きなことです。大宮も、(ユース出身の)新井のような若い選手が台頭してくるクラブになってきたということではないでしょうか。プロサッカーのホームタウン制は、そこが大事なところだと思っています。市川の起用については、「われわれは結果を残す選手を使うんだよ」というメッセージです。昨年のことなんか、わたしは知りません。プロは結果がすべてですから。
――デニス マルケスやパク ウォンジェを故障で欠くことについてはいかがでしょうか?
今いる選手がベストを尽くしてやっていけばいいのです。いない選手のことを言っても仕方がない。監督は、置かれた状況を打開するしかありません。われわれの仕事はそれしかないんです。
――開幕戦まで、残された課題があるとすればなんですか?
今までやってきたことを継続していきます。やることは変わらないですよ。開幕戦は、今年のリーグ戦を決めるような一番大事な試合です。選手たちにも、そういうつもりで臨んでほしいと思っています。
<了>
1959年4月5日生まれ、韓国ソウル出身。元韓国代表選手。89年にPJMフューチャーズにコーチ兼選手として加入した後、V川崎(現東京V)、札幌などの監督を歴任。2004年に仁川のヘッドコーチに就任すると、05年には監督としてチームをKリーグ準優勝に導き、評価を高めた。09年、大宮の監督に就任した。
開幕戦チケット好評発売中
3月8日(日)13時キックオフ NACK5スタジアム大宮
※各カテゴリー残りわずかとなっており、チケットの完売が予想されます。