1Rの開始からガルシアが前に出て左フック、右ストレートを振るう。カリストはその前進をいなして右ストレートを合わせに行く。ガルシアの圧力&パンチが目立つが、カリストもクリーンヒットはさせない。
2Rもガルシアはやはり前進。さばこうとするカリストだが、ガルシアは圧力を緩めず接近戦に持ち込む。ブレークが掛かり距離が空くと、カリストはガルシアの前進にジャブ・ストレートを合わせる。しかしガルシアも左右フックを強振する。
3R、ガルシアは戦法を変えず距離をつぶしていく。接近戦でもカリストとを押して下がらせ、左・右とフックをヒット。だがカリストもその内側を抜き、左右ストレートでとらえる。
4R、前に来るガルシアをカリストは横にステップして圧力を避ける。だが距離が空くと、ガルシアはオーバーハンドを振るって間合いをつぶす。カリストにロープを背負わせ、ガルシアは顔とボディに左右フックを集める。
5R、前に前に来るガルシアに、カリストは下がりながらの対応を余儀なくされる。ジャブを突くカリストだが、ガルシアは止まらず右・左とボディフック。左右に回るカリストだが、ガルシアは前に出て距離を詰めロープを背負わせる。
6R、カリストは右ボディフック、右フックと入れるが、ガルシアのボディ打ちに体をやや「く」の字にする。体の折れたカリストをガルシアはロープまで押し込む。フック・アッパーでカウンターするカリストだが、ガルシアは前進して直撃させない。だが、さらに来たガルシアの内側を抜きカリストが右ストレートをクリーンヒットする。ガルシアはややよろめく。
7R、前ラウンド終了直前に食った1発の影響かガルシアはやや圧力が落ちる。カリストは左ボディフック、右ストレートと当てていく。前に出るガルシアだが、カリストに距離を作られる。
8R、ロープに詰めてくるガルシアに対し、カリストはサイドに出て左右のショートフック。しかし前に出るガルシアの頭部がバッティングとなってしまい、カリストに生じたカットをドクターがチェックする。再開。
ガルシアはこのインターバルで圧力を戻してまたカリストを追う。
9R、依然として前へ来るガルシアに、カリストも前に出て応戦。接近戦ではガルシアが押すが、距離が空くとカリストがストレートのカウンター、リターンを放つ。
10R、カリストも前進を増し接近戦に応じる。大きく振るう左右のフックで接近戦は優位に立つガルシアだが、ブレークの後で距離ができるとカリストが右ストレートを当てる。だが前に出る動きでガルシアはカリストのカウンターをつぶす。
11R、ガルシアはジャブ・ストレートでカリストを下がらせカウンターを出させない。そこから接近戦に持ち込みフックとストレート。カリストもアッパーとボディ打ちで応戦するが、ガルシアの圧力に間合いを詰められ好打できない。
12R、ガルシアはサウスポーへのスイッチも入れながら前進。カリストがストレート、アッパーで阻もうとしてもガルシアは止まらない。左フックと右ストレートの強振から近距離に持ち込み、カリストのカウンターを封じる。
判定は118-110(ガルシア)、116-112(カリスト)、114-114の三者三様でドロー。新王者誕生とはならなかった。