再び夜空に灯った聖火 北京パラリンピック開幕
開会式の入場チケットは完売
聖火がともったスタジアムに花火が打ち上げられた 【Photo:越智貴雄/カンパラプレス】
壮大なスケールで描かれる演目
各国の入場行進に、観客も大興奮している様子だ 【Photo:越智貴雄/カンパラプレス】
そして迎えた、午後8時スタートの1分前。スタジアム内の観客は、一斉に大声でカウントダウンを叫び始めた。さらに5秒前からは数字をもじった大型花火が打ち上げられ、盛り上がりが最高潮を迎えたところで、第13回北京パラリンピック競技大会の開会式は、華々しくスタートした。
ちなみにパラリンピックの開閉会式も、先に行われた五輪同様、総指揮を務めるのはチャン・イーモウ監督。世界的演出家が壮大なスケールで描いていく演目には、ただただ驚かされるばかりだ。注目された聖火台は、こちらも五輪同様、空中遊泳のような派手な演出で見事に点火された。
果たして2016年に東京で五輪、そしてパラリンピックが開催されることになったら、その開閉会式の演出はいったい誰が務めるのだろうか(チャン・イーモウに対抗するには、やはり“世界のキタノ”こと北野武監督だろうか……)、などと余計な心配をしてしまうほど、われわれ“外国人”の目から見ても、その演出は魅力的なものに写った。
金メダルが期待されるテニスの国枝
14番目に入場した日本選手団は、笑顔で後進した 【Photo:越智貴雄/カンパラプレス】
147カ国・地域から4000人以上が参加し、史上最大規模で行われる今大会には、日本選手団から162人がエントリー。前回アテネ五輪では、金17、銀15、銅20、計52個のメダルを獲得した日本だが、その後に障害クラスの統合などがあり、今大会では厳しい戦いが予想されている。日本障害者スポーツ協会の発表によれば、今大会のメダル予想は、金11個を含む39個。前回に比べれば下回るものの、それでも見どころは十分にある。
最大の注目は、現在世界ランキング1位で、金メダルが有力視される車いすテニスの国枝だろう。そのほかにも、男女の車いすバスケットボールや、前回アテネで7冠の偉業を達成した競泳の成田真由美など、注目すべき競技・選手は多い。果たして今大会、日本選手はどれほどの活躍を見せてくれるのだろうか。11日間におよぶ熱戦は7日から、北京市内を中心に各地でスタートする。
<了>
- 前へ
- 1
- 次へ
1/1ページ