『心燃える瞬間』を。新天地でのデビューに意気込むチャーリー・ローレンス

【©ジャパンラグビーリーグワン】

3季目のディビジョン1開幕戦をホストゲームで迎える三菱重工相模原ダイナボアーズ(以下、相模原DB)。今季昇格した浦安D-Rocks(以下、浦安DR)と対戦する。

相模原DBの先発に名を連ねるのが、今季、トヨタヴェルブリッツ(以下、トヨタV)から加入したチャーリー・ローレンス。ビッグネームがそろうトヨタVでレギュラーを張り、今年の15人制男子トレーニングスコッド福岡合宿、菅平合宿に招集された、トライを取り切る決定力を持つバックスの選手だ。

香港生まれで、ラグビーは彼の父がマレーシアで創設したというクラブでスタート。高校時代はニュージーランドでプレー。セブンズ U20ニュージーランド代表にも選ばれた。卒業後は約1年、深夜2時から昼2時まで港湾で働いたあとにラグビーに励む生活を続けた。

そして、神戸製鋼コベルコスティーラーズ(現・コベルコ神戸スティーラーズ)の総監督だったウェイン・スミスの誘いで来日し、プロの道をつかむ。日本でプレーしてまもなく、この国の文化や人、ラグビーを愛するようになり、日本でずっとラグビーをしたいと思うようになったという。

「体が大きくなくても、スピードやスキルが生かせる日本のスピードの速いラグビーが私に合っていました。世界のビッグネームと一緒にプレーできるという魅力もありました」

昨季はトヨタVの先発メンバーとして相模原DBと2試合を戦った。そのときの印象について、チャーリー・ローレンスは「相模原DBは、グレン・ディレーニー、ジョー・マドックから良いコーチングを受けた、賢くてハードワークするチームでした」と振り返る。

「トヨタVで4年間プレーして、新しい環境、新しいコーチを経験したいと感じるようになった」と相模原DBへの加入を決意。トヨタVでチームメートだった吉田杏や岩村昂太との会話も大きな後押しになったという。

新天地でのデビュー戦に向けて、チャーリー・ローレンスは「長いプレシーズンの練習でハードワークしてきたので、開幕戦を楽しみにしています。自分の役割を全うし、強みを生かしてチームに貢献したい」と意気込む。

相模原DBのバックスは、世界的名手のカートリー・アレンゼも加わり、ベン・ポルトリッジ、小泉怜史らとともに快速ランナーの陣容がそろった。多彩なアタックで、緑に染まった相模原ギオンスタジアムに『心燃える瞬間』をもたらしてくれるだろう。

(宮本隆介)
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ジャパンラグビー リーグワンは、「あなたの街から、世界最高をつくろう」をビジョンに掲げ、前身であるジャパンラグビー トップリーグを受け継ぐ形で、2022年1月に開幕した日本国内最高峰のラグビー大会です。ラグビーワールドカップ2023を控え、セカンドシーズンとなるリーグワン全23チームの熱戦をご期待ください。

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