マンU来日会見「遠藤は優秀な選手の1人」=クラブW杯
遠藤は優秀な選手の1人
「日本のチームには技術のある選手がそろっている」と語ったフレッチャー 【スポーツナビ】
ファーガソン監督 今朝、G大阪の試合を見た。確かに、遠藤は優秀な選手の1人で、得点も挙げている。また、遠藤はよく考えてポジションを巧みに変える選手だ。センターFWの後ろや左サイドの位置でもプレーしていた。ほかには、ブラジル人FW(ルーカス)も印象的だった。ブラジル人らしいテクニックを持っていて、攻撃では非常に効果的だと思う。あと、2人の主力選手(二川と佐々木)がけがをしていることは知っている。
2つ目の質問だが、これまで自分の中に積み重なってきた知識と経験をうまく生かしている。22年間も監督をやっているのでいろいろな選手を見ているし、その選手を良く知ることによって、次に同じようなタイプの選手と会ったときに経験を生かすことができる。その経験を積み重ねることで、分かりやすく選手にアドバイスをすることができる。また、最も重要なことは選手だけでなく、監督も強い個性を持つことだ。
――時差がある中でどのように準備をし、調整をしているのか?
ファーガソン監督 まず、具体的には現地時間に合わせること。日曜日には朝の6時から体を動かして、木曜日の試合に合わせていく。イングランドに帰る直前に、自分たちが頼りにしている非常に優秀なメディカルスタッフの知識を生かして、(12月26日の)ストーク・シティとの試合に体内時計を合わせていく。ストーク・シティ戦にはいいコンディションで臨む自信がある。
――プレミアリーグを中断すること、試合数が増えることはかなり負担だと思うが、日本で違うチームと試合をしてリフレッシュして帰るのとでは、どちらのメリットが大きいと思うか?
ファーガソン監督 ある意味では正しい。というのは、今まで顔を合わせたことのないチームと戦うことが悪い影響にはならない。ただ何よりも、クラブW杯は世界一を勝ち取る重要な大会で、プレミアリーグの結果が12月に決まるわけではない。今年の欧州チャンピオンズリーグでも成功して来年のクラブW杯にも参加したいと思う。
――フレッチャー選手、遠藤はプレミアリーグにはいないタイプだと思うが、常に動き回る彼を止めるのはどれくらい難しいことだと思うか?
フレッチャー 実は、昨日到着したばかりで準備はできていない。先ほど、監督は遠藤がスタープレーヤーだと言っていたので、選手やチームの長所と弱点をしっかり分析して戦略を立てたい。G大阪と対戦したことはないが、日本のチームには技術のある選手がそろっているので、これはひとつのチャレンジだと受け止めている。プレミアリーグでは当たったことのないタイプの選手かもしれないが、自分たちは今までとは違うスタイルのチームと対戦するためにこの大会に参加しているので、残された期間でしっかりと準備をして、対戦相手を分析して試合に臨みたい。
――時差ぼけはつらいか?
フレッチャー 監督が言っていたように、来日の2日前から日本(の時間)に合わせて調整してきた。時差がなくても寝不足では実力を出すことはできないので、睡眠時間を取るようにしている。影響がないと言ったらうそになるかもしれないが、この大会はわれわれに与えられたチャレンジだと思っているので、勝つためにすべてを克服したい。相手は時差がないというメリットがあるが、自分たちは残された時間の中で調整したい。われわれはプロの集団なので、やるべきことはやる。今夜は寝れないかもしれないが、メディカルスタッフの言うことを聞いてしっかりと準備したい。
<了>