アデレードのヴィドマー監督「誇りを持って母国に帰れる」=クラブW杯

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誇りを持って母国に帰れる

5位になったアデレード。ヴィドマー監督は「誇りを持って母国に帰れる」と話した 【Getty Images】

 今大会自体、本当に素晴らしい内容だった。われわれが母国でサッカーを広める、そしてわれわれの名前を皆さんによく知ってもらうという意味でも大変良かった。来年また(大会に)戻って来たいし、その次も連続して出場したいと思う。各大陸の代表が集まっているということで、いろいろなスタイルのチームと対戦することができた。異なったスタイルのチームとプレーするのは慣れていないが、今回勝つことができて良かったと思う。
 今大会はとても大きな意味があったし、経験を積むことができた。われわれは誇りを持って母国に帰ることができる。われわれの選手たちにも、Aリーグのほかのチームにも自信を与えることができると思う。ACL(AFCチャンピオンズリーグ)で2位になって、そしてクラブワールドカップに出場することができて良かったと思う。

――アジアの地でアデレードが達成したことは誇りを持つべきだと思うが、これからどうなると思うか?

 非常にいいことだと思う。簡単な道のりではなかったが、(今回達成したことは)いろいろなことを意味すると思う。国際レベルで勝つということ、われわれのやる気、さらに認知度、サッカーがこの先どれだけ素晴らしいかを広めることにもつながると思う。

――非常にスマートな試合で、全体としては余裕があったように感じたが、後半はピンチもあった。監督は最後まで守り切れると確信していたか?

 最初の30分間は、今大会のわれわれのプレー中で最も素晴らしかった。クリスティアーノのゴールも素晴らしかったし、その後2点目を入れるチャンスもあった。だが、ジエゴが(前半24分に)退いて、少しわれわれのリズムとダイナミックさが変わってしまった。ボールポゼッションが劣勢になり、それが後半に影響したと思う。またマレンがけがであまり良くなかったということで交代したり難しい部分もあったが、後半もう少しうまくプレーしたら、もう1点入っていたと思う。

――対戦相手のアルアハリは1点も入れることができなかったが

 でも後半は良かったと思う。だが、われわれのGK(ガレコビッチ)は非常に良かったし、DFのオグネノブスキは強力で、プロセスがきちんと機能していた。われわれはとにかく、ディフェンスでかなり頑張ったということだ。このレベルになると、敵も攻めてくる。それに対して、われわれは屈強に対処しなければならない。

――若い選手、マリクやユーニスのプレーは良かったのでは?

 ユーニスはAリーグでそれほど試合の経験がないのだが、とても良いプレーをした。国際レベルだったと思う。サーキーズも非常に良かったし、アレマンも良かった。監督というのはあまりフォーメーションを変えたがらないものだが、今回はかなり出られない選手が多かったので、少しフォーメーションを変えた。少なくとも試合の半分はいいプレーができたが、残念ながらけがをした選手が出て、交代で出てきた選手があまり経験がなく、試合の動きについていけなかった。そこは少し甘かったと思うので、将来は直していきたいと思う。

――遠く日本に来てから10日で3試合を行ったが、難しいことはあったか?

 旅行代理店がいいので(笑)、今回はどこにも寄らずに直接日本に来た。また、われわれはACLで少し経験を積んでいる。つまり、週の半ばに試合をして、戻ってまた3日後にホームで試合をするという具合だ。確かに距離が長い場合は問題もあるが、メディカルスタッフ、ドクター、フィジオセラピストが(選手たちが)回復するように確実に仕事をしてくれた。けが人が出てもアドバイスを得て、緊密に連係が取れた。できるだけ選手たちの疲れを取って元の状態に戻し、次の試合に備えるといったことをスタッフに頼ったわけだ。ACLでもメディカルスタッフにはお世話になった。

――アルアハリのスタイルについてどう思うか? オーストラリアとは違うか?

 大きな違いがある。アルアハリには長く素晴らしい歴史がある。われわれはまだ(チームができて)5歳半だ。歴史の差が大きいし、技術的にもフィジカルも異なる。われわれはACLでプレーしている点も違う。
 アルアハリは指標となるチームだ。われわれは若手のチームなので、このレベルまで達したいと思うような目標になる。本当に素晴らしいチームで技術があり、身体能力も高い。今日もわれわれが15分、20分、ボールに触ることもできない時間があった。優れた戦術もあるチームだ。

<了>
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