――追加招集の話があったが、その対象は？　また、なぜこのタイミングでの発表にならなかったのか？

岡田　トレーニングをしていく上で、トータルのチームのメンバーの数は重要な項目になります。そういう意味で、今はフィールドが２３人になっていますが、２４〜５という数字の方がトレーニングなどを考えたときにやりやすい。それとともに、そこのポジションで今はけがをしているがウズベキスタン戦のキャンプに入るまでに治る可能性のある選手、見極め切れていない選手がいるので、追加という形にしています。

――大久保選手への期待は？　彼は代表に招集され出したころは結果が出なかったが、その後成長したポイントをどう見ているか？

岡田　大久保に関しては、得点という意味で日本人の中では非凡なものを持っています。技術とかがうまい選手はたくさんいますが、彼は点を取ることに関して才能を持っていると思っています。そういう意味で、ウズベキスタン戦でも非常に期待をしています。できたら退場にならないでほしいなと（笑）。
　彼が成長したかどうかは、私は前から非常に優秀な選手で、（横浜Ｆ・マリノスの監督時代に）マリノスで対戦するときも非常に嫌な選手だと思っていました。彼がいるチーム、今は神戸ですが、そこでのいろいろな指導、試合を経験していく中で伸びていってくれたのではないかと。ああ見えて非常に純粋な気持ちを持った選手なので、まだまだ伸びてくれると思います。

――ウズベキスタンはジーコが代表チームをサポートすることになるようだが、これについてはどう思うか？

岡田　どうですかね。（ジーコは）日本にも来ると聞いています。ただどういう役割をされるのか分かりません。今、相手チームの監督も代わりまして、相手どうこうよりも自分たちのことを考えていますので、ジーコが来るから何かが変わるとかやりづらいということはないです。

――ＵＡＥ戦ではどういうところを試したいと思っているか？

岡田　だいぶ気候も涼しくなりましたし、もう少しアグレッシブな守備ができればなと考えています。

――攻撃面で新しくチャレンジすることは？

岡田　ＵＡＥ戦でパワープレーやサインプレーをするつもりはないです。ただ進歩していく上で、攻撃の狙い目でもうちょっと的を絞りたいと思っています。試合前にそのポイントをしゃべる監督は世界中にいないと思うので具体的に話せませんが、みんなの共通意識をある一つのことにもう少し集中させてみようかと思っています。

――今回、巻選手、森島選手という高さのある選手を入れた理由は？

岡田　巻はバーレーン戦にもいたと思います。森島に関しては、高さがマイナスになることはないので。それ以外の能力が同じであれば、当然高い方が有利です。一つのストロングポイントでもあると思っています。森島を入れたのは高さだけではなくて、総合的に見て、まだ表現し切れていないですが、ポテンシャルを持っていると感じたので、ぜひチームの中で試したということで入れました。

＜了＞