魔裟斗の右腕ヌアトラニーが新証言!=ファイト&ライフ発
Fight&Life vol.08 8月23日発売 【ファイト&ライフ】
彼はいかにして世界最高レベルの強さにまで到達したのか?
飯田裕トレーナーによるパンチ技術の向上は良く知られているが、8年間も魔裟斗のチーフトレーナー的存在を務め常に傍にいるヌアトラニーのことはあまりクローズアップされたことがない。
魔裟斗の“右腕”が語る、最高傑作はこうして生まれた。
取材・文_熊久保英幸(GBR)
撮影_寺沢有雅
ヌアトラニー
元ルンピニースタジアム認定スーパーフェザー級1位
1980年後半〜90年前半のムエタイ界のスーパースター
ヒザ蹴りを得意とするファイタータイプの選手だった
2000年4月頃に魔裟斗の専属トレーナーに就任
現在はシルバーウルフジムでプロ&ムエタイクラスを指導
――ヌアトラニーさんが魔裟斗選手のコーチを始めてから、何年になりますか?
ヌアトラニー(以下N)もう8年くらいになります。
――当時まだ現役の選手でしたか?
N いえ、日本に来た時は28歳ですでに引退していました。引退してすぐに日本に来たんです。魔裟斗がタイに来た時に、いっぱいいるトレーナーの中から僕を選んだんですよ。その理由は聞いたことがないので分かりませんが、多分、ミットを持つのとマッサージが上手だったからじゃないですか。魔裟斗は1カ月くらいタイにいたので、その間ずっと僕がミットを持ちました。
――その時に魔裟斗選手はどういう選手だと感じましたか?
N すごく上手で強いのはすぐに分かりました。あと、パワーが強いと感じましたね。彼は優しくて性格もいいし、練習もいっぱいやります。
――まず最初に、どんなことを教えたのでしょう?
N K―1の試合はヒジが使えないので、まずはパンチとローキックから始めました。彼の一番いいところは気持ちがとても強いこと。次にパンチが強く、ローキックはスピードが速い。そして、目がいいこと。これは大事です。直さなければいけないことや、欠点は特にありませんでした。全てのことが出来る選手でしたから。K―1はトーナメントで勝ち上がっていかなければいけないので、どれかひとつの技を得意技にするということではなく、1回でも負けたら終わりなので全てが等しく出来ないと勝てないんです。
――ヌアトラニーさんはムエタイの選手であり、子供の頃からムエタイをやってきたわけじゃないですか。ルールの違うK―1の戦い方を教えるのは難しくなかったですか?
N そのためにK―1の試合をビデオでいっぱい見て、その結果、どうすればポイントを稼げるのかがすぐに分かりました。魔裟斗はローキックで相手にダメージを与えることが出来るので、そこからどうすればいいかを考えたんです。
[ファイト&ライフ]格闘技ライフ提案マガジン
Fight&Life vol.08 8月23日発売
『アイアンマン』9月号増刊 定価880円
【内容】
魔裟斗の右腕ヌアトラニーが新証言!「魔裟斗はムエタイスタイルです」
佐藤嘉洋 「魔裟斗戦、打ち合いはしません。蹴り合いだったらやってやります」
石川直生×青木真也 夢のスパーリングを実現させちゃいました
塚本徳臣×ヴァレリー・ディミトロフ 「型には空手の全てが入っている」
ワンロップのヒジに切り裂かれるも、山本元気はまだ死んではいない。
[ノンフィクション]日本レスリングの物語 ササハラの衝撃(後編)
他
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