シェーン・マクマホン来日 WWE日本戦略のカギを握る男の狙いとは?
WWE日本戦略のカギを握るシェーン・マクマホンが来日。WWE JAPANを訪問 【(c) 2008 World Wrestling Entertainment Inc. All Rights Reserved.】
WWEは今年2月の日本公演を前に日本支部「WWE JAPAN」の設立を発表した。日本公演に続き4月には「レッスルマニア」のパブリックビューイングイベントを開催。人気ディーバ、トリー・ウィルソン、日本人スター選手・フナキをゲストに迎え300人以上のWWEファンを熱狂させた。
そして9月にも、8月17日(現地時間)に米国・インディアナポリスで開催されるこのWWE真夏の祭典「サマースラム」のパブリックビューイングイベント「WWE SummerSlam Tokyo Viewing Party 2008」(9月7日、品川・ステラボール)を開催するなど、積極的なプロモーション活動を展開している。
ただ、日本でも根強いファンが存在するWWEだが、現在では、その人気は下降気味と言わざるを得ない。ロックやストーンコールドなど日本人に届くスーパースターは不足しているし、一時は地上波で放送されていた番組も、現在は有料のCS放送のみ。当然ながら、WWEとしてもこの現状を放っておくわけがない。
将来的には人口13億の中国への参入をも視野に入れており、そのためにも、アジア・太平洋地域の重要なマーケットである日本でのWWE人気をもう一度、再燃させる必要があるのだ。既存のビジネスパートナー同士の繋がりを強化し、新たなビジネス戦略を展開するために置かれたのがWWE JAPANであり、その戦略の責任者こそがシェーンなのである。
リングでもビジネスでも大活躍
2002年横浜アリーナ大会では最初にリングに上がったシェーン 【スポーツナビ】
父親同様、選手としてもリングに上がり、高慢なキャラクターを演じるシェーンだが、その素顔は、ソフトな紳士として知られる。ユーモアが好きで、日本式の“気配り”のできる人物という評判だ。もちろん、仕事に対しては妥協せず、“ワーカホリック(仕事中毒者)”と呼ばれることも少なくない。ただし、ニューヨークの自宅に帰れば、4歳と2歳の男の子の良きパパに変身、今回の来日中も自宅に国際電話する姿が何度も目撃されている。ちなみに、2人の息子とシェーン本人は、一緒に柔術も学んでいるそうで、師匠はなんと、あのヘンゾ・グレイシーというから驚きである。
日本プロレスを知り尽くした男に課せられた使命とは
思えば、シェーンが初めて日本に来たのは、1990年に東京ドームで開催された「日米レスリングサミット」だった(レフェリーとして、ジミー・スヌーカ&ティト・サンタナvs渕正信&小橋健太の試合を裁く)。また、今もなお、WWEの日本公演史上最高の盛り上がりと言われる2002年の横浜アリーナ公演の時、最初にリングに上がり、大歓声を一身に受けたのもシェーンだった。
日本のファンの熱気を肌で知る人物が、今後、どうやって日本での人気再燃に取り組んでいくのか興味深い。“来るべき日”に備えて精力的に動き回ったシェーンは、3泊4日の訪日スケジュールを精力的にこなし、家族の待つニューヨークへと帰って行った。
WWE「SummerSlam Tokyo Viewing Party」
9月の「サマースラム」イベントに人気ディーバ・マリアがゲストとして来日 【(c) 2008 World Wrestling Entertainment Inc. All Rights Reserved.】
会場:品川・ステラボール(品川プリンスホテル内)
(東京都港区高輪4−10−30)
入場料:3500円(税込) 500名限定
ゲスト:マリア、ビクトリア(WWEディーバ)※その他スペシャルゲストも参加予定
<イベント内容>
・大型スクリーン&音響システムによる「SummerSlam 2008」3時間ノーカット一挙上映。超レアグッズを入手できる抽選会など。
チケット発売:8月3日一斉発売
※発売初日のみ特別電話受付
特電番号:0570−06−9999(10:00〜23:00)
■イベントの問い合わせ
WWE JAPAN パブリックビューイングパーティ係
03−5456−6050(平日10:00〜17:00)
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